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cf.オガサワラツブリボラ
この辺の種はかなり混同されていてサイトや本によって同定がまちまちです。特徴は日本近海産貝類図鑑に書かれていたオガサワラツブリのものに一致します。 螺塔がやや高めで、棘はほぼ無く、縫合のくびれはやや弱いです。
アクキガイ亜科 2021/2 75mm Murex (Vokesimurex) gallinago gallinagoWiwaximaminashi
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ブリアノスジボラ
この近辺には似たような小型スジボラ類が数種類生息しているようです。これらは多くが生貝は少なく、打ち上げ採取のものが多いです。 擦れてはいますが、螺帯が識別できるのでやや新鮮といったところでしょう。
スジボラ 2021/2 33mmWiwaximaminashi
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ウラカガミcf.(化石)
イセシラガイのほうと同様の化石ですが、環境が同じであれば他の二枚貝でも同じように化石化するのは当然のことです。ただ、何故かイセシラガイかウラカガミ(として流通しているもの)の化石以外にはなかなか見当たりません。原生種ながらウラカガミのほうも近年は希少ですが、過去の優先種だったのでしょうか。本種の化石がイセシラガイとして出回っていることもあります。
マルスダレガイ科 2021/2 58mm Dosinia angulosaWiwaximaminashi
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イセシラガイ(化石)
原生種ですが、近年各地で絶滅の危機にある種です。また、化石で産出することも知られており、主に広島県などで、このように内部に橙色のカルサイトが発達したものが採られます。ある程度有名な標本ですが、こちらのほうも近年希少になりつつあるようです。 また、イセシラガイの標本が有名なため、このタイプの二枚貝化石が種類に依らずイセシラガイと呼ばれていることがあります。
ツキガイ 2021/2 殻径68mm Anodontia stearnsianaWiwaximaminashi
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オンドリハマグリ?
ラベルではオンドリハマグリとありますが、見た目的にはフジイロハマグリなどに近そうです。フジイロハマグリも、近海のものと他産地のものなどではかなり変異のある種です。
マルスダレガイ科 2021/2 46mm Paphia gallus?Wiwaximaminashi
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コトリハナガイ
色彩変異が多く、普通にスダレガイ系の模様からこのような稲妻模様、その中間型も見られます。
マルスダレガイ科 2021/2 35mm Tawera gallinulaWiwaximaminashi
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コブタニシ
日本のタニシには見られない彫刻を持つ上にサイズもある程度あるため、海外の種ながら日本でも有名ですが、中国大陸の陸貝や淡水貝はかなり種類が多い上に変異などが複雑なようで、実際この学名が本当にあってるのかも不安なところです。データベースではcarinataという亜種が近いような気がしますが、ほぼ同じ地点で産出するようです。水質汚染により数が減っている仲間です。 ちなみに、琵琶湖特産種のナガタニシは本属に近縁だとか。
2021/2 Margarya melanioides 中華人民共和国 雲南省Wiwaximaminashi
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*ワタゾコハスジマイグチ
かなりの深度に生息するようで、この個体は400〜500m深からです。この属に分類される種は深海性ながら大型の種が多いようで、このような白っぽい殻は共通ですが、殻の概形はかなり種による差が大きいです。
2021/2 58mm Leucosyrinx pyramidalisWiwaximaminashi
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ピラミッドウズ
なぜか国内流通の少ない種ですが、特徴的な格好をしており、国際的には有名な種のようです。 マツカサウズの結節が巨大になったような種で、実際若い殻はマツカサウズによく似ています。殻底中央部が濃緑色になるのは本種の特徴で、中にはかなり綺麗に染め分けられるものもあります。
2021/2 52mm Tectus dentatus エジプト フルガダWiwaximaminashi
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クワガタイトカケ
この名前で呼ばれる種は「日本からオーストラリア」の産とされているのですが、E.pallasiの名で呼ばれているのはだいたいがオーストラリアのこのタイプの貝です。 殻は褐色ですが鰭は白く、肩の部分が張って比較的綺麗な角になります。日本では他にオオクワガタイトカケとヒレイトカケ(本種の亜種)がおり、混同されています。
2021/2 18mm Epitonium (Viciniscala) pallasiWiwaximaminashi