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Irdanites korn
Species :Irdanites korn Age :前期デボン紀エムシアン location:モロッコ/メルザーヌ アゴニアタイト目のアンモノイド。 巻き黎明期の初期型アンモノイドで、エボリュート(若巻きの表面に触れる程度に沿ったキツくない巻き)している。 そしてアゴニアタイトらしい成長率が高い変倍巻き。 アゴニアタイト全般がゴニアタイトよりも希少だけど、その中でもコアな品だと思う。
化石 2014年頃 デボン紀Arato510
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Agoniatites bicannaliculatus
Species :Agoniatites bicannaliculatus Age :中期デボン紀アイフェリアン location:モロッコ/ブー・チャフリン アゴニアタイト目のタイプ属。 単純な縫合線に成長率の高い変倍巻き。 いかにもなアゴニアタイト。 デボン紀においてアゴニアタイトは次世代のゴニアタイトより大型な種が多い様に思う。 ゆえに小型の属種が多い≒代謝が高い≒世代交代が早い≒進化が早い。 と言う論法でゴニアタイトのが繁栄したのかもしれない。
化石 2023年11月 デボン紀Arato510
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Gonatocyrtoceras guerichi
Species :Gonatocyrtoceras guerichi Age :後期デボン紀ファメニアン location:モロッコ/メルザーヌ オンコセラス目のノーチロイド。 強めに湾曲したブレビコニックな殻を持つ大型のオンコセラス。 オンコセラスもデボン紀に入るとこうした大型の種が現れる。 殻口周りがしっかりプレパレーションされていないので観察困難だけど、ブレビコニックタイプのオンコセラスの例に漏れず、すぼんだ殻口をしている。 コレ系の類縁はモロッコの鬼磨きされた置物や大理石の中に断面が写ったモノはたまに見かけるけど、標本と呼べる状態で出回るのは非常に稀。
化石 2014年頃 デボン紀Arato510
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Entogonites saharensis
Species :Entogonites saharensis Age :前期石炭紀ヴィゼアン location:モロッコ/エルグ・チェビ 世にも珍しい四角いゴニアタイト。 しかも群生。 拡大撮影してるけど一体辺りは5㎜前後。 論文で同属別種の記述を見たところ、成長と共に丸く巻くらしい。 本種は不明。 そもそも石炭紀の頭足類化石が珍しいので満足に文献が見当たらない。 でも一番大きな個体を見る限り丸みを帯びてきている様子が伺えるので、本種も成長と共に丸く巻くものと思われる。 極小ではあるも、超絶エクストラレアと言ったところだろうか。 文句なしのミュージアムクラスの標本。
化石 2023年9月 石炭紀Arato510