マツダタイタン 畜産業仕様
マツダの2トントラック、初代タイタンの畜産業仕様です。1975年型の再現になります。タイタンとしては、ウォークスルーバン仕様を除くと初の立体化になります。
現在でこそいすゞエルフのOEMとなってしまったタイタンですが、1971年にE2000の後継モデルとして誕生した初代タイタンはマツダオリジナル仕様であり、非常にワイドなバリエーションを誇り力の入ったモデルでした。エンジンは92psを発生する2ℓガソリン、及び77psを発生する2.5ℓディーゼルエンジンを搭載していました。ボディカラーですが、ガソリン車がアポロイエロー、ディーゼル車はオリンピアブルーで色分けされていたのが特徴です。後にディーゼル車は排気量が2.7ℓ(81ps)に拡大されました。1977年には大幅なマイナーチェンジを実施、フロントマスクの変更と同時にエンブレムがマツダのロゴマークからMAZDAの文字に変更されています。その後、1980年には2代目へモデルチェンジされました。蛇足ながら、マイナーチェンジ後のモデルはCMキャラクターに故・山城新伍氏が起用されていました。
ミニカーでは1973年の小改良時にフロントウィンカーとポジション灯が色分けされた点が反映されており、2.7ℓディーゼルエンジン、2トン積み、リアダブルタイヤ、高床三方開仕様での再現となります。ボディカラーから一目でディーゼル車と分かる様になっています。リアルに再現された大径のタイヤが迫力を感じさせます。実車に忠実に再現されたフロントマスク、昔懐かしい○の中にmの文字が入ったロゴマークが実に味わい深いです。荷台アオリには柵が設けられ、荷台には豚が4頭積まれていますが、設定としては架空の畜産業(養豚)「有限会社河野養豚」で使用されているタイタンになります。豚の表情が無い点は惜しいですが、トラックとしての出来栄えは非常に良いと思います。
2トントラックのミニカーではエルフ、キャンター等に押され(?)モデル化に恵まれてこなかったタイタンですが、他のブランドでもタイタンのミニカー化(マツダ自社製時代のモデル)を期待したい所です。
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スパーク
1999円
書店
Ratteboss