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クリソベリル(バナジウムクリソベリル)1.175ct
実家に眠っていた、タンザニア産のバナジウムクリソベリルです。黄色味がほぼない標準的な色ですが、内包物も少なくカットは整っていると思います。 鉱物名:クリソベリル 宝石名:バナジウムクリソベリル 組成:BeAl2O4 重量:1.175ct 産地:Tunduru, Tunduru District, Ruvuma Region, Tanzania 鑑別:日独宝石研究所
宝石 ネットオークション 2019年shm
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ペリステライト0.581ct(タンザニア産)
ペリステライトはフェルスパープラジオクレース(斜長石)の、Naが多く含まれるアルバイトと、アルバイトより若干Caの多いオリゴクレースがそれぞれ層を形成(ラメラ構造といいます)し、シラー(厳密には"ペリステリズム"といいます)効果を見せる宝石になります。 アルバイトムーンストーンと言われますが、本物のムーンストーンではないので、もしムーンストーンを入手されたい場合、シラー効果のある"オーソクレース"を狙って下さい(あちらはオーソクレースとアルバイトのラメラ。成分的にサニディンやアノーソクレースに近い)。ペリステライトはムーンストーンに比べてこの石レベルのクラリティ、カットであれど安価です。 鉱物名:フェルスパー 宝石名:ペリステライト 組成:NaAlSi3O8 重量:0.581ct 産地:Tanzania 鑑別:日独宝石研究所
宝石 大阪市大正区 2021年shm
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バナジウムプリズマティンキャッツアイ(含浸処理)0.608ct,BO:2.6%
バナジウムプリズマティンキャッツアイ。コーネルピンキャッツアイとして購入しましたが、成分分析の結果ホウ素リッチのプリズマティンであることが分かりました。シャトヤンシーは若干弱めです。 しかし、残念なことに樹脂含浸が施されています。無処理石ということで入手したのでショックでした。 鉱物名:コーネルピン 宝石名:プリズマティン 組成:([ ], Fe, Mg)(Mg, Al, Fe)5Al4Si2(Si, Al)2(B, Si, Al)(O, OH, F)22 重量:0.608ct BO:2.6wt% 産地:Tanga, Tanzania 鑑別:日独宝石研究所
宝石 ネットショップ 2018年shm
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バナジウムプリズマティン0.311ct
ホウ素リッチのコーネルピンをプリズマティンといい、とりわけタンザニア産のバナジウムによるミントグリーン発色のものをバナジウムプリズマティンといいます。 世界的な宝石鑑別の権威であるGIAの鑑別ではプリズマティン判定を出せますが、国内の鑑別機関ではコーネルピンとの区別は困難であるようです。 この手の石について、割高にはなりますが、私は必ずホウ素の含有について測定を依頼します。当該石については、日独宝石研究所にあるどのサンプルよりもホウ素リッチであることを確認いただきました。プリズマティン確定で良いはずです。 →後から考えたのですが、wt%の記入まで依頼しなかったのが痛恨の極みです。当時はそこまで聞いてもらえるとは思ってもいなかったです。よく考えたらパライバトルマリンができるのにこの石で出来ない理由はないですね。 鉱物名:コーネルピン 宝石名:プリズマティン 組成:([ ], Fe, Mg)(Mg, Al, Fe)5Al4Si2(Si, Al)2(B, Si, Al)(O, OH, F)22 重量:0.311ct 産地:Tanga, Tanzania 鑑別:日独宝石研究所
宝石 ネットショップ 2016年shm
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マリアライト1.749ct
ナトリウムリッチのスキャポライトをマリアライトと呼びます。コマーシャルネームのような名称ですが、宝石鑑別の世界で定義されたれっきとした固有の宝石名です。 マリアライトという名称に、特別な意味があると解釈し、あたかも神秘的なパワーを与えてくれると銘打ち販売することは悪とはいいませんが、セラーは正しい鉱物学の知識を持って販売する必要があると考えます。ショーやイベントでマリアライトをスピリチュアルストーンのように販売するいくつかの業者に、同じ石であるメイオナイトについてはどんな効果があるのか聞いてみましたが、メイオナイト自体どんな石か理解している業者はいませんでした。 当該石は、日独宝石研究所の成分分析でナトリウムが足りずスキャポライト判定ですが、Na>Caであることは確定しております。実質マリアライトなのですが、表記として正しい名称は以下の通りです。 鉱物名:スキャポライト 宝石名:スキャポライト 組成:NaAl3Si9O24Cl 重量:1.749ct 産地:Singida, Tanzania 鑑別:日独宝石研究所
宝石 大阪市中央区 2018年shm
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スキャポライト0.513ct
スキャポライトは含まれる成分の違いで"マリアライト"、"メイオナイト"と違う宝石になりますが、宝石名が"スキャポライト"となるものはマリアライトとメイオナイトの中間固溶体になります。 スキャポライトは長波紫外線で蛍光するものがありますが、当該石は確認していません。鑑別書の記載内容を失念してしまいました。申し訳ございません。 硬度5半、劈開が完全ではカットは難しいです。当該石はコレクター用にカットされたものですが綺麗に整っており綺麗です。 鉱物名:スキャポライト 宝石名:スキャポライト 組成:NaAl3Si9O24Cl(20-60%)+Ca4Al6Si6O24(Ca3, SO4)(40-80%) 重量:0.513ct 産地:Singida, Tanzania 鑑別:日独宝石研究所
宝石 大阪市中央区 2017年shm
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フックサイト0.548ct
単体のクロム雲母。ルビーに入っているものはたまに見かけますが、どうやってカットしたのでしょうか…。 不透明で割れに見える傷があります。脆い石なので取り扱いには注意が必要です。 鉱物名:フックサイト 宝石名:フックサイト 組成:KAl2(AlSi3O10)(OH, F)2+Cr 重量:0.548ct 産地:Tanzania 鑑別:日独宝石研究所
宝石 ネットオークション 2017年shm
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クリノゾイサイト0.351ct
クリノゾイサイトはゾイサイトと結晶系が異なり、成分的に鉄が微量に含まれた鉱物です。タンザナイトを含むゾイサイトと比較し、珍しいですが地味な色しか見かけません。 ゾイサイト:斜方晶系 クリノゾイサイト:単斜晶系 エピドートとも成分的に近く、鉄が多く含まれるものがエピドート、少ないものがクリノゾイサイトになります。 当該石はダークイエローでクリノゾイサイトらしい色、ルーペクリーンです。鉱山までは不明なので、メレラニ鉱山のものかはわかりません。 鉱物名:クリノゾイサイト 宝石名:クリノゾイサイト 組成:Ca2(Al, Fe3+)3Si3O12(OH) 重量:0.351ct 産地:Tanzania 鑑別:日独宝石研究所
宝石 ネットショップ 2018年shm
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ピンクゾイサイト0.259ct
マイベストコレクションの一つです。 ゾイサイトの中で、ナチュラルのピンクカラーのものは一番珍しい石で、特に高価です。"ピンクタンザナイト"としてよく販売されますが、"ピンクゾイサイト"が正しいです。"タンザナイト"はゾイサイトの中でもヴァイオレットブルーの色相の石のことです。 当該石はアイクリーンでディープピンク、タンザナイトより稀少性が高く人気もあり、中々市場で見かけない石だと思います。 メレラニ鉱山のスペルは"Merelani Hills"が正しいと思いますので、ラベルは改めて修正しておきます。 ➡︎ラベルの表記を修正しました。 鉱物名:ゾイサイト 宝石名:ゾイサイト 組成:Ca2Al3(SiO4)(Si2O7)O(OH) 重量:0.259ct 産地:Merelani Hills, Lelatema, Manyara, Tanzania 鑑別:日独宝石研究所
宝石 タンザニア 2018年shm
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バイカラーゾイサイト1.802ct
ヴァイオレットブルーのゾイサイトを"タンザナイト"と呼びます。メレラニ鉱山で発見されたブルーゾイサイトをティファニー社が"タンザナイト"としてプロモートした結果、宝石名を勝ち取った石です。 タンザナイトの価値判断の基準は、色の濃さと透明度と考えます。色がパープルに近づけば近づくほど、タンザナイトの宝石としての価値が高まります。 当該石は"非加熱バイカラータンザナイト"として入手しましたが、ブルーとイエローのバイカラーの時点でタンザナイトとは呼べません。 メレラニ鉱山のスペルは"Merelani Hills"が正しいと思いますので、ラベルは改めて修正しておきます。 ➡︎ラベルの表記を修正しました。 鉱物名:ゾイサイト 宝石名:バイカラーゾイサイト 組成:Ca2Al3(SiO4)(Si2O7)O(OH) 重量:1.802ct 産地:Merelani Hills, Lelatema, Manyara, Tanzania 鑑別:日本宝石科学協会
宝石 ネットオークション 2016年shm
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ダイオプサイド(メレラニ鉱山産)
クロム含有ダイオプサイドよりもある意味珍しいただのダイオプサイド。メレラニ鉱山産のこの石は2018年にちょっとだけ話題になりました。 当該石はクロムダイオプサイドよりも鮮やかなイエロイッシュグリーン。輝きも良好ですが、ほとんど見かけない石です。 私はメレラニ鉱山は"Merelani Hills"と英訳することが正しいかと思いますので、ラベルは後で修正します。 ➡︎ラベルを修正しました。 鉱物名:ダイオプサイド 宝石名:ダイオプサイド 組成:CaMaSiO6 重量:0.328ct 産地:Merelani Hills, Lelatema, Manyara, Tanzania 鑑別:日独宝石研究所
宝石 大阪市中央区 2018年shm
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クリノヒューマイト0.216ct
斜ヒューム石。あまり聞きなれない鉱物かと思いますが、ミネラルショーではそれなりに見かけると思います。 ヒューマイト、コンドロダイト、ノルベルジャイトとグループを組みます。ヒューマイト、ノルベルジャイトは裸石としては見かけません。 普通はオレンジからイエローの色相ですが、当該石のようなレッドに近い濃いオレンジは稀です。 鉱物名:クリノヒューマイト 宝石名:クリノヒューマイト 組成:(Mg, Fe)9(SiO4)4(F, OH)M2 重量:0.216ct 産地:Tanzania 鑑別:日独宝石研究所
宝石 大阪市中央区 2018年shm
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ウルツァイト0.211ct
スファレライトの同質異象でウルツァイトになります。スファレライトより遭遇率はグッと下がります。 スファレライトは当晶軸系ですが、ウルツァイトは六方晶系です。 当該石はスファレライトにほとんどないレッドの地色ですが、よく見たらインクルージョンが目視できます。品質はあまり良くないかもしれません。 鉱物名:ウルツァイト 宝石名:ウルツァイト 組成:ZnS 重量:0.211ct 産地:Tanzania 鑑別:日独宝石研究所
宝石 京都市左京区 2018年shm
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マンガンアキシナイト1.025ct
ブルーアキシナイトと呼ばれる石がありますが、当該石のようなものを指す石ではなく、アキシナイトの褐色の中に濃いブルーが見える、バイカラーの様相をもつものをいいます。 マンガンアキシナイトはマグネシオアキシナイトと同様アキシナイトの中でも珍しいですが、通常褐色です。 当該石のような淡いブルーはアキシナイトの中で一番稀少です。マグネシオアキシナイトに見られる淡いパープルも珍しいですがたまに見かけます。完全ブルーは本当にありません。 日独宝石研究所の成分分析でマンガン含有を確認しました。2価のマンガンを含むチンゼナイト(チンゼン斧石)との区別は難しいと思いますが、当該石はマンガンアキシナイトといえる成分のようです。 ラベルの組成式がおかしい気がします。正しくは以下の通りです。 ➡︎ラベルを修正、写真を差し替えました。 鉱物名:マンガンアキシナイト 宝石名:アキシナイト 組成:Ca2MnAl2BSi4O15OH 重量:1.025ct 産地:Tanzania 鑑別:日独宝石研究所
宝石 ネットショップ 2017年shm
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マグネシオアキシナイト1.917ct
マグネシオアキシナイトは、鉄が優勢のフェロアキシナイトの鉄成分がマグネシウムに置き換わったもので、色はオレンジからカラーレス、また稀に当該石のような淡い紫色が表れます。 国内ではアキシナイトの裸石を見かけるのはほぼフェロアキシナイトで、マグネシオアキシナイトはたまに見かける程度のレアストーンです。 当該石はヘビーインクルージョンが目立ち、ちょっと宝石質から程遠い出来です。 鉱物名:マグネシオアキシナイト 宝石名:アキシナイト 組成:Ca2MgAl2BSi4O15OH 重量:1.917ct 産地:Tanzania 鑑別:日独宝石研究所
宝石 ネットオークション 2017年shm