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TECHNO BIBLE / YELLOW MAGIC ORCHESTRA
YMO(イエロー・マジック・オーケストラの頭文字)は、ベースの細野晴臣、キーボードの坂本龍一、ドラムス(そしてボーカル)の高橋幸宏によるユニットである……というのは歴史の教科書に載せてもイイと思うんだが。1978年にデビュー、1983年に「散開」するまで、たった5年間の活動時期だったにもかかわらず、国内外に多大な影響を及ぼした偉大すぎるユニット。私は、9歳から14歳という時期に直撃を受けたバリバリのYMOチルドレン世代。この素晴らしすぎるボックスセットは、初期オリジナル音源、中期オリジナル音源、後期オリジナル音源、ライヴ音源、リミックス音源・レア音源の5枚から成っているが、リミックスは余計だ。もっとオリジナルを入れてほしかったという恨みはある。
アルファレコード 1992年大吉GUY
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SPACE POLYPHONY / LOGIC SYSTEM
YMOのコンピューター・プログラマーとして「YMO第4の男」と呼ばれた松武秀樹のソロ・プロジェクトで、このアルバムでは、キーボーディストの入江純(『赤い光弾ジリオン』の音楽担当が忘れられない)と組んでいる。ここに松本隆が入ると、アキハバラ・エレクトリック・サーカスになるわけで、やってることはとても似ている。明るく楽しい「未来」、『ブレードランナー』以前のSFのイメージで、ザ・フォーク・クルセダーズの「白い色は恋人の色」だの、喜納昌吉&チャンプルーズの「花(すべての人の心に花を)」だのといった曲を中国人に歌わせ、琵琶だの笙だの二胡だのをフィーチュアして、何か美しくも妖しげなアジアン・ワールドを演出している点が特色。ピコピコとアジアが、なんとも絶妙なハイブリッドで良い。
アルファレコード 1992年大吉GUY