RUBBER SOUL (UK original mono) / The Beatles
結節点。アイドル期の終わり、アーティストとしての始まり。ただし、それはどっちが上とか下とかではないから、進化ではなく変化、と言いたい。
フォーキーな曲とR&Bマナーのグルーヴィな曲が混在する中、サイケの奔りを感じさせるラブ&ピースな世界観がちらっと覗いているのがドキドキさせてくれます。「The Word」の歌詞は要注目です。あと、コード進行や小節数などもこの辺からいよいよおかしなことになっていくんですよね。使用楽器の変化(追加)もポイントで、フェンダー・ストラトキャスター、VOXのオルガン、そしてシタールが登場。メロトロンも、入手したのは実はこの時期です。
「リボルバー」が確信に満ちているのに対して、このアルバムは本人たちの計算を超えた部分で、ものすごい勢いで何かの渦に巻き込まれていくスリルを感じます。あるいは彼らこそが渦そのものなのかもしれないのですが。
この盤はたぶん3rdプレス。盤のコンディションは良いのですが、おそらく個体の問題ではなく、このアルバムは再生が難しいと感じています。楽しく鳴らすのがほんとに難しい…
#アナログレコード #ビートルズ
4/4
17/4
GL
HMA/ADH
chalkhills