珪化帯 鐘打鉱山
鐘打鉱山の石英脈珪化帯・切断研磨標本です。見事に珪化帯の構造を示しています。
珪化帯は、石英脈から珪酸分が供給されてはいないのです。石英脈は珪化帯が生成した後に形成されるようです。
石英脈の母岩に、硫砒鉄鉱の小さな自形結晶が大量に含まれています(2枚目の拡大写真の灰色の部分)。現地では、これが謎だったのですが、切断標本にしてみると、その生成過程までも判明します。
今まで、幾つもの鉱脈切断標本を作りましたが、珪化帯の構造を、これだけ鮮明に現わしている石は有りませんでした。、
熱水鉱脈・珪化帯標本
32㎝×15㎝
京都府 鐘打鉱山
2007年頃
SilicifiedZone