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取引高税証紙
取引高税印紙と併用する形で発行された。種類が多く、十銭、二十銭、三十銭、五十銭、一円、二円、三円、五円、十円、二十円、三十円、五十円、百円が存在する。取引高税の文字と切り取り線が黄土色で印刷された紙の上に円形の印が押されており、印の色は赤、紫、黒、緑、青などがある。1枚目の画像は左から五十銭、一円、二円。2枚目は十銭、3枚目は一円色違い。 なお取引高税については取引高税印紙を参照されたい。
証紙 1949.8.3 1948.9.1印紙類蒐集館
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取引高税印紙 無目打 壱万円
無目打取引高税印紙の最高額面。当時の一万円は相当な金額だがどのような取引に使われたのであろうか。ドングリが描かれていて面白い。
印紙 1949.5.1 1948.9.1印紙類蒐集館
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取引高税印紙 無目打 五千円
デザインや刷色が紙幣のようで美しい。オークションではしばしば高騰する。
1949.5.1 1948.9.1 緑・茶印紙類蒐集館
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取引高税印紙 無目打 千円
緑色の地紋の上に印刷されており、記番号も付いている。カタログ価も安く比較的入手し易いが、オークションではしばしば高騰する。 https://muuseo.com/carow151852/items/589
印紙 1949.5.1 1948.9.1印紙類蒐集館
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取引高税印紙 無目打 五百円
茶色が美しい。
印紙 1949.5.1 1948.9.1印紙類蒐集館
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取引高税印紙 無目打 弐百円
印紙発行の当時GHQの関節統治下であったからかデザインが西欧的なものに感じる。
印紙 1949.5.1 1948.9.1印紙類蒐集館
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取引高税印紙 無目打 百円
凹版で美しい。肖像は二宮尊徳(金次郎)。低額面とは異なり透しが入っている。
印紙 1949.5.1 1948.9.1印紙類蒐集館
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取引高税印紙 無目打 低額面十二種
取引高税とは取引にその取引金額の1%が課税された税金である。99円以下のものは消印した印紙を商品とともに手渡し、100円以上のものは領収書に収入印紙とともにこの印紙が貼付され消印された。納税の際の煩雑さや、100円以上のものは印紙税も課税されるために二重課税となるなど民間では悪税と言われ僅か1年で廃止された。 その後、1949年5月1日に施行された大蔵省告示第254号を以て取引高税印紙の三円以上のものは収入印紙として転用された。現在に至るまで廃止の法律は出されていないことから、現在も三円以上のものは収入印紙として使える。 ーーー 低額面は平版印刷で目打もない。さらには明治型白紙収入印紙以来初めて透しも入れられなかった。ただし着色繊維は入れられている(画像二枚目)。 銭位のものは刷色が緑、円位一桁のものは赤、円位二桁のものは青色が使われている。1の付く額面は円の中に額面、2の付く額面はハート型の中に額面、3の付く額面は逆三角の中に額面、5の付く額面のものは四角形に近い八角形の中に額面が入れられており数字によってデザインが異なっている。 第一次昭和収入印紙と発行日が同じである。 全て手に入れやすい。 なお、私製目打が入ったものも存在する。
印紙 1949.5.1 1949.5.1印紙類蒐集館