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玉ねぎ構造のノジュール 三重県津市 2020-10-05
第三紀 中新統のノジュール。乾燥させると、玉ねぎ状に剥げて、ばらばらになってしまいます。そのため、その防止対策を施していますので、これは乾燥させても大丈夫なのです。 剥げる原因は、玉ねぎ状風化とも言われますが、他に原因が在るものと思います。現在、その原因を調べてます。出来れば、雲根誌21の初版に載せたいところです。 1枚目と2枚目の写真は、一つの石の表裏。3枚目と4枚目の写真は、一つの石の表裏。
いわゆるノジュール 2020年 恵与品SilicifiedZone
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Bi Ag 鉱物? 明延鉱山産 2020-09-16
明延鉱山が、まだ稼行していた折、坑夫が珍しい石と持ち帰った標本です。ですから、明延でも、なかなか手に入らない鉱物でしょう。 鉱物種名は不明ですが、おそらくは、主に Bi Ag の硫化鉱物の塊。いずれ、分析の予定ですが、何が出るか楽しみです。 写真2枚目の実体顕微鏡の視野は、約3㎝。 3枚目の視野は、約5㎜。
明延 2018年 恵与品SilicifiedZone
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斑銅鉱 明延鉱山 2020-09-16
まだ、明延鉱山が稼行していた時に、坑夫が持ち帰った鉱石です。ですから、斑銅鉱の標本としては、結構良い物と思います。 明延鉱山では、坑夫が鉱石を持ち出すのは、大目に認めていたと言う話です。中には、一抱えもある大きな石を持ち帰った者も居るとか。 鉱山は、ズリ等から拾い集めた鉱石を買い取っていたところ、坑内から持ち帰った石を集めて、鉱山に売り付けに来るものが現れ、買取を止めたと言う話もありました。 一枚目の標本は、鉱脈の走行方向に平行な面で、斑銅鉱が一面に付いた標本です。ただの斑銅鉱の標本としては、この方向が良いのかもしれません。 しかし、鉱脈標本として観る場合は、走行方向に垂直な面の方が、鉱脈の構造が良く分かります。二枚目の写真は、垂直方向から撮りました。
鉱物標本 明延 2018年SilicifiedZone