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バストネサイト0.185ct
クォーツが有名なパキスタンのザギマウンテン産バストネサイト。同産地はイットリウムを含む稀産のリン酸塩鉱物"ゼノタイム"が産出し、この石にもイットリウムやセリウム等レアアースが成分中に含まれます。 バストネサイト自体がマイナーでありほとんど誰も知らないような石ですが、コレクター向けの裸石専門店やミネラルショーでも割と見かけるので入手難易度はそれほど高くないのかと思います。 白熱灯下でカラーチェンジするものもあるようで、当該石でも試してみましたが微妙です。 鉱物名:バストネサイト 宝石名:バストネサイト 組成:(Ce, La, Y)CO3F 重量:0.185ct 産地:Zagi Mountain, Mulla Ghori, Khyber, FATA, Pakistan 鑑別:日独宝石研究所
宝石 京都市左京区 2018年shm
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エピドート0.721ct
エピドートグループにはゾイサイト、クリノゾイサイト、ピーモンタイトなどマイナーではありますが貴石と呼ばれるものが多くアクセサリーにも耐えられます。 米国ノースカロライナ州からはマンガン発色のピンクのエピドートが産出するようですが、裸石になりうる結晶はなく、クォーツのインクルージョンとして採取されています。 当該石はアイクリーンのダークブラウンで、緑れん石の名の通りの色相ではありませんが、透明度が高い石は珍しいと思います。 鉱物名:エピドート 宝石名:エピドート 組成:Ca2Fe3+Al2(Si2O7)(SiO4)O(OH) 重量:0.721ct 産地:Pakistan 鑑別:日本宝石科学協会
宝石 大阪市港区 2017年shm
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ヴェイリネナイト0.129ct
パパラチアサファイアやペツォッタイト に似た色相のレアストーン、ヴェイリネナイトです。 色合い的にもっと人気が出そうなポテンシャルを秘めていると思いますが、インクルージョンが入りやすく、透明石でなくても世界でも限られた地域しか産出しないため、コレクターストーンの域に留まっている石です。 クリアーな原石はパキスタンのスカルドゥ、シガール渓谷からのみです。当該石もおそらく同産地です。 当該石は0.129ctと小粒ですが、この石は0.2ctを超えると価格が跳ね上がります。機会があれば、更に良い標本を入手したいですが、優先度からして後回しになっています。 鉱物名:ヴェイリネナイト 宝石名:ヴェイリネナイト 組成:MnBe(PO4)(OH, F) 重量:0.129ct 産地:Pakistan 鑑別:日独宝石研究所
宝石 ネットショップ 2018年shm
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アルバイト
斜長石ナトリウムリッチのアルバイトです。これに少しカルシウムが増えたものがオリゴグレース、更に増えたものがアンデシン、カルシウム量がナトリウム量を上回ったものがラブラドライト、カルシウム量が更に増えたものがバイトウナイト、カルシウムリッチのものがアノーサイト。 つまり、斜長石については (Na多)アルバイト-オリゴグレース-アンデシン-ラブラドライト-バイトウナイト-アノーサイト(Ca多) とまだ分かりやすいと思います。これにカリ長石、バリウム長石が絡むと整理が難しくなります。私も覚えきれていません😅 さて、当該石ですが2017年のツーソンミネラルショーで話題になったナトリウムリッチのピンクアルバイトです。インクルージョンが目視でき、アクセサリークオリティにさえ届かない石ですが、流行りについて行きたかったので一石入手しました。 ラベルの組成がおかしいです。ケイ素は2価ではなく3価です。正しくは以下の通り。 鉱物名:フェルドスパー 宝石名:アルバイト 組成:NaAlSi3O8 重量:0.441ct 産地:Pakistan 鑑別:日独宝石研究所
宝石 ネットショップ 2017年shm
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スフェーン0.215ct
くさび石。この石の特徴はダイヤモンドのような"ファイア"と呼ばれる多色性にあります。見る角度によりレッド、オレンジ、ブラウンの光を反射します。 スフェーンの地色はグリーンないしオレンジ、イエローです。特にグリーン系のスフェーンは貴重で、主にロシアから産出するようです※(実はコレクターの間で有名なショップオーナー(米国人)に話を聞いたところ、ロシア産のスフェーンは見たことがない、と言われています。本当はロシア産は無いのかもしれません。)。微量成分のクロムが色因で、あまり多く含まれると、ファイアが弱くなります。 ブラジルやマダガスカル産のスフェーンは黄色系が多い印象です。ファイアは強いです。 当該石はパキスタン側のカシミール地方になりまして、成分中にクロムが含まれます。色はグリーン系ですが、イエローと半々でしょうか。 ラベルにアザドカシミールの"アザド"が抜けています。正しくは以下の通りです。 ➡︎ラベルを修正しました。 ➡︎これ、クロムスフェーンではないから、ラベル修正すべきです。時間のある時に差し替えします。 鉱物名:スフェーン 宝石名:スフェーン 組成:CaTiSiO5 重量:0.215ct 産地:Skardo, Gilgit-Baltistan, Azad Kashmir 鑑別:日独宝石研究所
宝石 大阪市中央区 2017年shm
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シーライト0.303ct
種類としてほとんどない、タングステン酸塩鉱物のシーライト。タングステン酸塩鉱物においては透明度の高い裸石はシーライトしか存在しません。 そのシーライトにしても、硬度4半でカットは難しいようで、裸石も珍しいです。 当該石は、ルーペではインクルージョンは確認できますがカットは整っています。肉眼では淡いイエローの綺麗な石です。 鉱物名:シーライト 宝石名:シーライト 組成:CaWO4 重量:0.303ct 産地:Pakistan 鑑別:日本宝石科学協会
宝石 大阪市中央区 2017年shm
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トリプライト0.132ct
劈開が3方向に明瞭であることから、"トリプライト"と名がつきました。マンガンや鉄のリン酸塩鉱物です。 パキスタンからは上質のトリプライトが採取でき、マンガンが増えれば、ややピンクに近づくらしいです。 鉱物名:トリプライト 宝石名:トリプライト 組成:(Mn, Fe)2(PO4)F 重量:0.132ct 産地:Balochistan, Pakistan 鑑別:日独宝石研究所
宝石 大阪市中央区 2016年shm
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ゼノタイム2.163ct
レアアースのイットリウムを含む鉱物、パキスタンのザギマウンテン産です。 ザギマウンテンといえばクォーツが有名ですが、当該石のようなレアアースもあるようです。 ザギマウンテンはアフガン国境にあるため、日本人が掘りに行くのは現実的ではありません。 当該石は裸石ではありますが、どちらかといえば鉱物標本の域です。 鉱物名:ゼノタイム 宝石名:ゼノタイム 組成:YPO4 重量:2.163ct 産地:Zagi Mountain, Mulla Ghori, Khyber, FATA, Pakistan 鑑別:日独宝石研究所
宝石 京都市左京区 2017年shm
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フローアパタイト1.428ct
パープルのアパタイトは珍しいようですが、当該石はインクルージョンが多く宝石質には程遠いです。ただ、この色のアパタイトは加熱されていません。 見た目は加熱前のパライバトルマリンとそっくりで見分けがつかないです。 鉱物名:フローアパタイト 宝石名:アパタイト 組成:Ca5(PO4)3F 重量:1.428ct 産地:Pakistan 鑑別:日独宝石研究所
宝石 ネットショップ 2017年shm