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狐石 2021-02-04
蛇紋岩に関係のある緑色の石。普通はニッケルを含む石英と考えられ、珪ニッケル鉱と呼ばれていると思う。しかし、たいていはクロムイオンによる発色で、大した鉱物ではない。しかし、右の石は、石英よりも強靭で玉髄質なのかもしれない。ヒスイよりも、色が濃く、ヒスイの代用になるレベルの石。これは、兵庫県産。左の石は、糸魚川市姫川の川原産。
雲根誌21 鉱物編 兵庫県と新潟県 2015年頃SilicifiedZone
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磁硫鉄鉱と硫酸鉄の鉱物 2020-10-07
大山の採石場の上部に磁硫鉄鉱の小さな鉱脈が有りました。もうだいぶ前になりますが、大雨で崩落してしまい、それ以後、全く採れなくなりました。それまでは斜面に流れ落ちており、乾燥すると、この石の表面に、綺麗な水色の水溶性の鉱物が生じていました。この鉱物は、一般には「緑礬」と呼ばれています。 緑礬は雨が降ると溶けてしまい、天気になると乾燥して、緑礬が吹くと言う繰り返しです。おそらくは、白鉄鉱を含んでいる物と思われます。そして、何れ崩壊してしまいます。 ところで、ここの磁硫鉄鉱は、磁石が全く反応しないのです。これは、初めての経験でした。それとも、他の鉱物なのか。
鉱物標本 京都府舞鶴市大山 2015年頃SilicifiedZone