-
華氏451度 / レイ・ブラッドベリ著 伊藤 典夫訳
1953年刊行(ハヤカワ文庫SF[新訳版]は2014年初版) 原題 : Fahrenheit 451 華氏451度──この温度で書物の紙は引火し、そして燃える。451と刻印されたヘルメットをかぶり、昇火器の炎で隠匿されていた書物を焼き尽くす男たち。モンターグも自らの仕事に誇りを持つ、そうした昇火士(ファイアマン)のひとりだった。だがある晩、風変わりな少女とであってから、彼の人生は劇的に変わってゆく……本が忌むべき禁制品となった未来を舞台に、SF界きっての抒情詩人が現代文明を鋭く風刺した不朽の名作、新訳で登場!
ハヤカワ文庫 SF SF レイ・ブラッドベリ 伊藤典夫ace
-
ファウンデーション対帝国 / アイザック・アシモフ著 岡部 宏之訳
1952年刊行(ハヤカワ文庫の初版は1984年。これは1998年の再販) 原題 : Foundation and Empire 天才科学者セルダンによって辺境の惑星ターミナスにファウンデーションが設置されてから二百年が経過した。はじめは百科辞典編纂者の小さな共同社会として発足したファウンデーションも、やがて諸惑星を併合し、着々とその版図を拡大していった。だが、ついにかれらの前に怖るべき敵が……
ハヤカワ文庫 SF SF アイザック・アシモフ 岡部 宏之ace
-
ファウンデーション / アイザック・アシモフ著 岡部宏之 訳
1951年刊行(ハヤカワ文庫の初版は1984年) 原題 : Foundation 第一銀河帝国は崩壊しつつあった。だが、その事実を完全に理解している人間は、帝国の生んだ最後の天才科学者のハリ・セルダンただ一人であった! 彼は来たるべき暗黒時代にそなえ、第二帝国樹立のためのファウンデーションを設立したのだが……巨匠が壮大なスケールで描く宇宙叙事詩! 1941年からSF雑誌「アウスタンディング」に連載されたものに加筆し一冊にまとめたもの。 当時中学生のace君に"心理歴史学"は難しかったです…^^; AppleTVでドラマ化されます。この壮大な作品をどう観せるのか?、乞うご期待です❗️ https://m.youtube.com/watch?feature=emb_title&v=xgbPSA94Rqg
ハヤカワ文庫 SF SF アイザック・アシモフ 岡部 宏之ace
-
書架の探偵 / ジーン・ウルフ著 酒井昭伸 訳
2015年刊行(ハヤカワ文庫の初版は2020年) 原題 : A Borrowed Man 図書館の書架に住むE・A・スミスは、推理作家E・A・スミスの複生体(リクローン)である。生前のスミスの脳をスキャンし、その記憶や感情を備えて、図書館に収蔵されているのだ。そのスミスのもとを令嬢コレットが訪れる。父に続き兄を亡くした彼女は、スミスの著作が兄の死の鍵を握っていると考え、スミスを借りだしたのだ。本に込められた謎とは?スミスは事件の調査を始めるが。巨匠ウルフの遺作のSFミステリ。
ハヤカワ文庫 SF SF ジーン・ウルフ 酒井 昭伸ace
-
雪の女王 / ジョーン・D・ヴィンジ著 岡部 宏之訳
1980年刊行(ハヤカワは1987年初版) 原題 : The Snow Queen アンデルセンがベースになってるので、「アナ雪」とは親戚ですね^^; 。 燃える雪片さながらに輝く星々にとりまかれたティアマット星に、いま〈変化〉が訪れようとしていた。〈双子〉と呼ばれる太陽がブラックホールである〈黒い門〉に近づくとき、もう一つの太陽〈夏の星〉は輝きを増し、〈夏〉の到来を告げる。それはまた、科学技術の花開いた〈冬〉の終りでもあった。〈夏〉の到来とともに、〈主導世界〉との唯一の連絡路である〈黒い門〉は使用不能となり、ティアマットは通商停止の世界、宇宙の孤島となるのだ。150年にわたる〈冬の女王〉の治世は終り、〈変化〉を象徴する〈祭り〉とともに、100年の〈夏の女王〉の治世が始まる。だが数千年にわたって繰り返されてきたこの〈変化〉にただ一人反逆を試みようとするものがあった。アリエンロード―〈雪の女王〉。“生命の水”によって永遠の若さを保ち150年にわたってティアマットを支配してきた彼女は、その座を簡単に〈夏〉の人々に譲り渡す気はなかったのだ。彼女の張りめぐらした恐るべき陰謀の糸に捕えられた〈夏〉の少年スパークスを取りもどすべく、〈夏〉の少女ムーンは〈雪の女王〉の支配する首都カーバンクルめざし、旅立ったのだが……。 米SF界の〈新星〉ジョーン・ヴィンジがアンデルセンの同名の作品をもとに描き上げ、見事ヒューゴー賞最優秀長編賞に輝いた傑作SFファンタジイ! 1981年にヒューゴー賞とローカス賞を受賞しています。ジョーンさんは「ジェダイの復讐 ストーリーブック」の著者です。女性の作家さんは、ファンタジー要素の入れ方が上手い方が多いですね。二つの太陽を使った世界観は秀逸。木嶋俊氏のカバー絵も素晴らしい。
ハヤカワ文庫 SF SF ジョーン・D・ヴィンジ 岡部宏之ace
-
銀色の恋人 / タニス・リー著 井辻 朱美訳
1981年刊行(ハヤカワの初版は1987年) 原題 : THE SILVER METAL LOVER シルヴァー・イオナイズド・自動制御・人間型・エレクトロニック・ロボット―エレクトロニック・メタルズ社が試作した人間そっくりのロボット。とび色の瞳に赤褐色の髪、銀色の膚をしたシルヴァーはギターをつまびき、ありとあらゆる歌をかなでる。ひとびとは心を揺さぶるその歌をきそって聞きたがった。だが、たったひとつエレクトロニック・メタルズ社にとって誤算が生じた。シルヴァーに恋する少女が現われたのだ… 物語の名手が紡ぎだす、少女とアンドロイドとのSFラブロマンス! ラストで泣いちゃう、少女ジェーンの成長物語✨ 表紙絵は、漫画家の川原由美子さんです。
ハヤカワ文庫 SF SF タニス・リー 井辻朱美ace
-
砂漠の惑星 / スタニスワフ・レム著 飯田規和訳
1964年刊行(ハヤカワ文庫の初版は1977年) 原題 : Niezwyciężony 6年前に消息をたった宇宙巡洋艦コンドル号捜索のため“砂漠の惑星”に降り立った無敵号が発見したのは、無残に傾きそそりたつ変わり果てた船体だった。生存者なし。攻撃を受けた形跡はなく、防御機能もそのまま残され、ただ船内だけが驚くべき混乱状態にあった。果てなく続く風紋、死と荒廃の風の吹き抜ける奇怪な“都市”、貞察機を襲う“黒雲”、そして金属の“植物”…探検隊はこの謎に満ちた異星の探査を続けるが。
ハヤカワ文庫 SF SF スタニスワフ・レム 飯田規和ace
-
ソラリス / スタニスワフ・レム著 沼野充義訳
1961年刊行(ハヤカワの新訳版は2015年) 原題 : Solaris 1964年の日本語訳は、ポーランド語版ではなくロシア語版からの翻訳でした。そのため検閲によって削除された部分がありました。科学を懐疑するような思想・表現は、ソ連にとってはNGだったでしょうね。 惑星ソラリス―この静謐なる星は意思を持った海に表面を覆われていた。惑星の謎の解明のため、ステーションに派遣された心理学者ケルヴィンは変わり果てた研究員たちを目にする。彼らにいったい何が?ケルヴィンもまたソラリスの海がもたらす現象に囚われていく…。人間以外の理性との接触は可能か?―知の巨人が世界に問いかけたSF史上に残る名作。レム研究の第一人者によるポーランド語原典からの完全翻訳版。
ハヤカワ文庫 SF SF スタニスワフ・レム 沼野充義ace
-
サリーは我が恋人 / アイザック・アシモフ著 稲葉明雄・他訳
1969年に出された短編集で、ハヤカワの初版は1988年。 原題 : Nightfall Two(ハヤカワ文庫では『夜来たる』『サリーはわが恋人』の2分冊で刊行されている) アップル・グリーンに輝く流線形の車体に高性能の陽電子頭脳を搭載した完全自動制御の夢の車、それが“サリー”だ。ところが、そのサリーを盗みだそうとする、とんでもない男が現われた! ―表題作はじめ偉大な科学者ジョーンズ博士が発明した惚れ薬が巻き起こす、若い恋人たちの悲喜劇をユーモラスに描く「当世風の魔法使い」見るからに醜悪な異星人に襲われる美女という、パルプ雑誌でおなじみのパターンを逆手にとって、アシモフ流にアレンジした「この愛と呼ばれるものはなにか」など、巨匠がさまざまな技法を駆使して紡ぎだすヴァラエティ豊かな傑作短篇15篇を収録。 収録作品 ・正義の名のもとに In a Good Cause- ・もし万一… What If- ・サリーはわが恋人 Sally ・蝿 Flies ・ここにいるのは― Nobody Here But- ・こんなにいい日なんだから It's Such a Beautiful Day ・スト破り Strikebreaker ・つまみAを穴Bにさしこむこと Insert Knob A in Hole B ・当世風の魔法使い The Up-To-Date Sorcerer ・4代先までも Unto the Fourth Generation ・この愛と呼ばれるものはなにか What is This Thing Called Love? ・戦争に勝った機械 The Machine that Won the War ・息子は物理学者 My Son, the Physicist ・目は見るばかりが能じゃない Eyes Do More Than See ・人種差別主義者 Segregationist
ハヤカワ文庫 SF SF アイザック・アシモフ 稲葉明雄ace
-
夜来たる / アイザック・アシモフ著 美濃 透訳
1969年に出された短編集で、ハヤカワの初版は1986年。 原題 : Nightfall One(ハヤカワ文庫では『夜来たる』『サリーはわが恋人』の2分冊で刊行されている) 2千年に1度の夜が訪れたとき、人々はどう反応するだろうか…六つの太陽に囲まれた惑星ラガッシュを舞台に、“夜”の到来がもたらすさまざまな人間模様を描き、アシモフの短篇のなかでもベストの評価をかち得た、SF史上に名高い表題作はじめバリエーション豊かな短篇の数々を、著者の軽妙な詞書きにのせて贈る、アシモフの面目躍如たる傑作短篇集! 収録作品 ・夜来たる Nightfall ・緑の斑点 Green Patches ・ホステス Hostess ・人間培養中 Breeds There a Man...? ・C-シュート C-Chute
ハヤカワ文庫 SF SF アイザック・アシモフ 美濃 透ace
-
楽園の泉 / アーサー・C・クラーク著 山高 昭訳
1979年刊行(ハヤカワ文庫の初版は1987年) 原題 : The Fountains of Paradise 赤道上の同期衛星から超繊維でできたケーブルを地上におろし、地球と宇宙空間を結ぶエレベーターを建造できないだろうか?全長四万キロの“宇宙エレベーター”建設を実現しようと、地球建設公社の技術部長モーガンは、赤道上の美しい島国タプロバニーへやってきた。だが、建設予定地の霊山スリカンダの山頂には三千年もの歴史をもつ寺院が建っていたのだ…みずからの夢の実現をめざす科学者の奮闘を描く巨匠の代表作。
ハヤカワ文庫 SF SF アーサー・C・クラーク 山高 昭ace
-
幼年期の終り / アーサー・C・クラーク著 福島正実訳
1952年刊行(ハヤカワ文庫の初版は1979年) 原題 : Childhood's End 異星人の宇宙船が地球の主要都市上空に停滞してから五十年。その間、異星人は人類にその姿を見せることなく、見事に地球管理を行なった。だが、多くの謎があった。宇宙人の真の目的は? 人類の未来は?――巨匠が異星人とのファースト・コンタクトによって新たな道を歩みはじめる人類の姿を描きあげた傑作! 一見地味な作品に思えますが、ぶっ飛びの内容です。日本ではなぜか哲学というものが教育されません。同様に神智学もほぼ触れる機会がありません。クラークの作品はガッチガチのハードSFではなく、どちらかといえば超自然的な設定を躊躇せず取り上げ、"神"という存在を探求しているように思います。 さて、彼の求める真理の果てや如何に?
ハヤカワ文庫 SF SF アーサー・C・クラーク 福島正実ace
-
エンディミオンの覚醒 / ダン・シモンズ著 酒井 昭伸 訳
1997年刊行(ハヤカワ文庫の初版は2002年) 原題 : The Rise of Endymion 人類がカトリック教会、パクスの支配下におかれた32世紀。惑星ハイペリオンの青年エンディミオンは、老詩人サイリーナスの依頼で“時間の墓標”から現われた少女アイネイアーをパクスの手から守りぬき、地球にたどりついた。それから4年、アイネイアーは、人類の救世主たる自らの使命を果たすべくパクス支配領域への帰還を決意する。そして彼女と行動をともにしてきたエンディミオンもまた新たな冒険へと旅立つが…。 エンディミオンとアイネイアーたちが地球をあとにしていた頃、新教皇ウルバヌス16世率いるパクスは、さらなる勢力拡大のため、非キリスト教徒であるアウスター討伐の十字軍遠征を開始しつつあった。これを裏で操るAI群“テクノコア”は、パクスを脅かす存在であるアイネイアーを捕らえるべく、恐るべき追手を送りだした!はたしてアイネイアーの、そして人類の運命は…?ハイペリオン・シリーズ四部作、ここに完結。
ハヤカワ文庫 SF SF ダン・シモンズ 酒井 昭伸ace
-
エンディミオン / ダン・シモンズ著 酒井 昭伸 訳
1996年刊行(ハヤカワ文庫の初版は2002年) 原題 : Endymion 連邦の崩壊から三百年あまり、人類はカトリック教会、パクスの神権政治のもとに統べられていた。惑星ハイペリオンの狩猟ガイド、青年エンディミオンはパクス法廷により冤罪で処刑される直前、一人の老人に命を救われた。なんと老人はかつてのハイペリオン巡礼者、詩人サイリーナスだった!老人は、まもなく開く“時間の墓標”から現われる救世主を守ってほしいと彼に依頼してくるが…傑作SF叙事詩、堂々の第三部。 “時間の墓標”から現われる救世主の名はアイネイアー、12歳の少女だという。彼女こそサイリーナス老人のかつての巡礼仲間、女探偵レイミアの一人娘なのだ。だがその頃“時間の墓標”には教会の支配を脅かす存在となりうるアイネイアーを捕らえんと、パクスの大軍が集結しつつあった!老人から託されたホーキング絨毯を駆り、エンディミオンは旅立つ。少女アイネイアーをパクスの魔手から救いだし、守りぬくために…。
ハヤカワ文庫 SF SF ダン・シモンズ 酒井 昭伸ace
-
ハイペリオンの没落 / ダン・シモンズ著 酒井 昭伸訳
1990年刊行(ハヤカワの初版は2001年) 原題 : The Fall of Hyperion 連邦の首星TC2から、色鮮やかな光条を描いて、FORCE無敵艦隊が出撃していく。めざすは謎の遺跡「時間の墓標」を擁する惑星ハイペリオン。宇宙の蛮族アウスターから人類連邦を守るための壮絶なる戦いの火蓋が、いままさに切って落とされようとしていた。いっぽうハイペリオンでは、連邦の密命を受けた七人の男女が、ついに「時間の墓標」に到着していた。長い旅路のはてに、その地で彼らを待ちうけていたのは…? ついに銀河を揺るがす戦いの火蓋は切られたハイペリオン・シリーズ、驚天動地の第二部。 連邦の誇る無敵艦隊は、アウスターの大軍勢を前に苦戦をしいられていた。高度な予測能力をもつ独立AI群「テクノコア」の助言を信じ、連邦は対アウスター戦にもてる戦力のすべてをそそぎこむ。だがそのころ、惑星ハイペリオンを訪れた人々の眼前では、ついに「時間の墓標」が開き、驚くべき光景が展開されていた!はたして彼らの運命は?そして戦いの帰趨は?壮大な物語は、ここに驚異のクライマックスを迎える!英国SF協会賞・ローカス賞・星雲賞受賞。
ハヤカワ文庫 SF SF ダン・シモンズ 酒井 昭伸ace