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三菱ランサーエボリューションⅣ
三菱のスポーツセダン、ランサーエボリューションⅣです。スポーツカーヒストリーコレクションの内の一台になります。 ランサーエボリューションⅣは、1995年に5代目へモデルチェンジされたランサーをベースとし、第二世代のランエボとして1996年に発売されました。左右の後輪への駆動力を変化させ、旋回性を向上させるアクティブ・ヨー・コントロール(AYC)がGSRに搭載された事が最大の特徴です。これにより、エボⅢに比べ旋回性能が大幅に向上しています。エンジンは当時の自主規制いっぱいの280psとなっています。また、前後の揚力バランスを見直しリアウイングを小型に設計している点が外観上のポイントと言えます。ランエボとしては最後の5ナンバーモデルであり、センセーショナルな形が人気を呼び歴代のランエボでは最も生産台数の多いモデルとなっています。 このトミカでは落ち着いたシルバーのボディカラーを纏い、端正なスポーツセダンのスタイリングによく似合っています。ヘッドライトはクリアパーツで再現され、ウィンカーがきちんと塗り分けされているのが魅力的です。ランエボらしくボリューム感のあるモデルに仕上がっていると思います。スポーツカーヒストリーコレクションにおいて、長年のライバル関係にあるインプレッサWRXとランエボ、それも実車の年式が近い2台が揃ってラインナップされているのが本当に魅力的であると思います。
1/59 タカラトミー 2112円(セット価格) 玩具店(個人経営)Ratteboss
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マツダRX-7 FD3S
マツダのスポーツカー、RX-7の3代目FD3S型です。スポーツカーヒストリーコレクションの内の一台になります。 1991年に登場した3代目RX-7は、当時の販売店系列「アンフィニ」の名を冠して「アンフィニRX-7」として発売されました。(後の販売チャネルの統合により「マツダRX-7」へと車名が変更されています)シーケンシャルツインターボ搭載の13B型ロータリーエンジンは当初255psを発生していましたが、1999年のマイナーチェンジにて当時の自主規制いっぱいの280psまで達しています。ユーノス・コスモが1996年に生産終了してからは世界唯一のロータリーエンジン搭載量産車となり、「ピュア・スポーツ」をコンセプトコンセプトに掲げる車両として開発が続けられていたものの、スポーツカー需要の低下やターボ過給機付ロータリーエンジンの環境対策の行き詰まり等により2002年8月に生産終了となりました。 真っ赤なボディが目を引くこのFD3S型RX-7のトミカですが、ボリューム感のあるスタイリングが実に魅力的です。中期型以降に採用された現在のマツダエンブレムやテールランプの塗り分け等も特徴です。左右ドアが開閉可能となっています。
1/59 タカラトミー 2112円(セット価格) 玩具店(個人経営)Ratteboss
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日産シルビアS15 スペックRエアロ
日産のFRスポーツカー、シルビアの7代目S15型です。スポーツカーコレクションの内の一台になります。ターボモデルのスペックRの再現になりますが、S15型シルビア自体が初のトミカ化であり、このセットでは初代インプレッサ同様大注目の車種と言えます。 S15型シルビアは1999年に登場、S14型で拡大され不評だったボディサイズがダウンサイジングされ5ナンバー車となった事が特徴でした。ターボモデルのスペックRはMT車で250ps、AT車では225psの最高出力を誇っていました。2002年8月、クーペ市場の縮小や排ガス規制の影響を受けR34型スカイラインGT-Rと共に生産終了、シルビアの歴史に幕を下ろす事となりました。販売期間が僅か3年11ヶ月と短命でしたが、派手なデザインと高い走行性能で今でも愛好家の多いモデルとなっています。 トミカで初登場のS15型シルビアですが、スペックRエアロの再現という点が実にマニアックに感じられます。エアロ仕様ですが、落ち着いた紺色のボディカラーが派手すぎない大人のスポーツカーといった雰囲気を感じさせます。エンブレム類の細かな再現やテールランプの塗り分け、銀色のリムが魅力的です。セット内の他の3台に比べ少しボディが小さい気もしますが、初製品化モデルらしい魅力溢れるモデルに仕上がっていると思います。
1/62 タカラトミー 2112円(セット価格) 玩具店(個人経営)Ratteboss
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スバルインプレッサ WRX タイプRA STI バージョンⅤ
初代インプレッサ4ドアセダンの高性能仕様である、WRX STI タイプRA バージョンⅤです。スポーツカーヒストリーコレクションの内の一台であり、初代インプレッサとしては初のトミカ化(プレミアム除く)になります。初代インプレッサ4ドアセダンの製品化はトミカ史上初です。 1992年にレオーネ(マイア/マイアII)の後継車としてレガシィの下のクラスを受け持つモデルとして誕生した初代インプレッサは、1984年デビュー故に古さが目立っていたレオーネに比べ一気に現代的になったスタイリングが特徴でした。4ドアセダンと5ドアのショートワゴンのラインナップ(後にクーペも追加)であり、セダンはベーシックなハードトップセダンとスポーティなピュアスポーツセダンの二系統に分かれていました。また、高性能モデルであるWRXはレガシィRSに代わりWRC参戦のベース車両の役割を与えられる事となり、三菱のランエボシリーズとは長年に渡りライバル関係となっています。とりわけ公道最速を目指した究極のロードカーでもあるWRX STIシリーズは毎年の様に地道な進化を遂げています。バージョンVは空力と操安の向上に力が注がれ、WRカータイプの大型リアスポイラーの採用や初の倒立式ストラットの採用等が特徴となっています。 トミカでそんなWRX STI タイプRA STI バージョンVが再現されていますが、仕様そのものが実にマニアックでありスバリストには堪らないと思います。レギュラーのトミカでここまでマニアックな仕様を再現するのが凄いと思います。シンプルなホワイトのボディに派手なリアウイングが付いているスタイリングはインパクトがあり、リムが金色になっているホイールとの組み合わせも魅力的です。ヘッドライトがクリアパーツで再現されているのも好印象です。これ程再現するグレードにこだわって製品化されているトミカはなかなか存在せず、正に大人のスポーツカー好きの為のトミカであるという印象です。
1/61 タカラトミー 2112円(セット価格) 玩具店(個人経営)Ratteboss