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Future Pastime 展 (2025)
ベルリンでの「Future Cities」展以来、5年ぶり。マンハッタンN.Y.で 3/27(木)〜5/21(水)の55日間に渡り「Future Pastime」(未来遊戯)展が開催される。 “Future Pastime” 開催 534 W. 26th St., @ The former Mitchell-Innes & Nash gallery space in Chelsea. キュレーター達が、オフィシャルアーカイブからどんな基準でセレクションしたのか気になる所だが、当日のレポートを待ってみたい。ベースとなるのはやはり「シドミード展 PROGRESSIONS TYO 2019」のスタート地点となったシド・ミード自薦50作で、北米を巡回していた「PROGRESSIONS」展にかなり近いと思われるがラインナップの詳細は不明。ちなみに東京ではその50作から更に100点を追加した独自の展開を行った。これに比べると今回の「Future Pastime」は半分以下の40~50点数かも知れない。メモがわりに暫くの間、ほぼ被っていなかった展示の4点だけ紹介しておこう。 ・HONDA Monster Bike Concept (初展示) 日本でのポスター化で再評価。 ・LA2015 Down Town (初展示) ピーターハイアムズ監督のTVシリーズ。 ・Tokyo Disco : プロデユーサー判断のセレクションでは「シドミード展」へは来日ならず。 ・Gyro Balanced Vehicle : レストアされアーカイブで眠っていた名作。 キュレーター解説 「1933年、ミネソタ州セントポール生まれ。陸軍に入隊した後、大学へ進み、SFへの愛とその世界を視覚化する不思議な能力でデザイン教育を受けた。 1959年、フォード・モーターのアドバンス・スタイリング・スタジオに入社。当時、アメリカの自動車がテクノロジーと未来への楽観主義を大胆に取り入れて世界をリードしていた時代である。その後、U.S.スチールのプロモーション・カタログや、1961年に出版された「Concepts」(工業化されながらもユートピア的であり、究極的には人間的な世界という意気揚々としたヴィジョンを提示した本)のヴィジュアル制作などの依頼が続いた。クライスラー、ゼネラル・エレクトリック、フィリップス、ソニー、ミノルタ、トヨタ、電通、ホンダなど、他の多国籍企業にも同様の魔法をかけた。彼らはシド・ミードの作品をファンタジーとしてではなく、あるべき姿の青写真として見ていた。 そしてハリウッドから声がかかることになる。これらのプロジェクトは大きな影響力を持ち、ジョージ・ルーカスやジョー・ジョンストンといった世代のデザイナーや映画製作者にインスピレーションを与えることになった。 ロバート・ワイズ監督はは『スタートレック』(1979年)のためにシド・ミードの工業デザイナーたる才能を求めた。 スティーブン・リスバーガー監督は『トロン』(1982年)のためにシド・ミードを起用した。 リドリー・スコット監督は『ブレードランナー』(1982年)の世界観のコンセプトをシド・ミードに依頼した。 ハリウッドは彼を受け入れ、彼は晩年までムービーデザインに関わることになっていく。 シド・ミードは未来を想像するだけでなく、それを一から作り上げた。彼のビジョンは私たちが明日を夢見、デザインし、憂鬱にする方法を形作ったのだ。」 美術評論家による記事が既に幾つか発表されており、北米では今週木曜日の開催で盛り上がっている。 が、実際の会場のレポートではなく記事広告に近い。 Future Pastime: The Visionary World of Syd Mead Comes to Life in NYC Exhibition 3/14 https://lastheplace.com/2025/03/13/future-pastime-the-visionary-world-of-syd-mead-comes-to-life-in-nyc-exhibition/ by Rayne Emerson HYPERBEAST: 3/20 https://hypebeast.com/2025/3/syd-mead-future-pastime-exhibition DEADLINE: 3/20 https://deadline.com/gallery/syd-mead-paintings-exhibition-blade-runner-aliens/ ‘Blade Runner’ Designer Syd Mead’s Sci-Fi Art Gets Major New York Outing https://news.artnet.com/art-world/syd-mead-future-pastime-new-york-exhibition-2621849 Beyond ‘Blade Runner’: Exhibit Traces Visionary Syd Mead’s Sweeping Legacy 3/24 https://www.forbes.com/sites/lesliekatz/2025/03/24/blade-runner-to-beyond-new-exhibit-traces-titan-syd-meads-legacy/ ByLeslie Katz Syd Mead’s Visionary Legacy Celebrated in “Future Pastime” Exhibition 3/24 https://stupiddope.com/2025/03/syd-meads-visionary-legacy-celebrated-in-future-pastime-exhibition/ by JESSE JAMES Link Tank: Visit ‘Future Pastime,’ a New Exhibit from Syd Mead of Blade Runner Fame 3/24 https://www.denofgeek.com/culture/link-tank-visit-future-pastime-a-new-exhibit-from-syd-mead-of-blade-runner-fame/ By Michael Ahr CAR DESIGN NEWS 3/25 Syd Mead exhibit this Spring in New York City https://www.cardesignnews.com/designers/syd-mead-exhibit-this-spring-in-new-york-city/46926.article By Karl Smith Wallpaper.com 3/27 A new exhibition in New York presents the visionary artwork of the late Syd Mead https://www.wallpaper.com/transportation/a-new-exhibition-in-new-york-presents-the-visionary-artwork-of-the-late-syd-mead
2025 Exhibition Syd Mead Inc.SydMode
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SYD MEAD 1969 POSTCARD BOOK
シドミード展(2019)「PROGRESSIONS TYO 2019」で限定販売されたポストカード・ブック。18種あるのは、オリジナルがU.S.スティール社「INTERFACE」の復刻版だったため。6種類の3冊構成であったのを全て私蔵コレクションから美術専門のスキャニングを行った。「INTERFACE」というタイトルが使用できなかったので、その制作年から「SYD MEAD 1969」とされた。18種類あるそれぞれのタイトルの中には、リリース後にエポックメイキングとなったアートが含まれている。但し、グラフィックDの勝手な解釈でデータのコントラストや彩度を弄ってしまったがゆえに、オリジナルとは全く違う色味になってしまったのがとても残念。人が作ったモノを勝手に弄るリスペクトの無さは、素人でなくプロが手を出したのは流石に酷い。 ●「Back To The Fore」デロリアンの飛行形態の元ネタ。 ●「帝国の逆襲」AT-AT インペリアル・ウォーカー(旧スノーウォーカー)としてジョー・ジョンストンにパクられる。 ● Mattel社 HotWheels「SYD MEAD'S SENTINEL LIMO 400」の原型。デザイナーのジョナサン・ポロックが幼少期に 画集「SENTINEL」で憧れた車両を2002年にリモデルし計8種類のバリエーションで製品化。 https://hotwheels.fandom.com/wiki/Syd_Mead%27s_Sentinel_400_Limo (実はリアのデザインはオリジナルとかなり異なるスケッチをアーカイブで2021年に新発見。おそらくシドミードは、ホットウィールとして新たにデザインし直したかったのだと推察される。) ●「BLADE RUNNER」の車両デザインを模索中だったリドリー・スコットが、シド・ミードを起用するきっかけになったアート。 ●トレース画がオークションに出品され、コレクター達が色目鬼だった。 Airport 1990 Camping Out City On Wheels Computerized Automobile Designing Emergency Hyperbaric Vihicle Entertainment Feedback Getting About Group Housing Megastructure Servo Mechanizm Sources Of Power Speciality Transportation The Benefits Of Research The City 1990 The Mall The Showroom Family Of Steel 当時から画期的なビジョンを展開していたシドミードの天才ぶりが響いてくる。ほんの少し、画集「SENTINEL」(1985 ) 再掲「SENTINEL Ⅱ」(1987)にも掲載があるものの、見切れていたり、部分であったりするので今までほぼそれら全てを見る機会がなかった。オリジナル版の「INTERFACE」は程度の良いものが少なく、フルセットで現存するののもかなり少ない。10年前の倍以上で高騰化が凄まじい。 残念ながらこれら「INTERFACE」オリジナルの原画はその大半が消失し、アーカイブにもほぼ残っていない。但し、中間制作物としての鉛筆画、ラフスケッチ、コンセプト集、トレース画などのごく一部がアーカイブには残っていたので、今後何かのタイミングや展覧会で出せる可能性があるやも知れぬ。ってか画集を新作する際には必ずカバーするべきであろう。
ポストカードブック Skyfall LLC. freeSydMode
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TURN A ガンダム ポスター
シドミード展(PROGRESSIONS TYO 2019)で限定販売されたB2サイズ。原画のほぼ倍近いサイズで見応え充分。 ドライマーカーや補助線のマーカーの筆致が綺麗です。社名ロゴは不要かも。 https://jp.mercari.com/search?search_condition_id=1cx0zHGsd44K344OJ44Of44O844OJ
ターンエーガンダム Skyfall LLC. 非公開SydMode
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FORD Ranger Ⅱ (1966)
Syd MeadがFORD アドバンスド・スタイリング・オフィスを離れ、フリーランスのイラストレーター、デザイナーとして走り出して7年。自らのスタジオを立ち上げるまでは多岐に渡るグラフィック、ブローシャー、ポスターなど U .S .Steel社を中心にノリに乗っていた頃のピックアップトラックとしてのコンセプトカーで、ショウカーとしてモーターショウにも展示された。 Cult Autoから新たに限定品で2色のリリース。
SYD MEAD model car AUTO CULT 2024SydMode
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Nude dessin(Circa.1967)
デザイン学生だったPatrick Bock氏に宛てた、人物画の習作。 描く際の骨格やボディーラインの特徴、男女の差を指摘している。 「教師の立場で生徒を教える」珍しい原画。 自社の設立前、未だフリーランスのイラストレーターとして飛び回っていた時期で 当時の多忙さが伺える手紙には映画「2001年宇宙の旅」の公開を楽しみにしている様子や 空港の売店で買って読んでいた単行本についての記述が見られる。
原画 Syd Mead Inc.SydMode
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Short Circuit (1985)
※転載、リツイート、ダウンロード厳禁。 IDEA for Johnny Number FIVE ROBOT, HEAD / SCANNER ASSEMBLY. (1985) by SYD MEAD. Listed below is a copy of the original manuscript faxed from SYD MEAD's studio in Hollywood to director Peter Hyams and the prop team. Conventional robots acted like suits with a person inside. However, the director asked SYD MEAD to create an image of an autonomous robot without a person inside. SYD researched the Tsukuba Science Expo, where the most advanced robot technology of the time was on display, and sought a face that could express facial expressions using the eyes as icons. The gimmick of a tool box in which a bucket placed on the ground opens upside down to reveal limbs seems to have been the first idea. The design process from there to the slim form of only a skeleton is described in the sketchbook: KRONOTECO(1991), which has quite so much pages. #sydmead #johnnyfive #peterhyams #saint #weapon ジョニー・ナンバー5ロボットのアイデア、ヘッド/スキャナー・アセンブリ (1985) SYD MEAD案。 以下に掲載するのは、ハリウッドにあるSYD MEADのスタジオから、ピーター・ハイアムズ監督と小道具チームに送信されたFAX原稿。 従来のロボットは、スーツの中に人が入っているようなものだったが、監督はSYD MEADに、中に人が入っていない自律型ロボットのイメージを作ってほしいと依頼。SYDは、当時最先端のロボット技術が展示されていたつくば科学万博でのロボット展示でリサーチ。目をアイコンとして表情を表現できる顔を探した。 地面に置かれたバケツを逆さに開けると手足が現れる道具箱のギミックが最初のアイデアだった。 そこから骨格だけのスリムなフォルムになるまでのデザイン過程がスケッチブック: KRONOTECO(1991)で掲載されている。 #sydmead #johnnyfive #peterhyams #saint
SF映画 Syd Mead Inc. 2024/8SydMode
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Sports Coupe (1969)
Pencil Sketch on tracing paper for tracing down to Illustration board drawing. Released Automobile Quarterly Mag, Spring 1969 issue / Volume Ⅶ, Number 4. [The New Bland!] Today's family car is fraud, What about tomorrow's ? by Syd Mead."The image the customer wants, even in a family-oriented car. He apparently does not object to the resulting not-so-subtle intrusion into the space in which he rides, and has, on the basis od past model years' sales figures, penalized the manufactures who insisted on playing is straight." The emblem “OGT-XSS-GT SUPER 500” is located under the door, in the wheel base area.page 388-389. It was owned by a former student Patrick Bock, a pen pal who had interacted with Syd Mead in the late 1960s, asking him to teach him many things.
Sketch Syd Mead Inc.SydMode
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ARRIVAL (アライバル)
https://narabrewing.com/beer/arrival シド・ミード生誕90周年を記念し、地元で回顧展を繰り返していた私キュレーターが、奈良醸造さんとコラボレーションしたアメリカンIPA クラフトビールをプロデュース。 コラボレーションしたのは、世界的なインダストリアルデザイナー シド・ミード。彼は『∀ガンダム』をはじめ日本でも多数の作品やプロダクトのアートワークを手掛けられている。シド・ミードと35年に渡って交流を深めていた日本のエージェントも担当しながら、普段はシェフと唎酒師。今回シド・ミード生誕90周年を機に本企画を発案した。 オリジナルフレーバーのビールは、ホップの香りを存分に楽しめるしっかりとした味わいのアメリカンIPA。Mosaicホップ由来のパッションフルーツのアロマに、Citraホップの柑橘のアロマが重なった豊かな香り。口に含むと甘みを伴った密度のある味わいの後、オレンジを思わせる爽やかな苦味がアフターテイストに感じらる。 また酵母は奈良醸造で度々使用しているKveik酵母。ノルウェーに起源を持つこの酵母を通常のエールビールの発酵温度の倍近い高温で発酵させることで、独特の味わいを引き出すことに成功した。 また、レストランでのペアリング会を開催。 https://narabrewing.com/20240410blog?fbclid=IwAR2zUskSiwW6RQLbGLUgQ1JBGHRusgqPyDcys-byq7vzjfMQ2JUbO5EtF8I
ビール ARRIVAL(アライバル) 奈良醸造 2024.01SydMode
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Dangerous Angel
リンクも転載不可! Dragon Con is the largest multi-media, pop culture convention focusing on science fiction & fantasy, gaming, comics, literature, art, music, and film in the universe – and the best place to celebrate all of these things with fellow fans on Labor Day Weekend. とある 「DRAGON CON 2001」の為にデジタルで描かれたレアな作品。Adobeイラストレータで描かれ、そのままプルーフとして印刷所から出力し、カタログとポスターの元原稿の一枚を、2004年のアーカイブ整理時に廃棄されるところを頂戴した。イベントやタイトルさえレイアウトされていない、元原稿。これは商品としてはロゴ入りのカタログとポスターしか存在しない。
Dragon Con デジタル作品 出力原稿 OBLAGON IncSydMode
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Future Rolls Royce
転載不可。 2006年頃、北米のあるメイカーが自主制作した高解像度のシルクスクリーン。とにかく用紙が厚くて手漉き紙のように豪華。 直筆サインとシリアル入り。印刷の特性なのかオリジナルよりも結構赤みが強い。黒味の締まりは素晴らしい。 原画はかつてのスタジオ兼自邸に飾られているのを2004年辺りから度々見かけていた。 プログレッション展(2019)東京が初来日だったと思われる。展示の順番を検討する際、やはりクルマを筆頭に持ってくるべきだと考え、 年代順に並べてみると、入口から割と直ぐ鑑賞できる5番目となり、図録集にも閲覧順に掲載した。 クルマ(陸)→ 海 → 空 → 建築 → 宇宙 → ムービーアート・私蔵コレクション → TYOスペシャル(ジャパン・コレクション)の順とした。 原画は珍しくサインと共に「66」(1966)という表記があるため私的には最も興味深い時期でもある。 もともと個人作品として制作されたが、Automobile Quarterly誌の特集記事で一度だけ使用された以外、ほぼ露出は無い。 この複製画を東京、奈良での回顧展でよく展示に用いた。
/50 ポスター 不明SydMode
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Pretty Pretty Pretty
シドミード・アーカイブ・コレクションから発掘し 日本に限定で正規ライセンスを取得。
SYD MEAD A5 CARTOON トレカSydMode
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Peanuts Butter Princess
シドミード・アーカイブ・コレクションから発掘し 日本に限定で正規ライセンスを取得。
SYD MEAD A5 トレカ 魚太商店LLCSydMode
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I never eat more than I carry... , in Both hands
シドミード・アーカイブ・コレクションから発掘し 日本に限定で正規ライセンスを取得。
CARTOON トレカ WATER LLC.SydMode
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WALKER (2013)
A2(594mm x 420mm) ノートリミング 世界限定200部 シリアルNo.入り
200部 ポスター WATER LLC.SydMode
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SINGER SMART CAR (1977)
A2(594mm x 420mm) ノートリミング 日本限定ポスター 200部 シリアルNo.付き
200部 ポスター WATER LLC.SydMode