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DIGITAL TRIP 未来警察ウラシマン シンセサイザーファンタジー
『未来警察ウラシマン』の楽曲を越部信義と小久保隆がアレンジしてシンセサイザーで演奏したアルバム。テクノ華やかなりしころの企画でゲテモノかと思いきや、あまりの出来の良さにアニメのBGMに逆輸入されたほどの逸品。とにかく全曲カッコよくて、いつまででも聴いていられる。CDで再発してくれんかなぁ。
アニメ 日本コロムビア 1983年大吉GUY
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悪魔の調べ~ミステリー映画の世界~
横溝正史原作の金田一耕助映画の音楽を集大成した徳用盤(作曲者は、田辺信一、芥川也寸志、大野雄二、大林宣彦、村井邦彦)。と言っても、あの片岡千恵蔵御大による映画とか高倉健主演とか、そんないかがわしくも見てみたい映画の楽曲は含まれていない。石坂浩二、渥美清、中尾彬は取り揃えましたが、古谷一行と西田敏行は漏れてしまいました。金田一俳優の一方の雄である古谷一行も、映画は一本だけですからねぇ。しかも、あんな出来では……(ただ、「何故、犯行を阻止できないか」に対する言い訳は素晴らしかったと思います、皮肉でも嫌味でもなく)。そんな映画にしてしまった大林宣彦は、何故か曲が採用されてますが。しかし、『悪魔が来りて笛を吹く』(音楽担当は尺八の大家、人間国宝の山本邦山!)が入ってないのは痛い。私がこよなく愛するテーマ曲「黄金のフルート」が聞けないのは実に痛い。更に、版権の関係上、すべてがオリジナル音源ではない(最も有名と思われる『犬神家の一族』がオリジナルじゃないのも、これまた痛い……)けれど、カバー曲でもオリジナルにまったく遜色がなく、クオリティが高いので、これはズバリ買い、でしょう。本当に美しい旋律です。身を委ねているだけで幸せです。今回収録された作品のほとんどを監督した市川崑は、こういうメロディアスな曲が仕上がってきたのを聞いて、あまり好ましくは感じなかったらしい(もっと現代音楽っぽい方が合うと思ってたらしい)ですが、この路線で正解でしたね。でも、せっかくなら、ジャケットは杉本一文描き下ろしでお願いしたかった。いや、なんとなく、それっぽい絵ではあるんですけどね。
サントラ 日本コロムビア 1996年大吉GUY
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未来警察ウラシマン Songs & BGM Collection
『未来警察ウラシマン』(1983)は、とにかくスタイリッシュでカッコいいアニメだった。私の記憶に間違いがなければ、この頃我が家にビデオデッキがやって来て、初めて録画した番組だったと思う。このアルバムは、当時発売された2枚のサントラの編集版で、今でも歌いたくなるイカス主題歌や挿入歌もバッチリ入った、いわゆるお徳用。カッコ良すぎて涙がちょちょぎれる音楽担当は風戸慎介。一家に一枚の名盤だと思う。
アニメ 日本コロムビア 1990年大吉GUY
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冬木透BGMコレクション “ULTRA”GALLERY
冬木作品は『円谷プロBGMコレクション・リミテッドエディション 円谷プロダクション アーリーデイズ・クロニクル』という6枚組でもいろいろ聞けるが、「アーリーデイズ」だけに、『ザ・ウルトラマン』、『ウルトラマン80』までフォローしてくれていないのが玉に瑕。いわゆる第3期ウルトラは、宮内國郎と冬木透というウルトラ・シリーズの音楽の二大巨匠が担当し、シリーズ初のステレオBGM及び海外録音という快挙を成し遂げているのに、単に4年だけ放送時期が離れているというだけで本当に不遇で、あの名盤『ウルトラマン・決戦ミュージックファイル』でもレオ止まりで収録されずという哀しい扱いを受けて悔しい思いをしてきたが、このアルバムではスッキリ解消! CD1枚に、ここまで見事に収録するなんて、構成の早川優は天才ではないか。ヒーローのテーマ、防衛チームのテーマが次から次へと流れてきて「あの曲が入ってないぞ」なんて全然感じさせない完璧な選曲、サントラ史上最高最強と言っても過言ではない大名盤。
サントラ 日本コロムビア 1996年大吉GUY
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渡辺宙明BGMコレクション“CHUMEI”BRAND
テレビ特撮作曲家御三家である、ライダーの菊池俊輔、戦隊の渡辺宙明、ウルトラの冬木透のうち、渡辺編である本盤は、『秘密戦隊ゴレンジャー』でゴレンジャーハリケーンのときに流れた「ゴレンジャーがやってくる」や『ジャッカー電撃隊』で行動隊長ビッグワンが主役どころかBGMまで乗っ取った「スペードエース若き獅子」が入っていないなど、実は有名曲の取りこぼしも多数ありそうなのに、それほど気にならないのは、主題歌メロオケではなく、どれを聞いても同じ、いや、偉大なるマンネリの劇伴からの選曲が功を奏したのだろう。新しめの作品からは『光速電神アルベガス』や『ビデオ戦士レザリオン』からも選曲(例えばこれがもっと新しい『破邪大星ダンガイオー』だったとしても、アルバム全体の仕上がりは大して変わらないに違いない。さすが偉大なるマンネリ)、最後にマニア感涙の宇宙刑事シリーズのレーザーブレード3連発まで収録して大満足の仕上がり。
サントラ 日本コロムビア 1996年大吉GUY
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さ・え・ら ジャポン / PIZZICATO FIVE
我が愛するピチカート・ファイヴは、このアルバムをもって姿を消した。音楽だけでなく、とにかく全部がオシャレでカッコいいバンドだった。それにしても、ゴーバンズも、パリス・ブルーもいない音楽界って、なんてツマラナイんだろう。
日本コロムビア 2001年大吉GUY
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HAPPY END OF THE WORLD / PIZZICATO FIVE
CDというとプラケースが当たり前だったのに、このパッケージは衝撃だった。思いついても作らんだろ、フツー。インパクトは大きいけど、ちょっと開けにくいし、片付けるのにも困るんだけど。
日本コロムビア 1997年大吉GUY
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ROMANTIQUE 96 / PIZZICATO FIVE
妙に静かなイメージのある9thアルバム。収録曲の中では「アイスクリーム・メルティン・メロウ」「三月生まれ」がお気に入り。プラスチックスの「Good」は、このアルバムで知った。ブックレットが、これまたオシャレ。
日本コロムビア 1995年大吉GUY
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BOSSA NOVA 2001 / PIZZICATO FIVE
ピチカート・ファイヴを最初に知ったのは、「Sweet Soul Revue」のミュージッククリップだった。あまりにカッコよさに衝撃を受けた。「Sweet Soul Revue」を収録したこのアルバムのパッケージもカッコいい。とにかく何もかもがオシャレだった。
日本コロムビア 1993年大吉GUY