-
大百怪 怪帰録 No.10 目玉親父
《物語》 日本のどこかにあるというゲゲゲの森。 朝を迎え、樹上にある粗末な木組みの小屋に朝日が差し込む。鬼太郎親子の住処だ。 ちゃぶ台の上には茶碗。湯気がふわふわと上る。 極楽、極楽・・・・・・気持ちよさそうに茶碗風呂を楽しむ目玉おやじ。妖怪たちは一日の始まりをのんびりと過ごす。 ゲゲゲの森は、妖怪たちの楽園なのである。 #妖怪 #水木しげる #ゲゲゲの鬼太郎
怪帰録 ミニフィギュア やのまんもののけ
-
大百怪 怪帰録 No.7 鬼太郎
《物語》 道祖神が並ぶ村はずれ。黄と黒のチャンチャンコを着た少年が、村人に見送られ去っていく。悪さをする妖怪を懲らしめたばかりなのだろう、村人たちの感謝の言葉はなおも続いている。いつもは寂しげに鳴く秋の虫たちも、なぜだか今日は勇ましい。カラン、コロンという下駄の音が、夕暮れ空に遠ざかる──。 #妖怪 #水木しげる #ゲゲゲの鬼太郎
怪帰録 ミニフィギュア やのまんもののけ
-
大百怪 怪帰録 No.11 百目
《物語》 寂しい村はずれの道。家路を急ぐ少年は、古寺まで来たとき、道に佇む人影を見た。すっかり日も落ち、人の顔は判別できない。 「今晩は……」声をかけるが返事はない。気味悪く思いながら通り過ぎる。 歩きながら少年は振り返った。と、人影からスーッと飛んでくるものがある。 少年の短い悲鳴。それは宙に浮かぶ目玉だった。 #妖怪 #水木しげる #ゲゲゲの鬼太郎
怪帰録 ミニフィギュア やのまんもののけ