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Küppers Kölsch ( Liliput / HO )
ケルシュ(Kölsch)とは、独・ケルン地方で作られるビールのスタイルのこと。 上面発酵用の酵母を使い、下面発酵のような低温で醸造して作られる。ホップの風味が強いが、苦味や刺激は比較的穏やかです。 特にケルン地方で醸造されたものだけがケルシュと名乗ることができます。 さて、このビール貨車はケルンの『Küppers Kölsch Brauerei』(キュパーズ・ケルシュ醸造所)のデザインで、トラックの模型とセットになっています(トラックはメルセデス) オーストリアのリリプット社製、made in Austriaの古い時代のモデルです。(現在、同社はバックマン社の傘下となり最近の商品は中国工場で生産されています。) 緑を基調とした同社のロゴデザインに合わせ、屋根も鮮やかな緑色です。 キュパーズ・ケルシュは、ドイツ西部のヴッパ―タール市のウィッキュラー醸造所が1962年に市場に投入、当初は「ケルン産ではない」として裁判になるなど揉めたようですが、1965年にケルン市にキュパーズ・ケルシュ醸造所を設立し現地で生産を開始したことで、この産地問題は解消しました。 1992年、ウィッキュラー社がオランダのグロールシュ・グループに売却された際に、キュパーズ・ケルシュ醸造所も同じく同社の傘下に入りましたが、後の1994年、ドルトムント連合醸造所(Dortmunder Actien-Brauerei)に売却されて現在は同社の下でケルシュの生産が続けられています。
HO Liliput 4000円T. S
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GLORSCH #4 STENDER (MINITRIX / N)
オランダの有名ビール、グロールシュです。 ちなみにオランダ語では“フロルス”と発音するらしいです。 創業は1615年とオランダ最古のビール会社で、現在は日本のアサヒビールの傘下になっています。(緑の水筒の栓のような口のビンで有名ですね。例の“捨てるのにちょっと迷うヤツ”ですw) こちらの青系のデザインのものは、同社の「STENDER」ビールの広告になっています。 「STENDER」って何じゃらほい?と思って知らべてみましたら、1990年代に発売された度数0.5%の低アルコールのピルスナーだそうで、後にフルーツ風味のライト・ビールの展開もあったそうで…。 現在はノン・アルコールの商品と、別のフルーツ風味の商品に置き換えられ、STENDERとしては製造されていないようです。 模型はドイツ・ミニトリックス社(MINITRIX)の3両セット。 東京・六本木で主に欧州Nゲージ模型を輸入・販売しているルフトテックさんよりインターネットオークションを通じて入手しました。 同社の解説文によると、車体はオランダ国鉄「NS」のIbs型冷蔵車で、1950年代前半から製造された古いタイプの車輌です。 模型は1993年限定の限定販売品とのこと、緑のPilsnerと赤のBokの2両は単品でも発売されましたが、この「Glorsch STENDER」の青字の車両は、このセットでのみ発売されたレア品だそうです。(ルフトテックさん、解説文が大変参考になりました。有難うございました。)
N MINITRIX 4000円 ルフトテックT. S