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Elie Robert Schmitz : Chopin / Valse No.14 in E minor
分厚いエジソン縦振動レコード。パテ盤と異なり溝の幅が狭いので、3.0mil以下のダイヤモンド針で再生します。 また、カートリッジの結線方法かフォノEQの縦振動モードが必要になりますが、きちんとかけてあげるとパテ盤よりハイファイな音質を楽しめるでしょう。 ピアニストのロベール・シュミッツは、ラヴェルの代役で「水の戯れ」のピアノロール録音をしたり、ドビュッシーの前奏曲集を全曲録音したフランスの名ピアニスト。 主にフランス作品の演奏で有名ですが、ショパンの小品やシューマンの室内楽もわずかながらレコードに残されています。 #レコード #レコードコレクション #ショパン
EDISON 1920年代夏目 久生
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Richard Zöllner : Scriabin / Etude in D# minor, Op.8-12
スクリャービン自身によるピアノロール演奏に最も近いのが、この ドイツのピアニストであるZöllnerと日本でも馴染みのあるFridrich Wührer。その直裁的なアプローチは、Zöllnerが作曲家であることも関係しているのではないだろうか。主題が三連符の和音を伴って戻る後半の演奏は、スクリャービン自身とほぼ同じ解釈である。ちなみにこの曲はショパン「革命」に対して「悲愴」と題されることがあるが、オマージュは寧ろ「夜想曲 0p.48-1」に向けられている。 #レコード #レコードコレクション #ショパン
SPレコード Homocord-Electro 1920年代夏目 久生
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Cherniavsky Trio : Paderewski / Minuet in G, Op.14
チェルニアフスキー3兄弟によるトリオ。ピアノのヤン・チェルニアフスキーは、レシェティツキ門下。そのレシェティツキの代表的な弟子であるパデレフスキ作品を取り上げている所が面白い。 彼らのレコードは他にも沢山良いものがあるので機会があれば是非聴いてみてほしい。 因みにヤンのピアノ独奏盤は、コロムビアに1面のみ、あとはパテの縦振動に数枚残されている。 #レコード #レコードコレクション
SPレコード Columbia 1920年代夏目 久生
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Vincent d’Indy のピアノ自作自演盤
フランスの作曲ヴァンサン・ダンディ(1851-1931)のピアノ自作自演SOレコード。この10インチ盤の他に12インチ盤も仏HMVに残している。ダンディのピアノ曲は今日ではあまり取り上げられないが、「旅の絵画」などとても美しい曲集だと思う。作曲家自身のピアノ演奏を低く見る人もいるが、技術よりも作品解釈を聴くことが重要である。しかし、ダンディに於いてはピアニストとしての腕前だけでも充分に愉しめる。 #レコード #レコードコレクション
SPレコード Fr. HMV 1920年代夏目 久生
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澤田柳吉 : ショパン / ワルツ第七番 嬰ハ短調 作品64-2
澤田柳吉(1886-1936)は、東京生まれ、東京音楽学校(現在の東京芸大)で久野久や小松耕輔と共に学んだ日本人初のコンサートピアニストと伝えられている。 このショパンのニットー盤のSPレコードも日本人ピアニストとして初の録音である。 抒情的で癖のある節回しが印象に残る。 #レコード #レコードコレクション #ショパン
SPレコード NITTO 1920年代夏目 久生