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Calliconites dieneri
Species :Calliconites dieneri Age :中期三畳紀 location:カナダ/ノーザンBC アウラコセラス目のベレムノイド。 そのフラグモコーン部分。 ※フラグモコーン=ガスが充填されたアンモナイトの殻と相同の器官 長めな円柱形のフラグモコーン。 円錐形のベレムナイトのフラグモコーンと微妙に違う。 ベレムナイト目同様、ロストラム(フラグモコーンの先端に付いたオモリ)を形成するけど、未所持。 アウラコセラス類のロストラムは縦に条線の入ったモノをたまに見かけるけど、全ての属が同様かは不明。 アウラコセラス目はオルソセラス目から分化した鞘形亜綱の始祖を含むグループ。 細長いフラグモコーンはオルソセラス目の細長い殻の名残りだろうか。 アウラコセラス目以降の詳細な分化系統は古生代ノーチロイド並のカオス状態で確実な説がない。
化石 2024年1月 三畳紀Arato510
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Syringonautilus sp.
Species :Syringonautilus sp. Age :前期三畳紀オレネキアン location:東ティモール/ボボナロ ノーチラス目トリゴノーチラス上科の仲間。 現生オウムガイの属するノーチラス上科を生み出す重要な属。 小型標本しか見かけないので、属全が小型種小だと思われる。 進化の節目は大抵、代謝が高く世代交代の早い小型から起こる。 などと素人のくせに偉そうな知ったかぶりを吐いたけど、自分の集めた属種のバックグラウンドを調べる限りその傾向にあるのは事実。
化石 2014年頃 三畳紀Arato510
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Aristoptychites kolymensis
Species : Aristoptychites kolymensis Age :中期三畳紀ラディニアン location:ノルウェー/スペッツベルゲン島 超絶インボリュート(若殻を呑み込んだ巻き方)した珍しい型のセラタイト。 アリストプチチテス属?(読み不明)全体がインボリュートタイプだけど、その中でもかなりインボリュートした種らしく殆どヘソがない。 デボン紀のゴニアタイトによくいそうなフォルムだけど、縫合線を見ると歴としたセラタイト目。
化石 2023年9月 三畳紀Arato510
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Xenoceltites subevolutus
Species :Xenoceltites subevolutus Age :前期三畳紀オレネキアン/スミシアン location:ノルウェー/スピッツゲルゲン島 セラタイト目のアンモノイド。 バクトリテス目に端を発したアンモノイドが アゴニアタイト目 ゴニアタイト目 プロレカナイト目ダラエリテス属 セラタイト目ゼノディスカス科 と分化を重ねた末にダラエリテス属から生まれた最初のセラタイト目のグループであるゼノディスカス科。 その近縁のゼノセラタイテス科の仲間。 セラタイト然としたコンボリュート(若殻を少し呑み込んだ巻き方)な巻きに、セラタイトらしからぬ超極薄の殻に微細なリブを備えた形態。 ちなみにゼノディスカス科は特に薄くもなくエボリュート(若殻に沿って巻く)タイプが主流な模様。 ゼノセラタイテス属はレアな上にこれ程大きな標本は滅多にない。
化石 2023年9月 三畳紀Arato510