烏瓜のランプ:金井一郎
『ジョバンニが学校の門を出るとき、同じ組の七八人は家へ帰らずカンパネルラをまん中にして校庭の隅の桜の木のところに集まっていました。それはこんやの星祭に青いあかりをこしらえて川へ流す烏瓜を取りに行く相談らしかったのです。』
金井一郎氏による、『銀河鉄道の夜』の絵本の挿絵に使われている、原画“翳り絵”が見どころの展示会にて。
全体で街がイメージできる、さまざまな街灯がついた建物の作品や、実際の植物を使った灯りも飾られており、その場で購入できた。
『銀河鉄道の夜』には複数、烏瓜の描写がでてくる。
作品の中ででてくる、祭りの日に川に流す烏瓜のあかりをイメージした照明ということで、『銀河鉄道の夜』好きとしては欲しくなってしまうアイテム。
作品では季節的にも青い烏瓜を使っているが、やはり熟した色の方がデザイン性は高いだろう。だんだん色は抜けてしまうとのことだが。
ヒゲの巻きづるがあるものが欲しかったので、セレクト。
照明
金井一郎
2021
ofugutan