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銀河釉作品 銘「遠望」
この「遠望」は高さに比べ横幅が広く、器の首が細く立ち上がった特有の形状の器の総称のようです。器を眺めていると星の海を渡る船から宇宙空間を眺めているような気がしてきます。そういう意味で結晶釉が活きる形状なのかもしれません。 少しくすんだ銀色(いぶし銀)に結晶が発色していますが、光が正面から当たると鮮やかな銀色に変化します。これも茜銀河の釉薬による発色だそうです。ベースになる釉薬も夏銀河の青とは異なり、メタリックな青で澄み切っています。 器の肩の部分に結晶が密集して、それが一つの景色にもなっています。胴の部分は大小の結晶が散らばって、ずっと見ていると三次元空間に結晶が浮かんでいるように思えてきます。 あと、マニアックですが、首と髙台の部分にわずかに発色した濃い青もきれいです。
縦20cm 横17cm 陶磁器 玉峰窯 銀河釉 中尾哲彰ひろ
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銀河釉 珈琲碗
銀河釉の珈琲碗です。カップ&ソーサーで販売されていたものを購入しました。 これは夏銀河の釉薬を用いたカップで、全面的に青いベースの釉薬の中、同系色の結晶が浮かんでいるように見えます。食器には、全面的に結晶で覆われたものが多いのですが(お皿のほうはそういう感じです)、これは結晶の隙間が適度にあって、それが結晶を際立たせる役割を果たしているように思います。 カップは4つの花びらの輪花状で、胴と髙台の間が削られていて、ワイングラス的なおしゃれなデザインになっています。
食器 玉峰窯 銀河釉 中尾哲彰 秘密ひろ
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珈琲碗 銀河釉
銀河釉の珈琲碗です。カップだけで販売されていたものを購入しました。それに、同じ釉薬で焼かれた木の葉皿を合わせたものです。 カップはB級品として販売されていましたが、なぜなのか、いまも解りません。 これは睦月銀河の釉薬を用いたカップで、全面的に金色の結晶化が流れ落ちるように生じていて楽しい模様が生じています。 カップは4つの花びらの輪花状で、胴と髙台の間が削られていて、ワイングラス的なおしゃれなデザインになっています。
食器 玉峰窯 銀河釉 中尾哲彰 秘密ひろ
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銀河釉 珈琲碗
銀河釉の珈琲碗です。カップ&ソーサーで販売されていたものを購入しました。 これは冬銀河の釉薬を用いたカップで、全面的に白く結晶化が生じていますが、結晶よりも、その間の隙間がまだら模様に浮かび上がっていたりして面白い景色になっています。 カップは4つの花びらの輪花状で、胴と髙台の間が削られていて、ワイングラス的なおしゃれなデザインになっています。
食器 玉峰窯 銀河釉 中尾哲彰 秘密ひろ
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珈琲碗 銀河釉
銀河釉の珈琲碗です。高温で溶けた釉薬が流れやすく、髙台の底がくっついたため、その部分を削ったB級品です。それに、別売りの珈琲碗用の小皿を合わせてコーヒーカップにしています。 これは春銀河の釉薬を用いたカップで、食器の場合は全面に結晶が生じたものが多いようなのですが、これは、部分的に結晶化にムラができて、それが景色になっていように思います。 カップは4つの花びらの輪花状で、胴と髙台の間が削られていて、ワイングラス的なおしゃれなデザインになっています。 取っ手が細く、オシャレすぎる気もしますが、実用上、特に問題を感じたことはありません。
食器 玉峰窯 銀河釉 中尾哲彰 秘密ひろ
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銀河釉 春茜銀河茶盌(椀型)
佐賀県武雄市の陶芸家、中尾哲彰氏の茶盌です。「春茜銀河」と名付けられた銀河釉でも比較的新しい釉薬を用いた茶盌で、見込みの中は白い花びらの花が咲いたような釉薬の流れができていて、それに明るい銀色の結晶が浮かんでいて、雨や朝露に濡れた花を思わせます。 私自身が銘をつけるのなら、小説家、山本周五郎氏の作品名をいただいて「雨上がる」にしたいと思っています。ですが、いつか、よりふさわしい人が銘を付けて愛用してくださるだろうということで、保留にしている状況です。 この茶碗は遠州流お家元の指導を受けて茶道具として作られていますが、流派の「綺麗さび」という言葉がいかにも似合う茶盌だと思います。
陶磁器 玉峰窯 銀河釉 中尾哲彰 秘密ひろ