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EF-M 18-150mm F3.5-6.3 IS STM
EF-M 18-150mm F3.5-6.3 ISはEF-Mマウントレンズ初の高倍率ズームレンズとして2016年11月に発売されました。このレンズの発売時のCanonはEF-Mにどのくらい力を入れるのかはっきりしない状態だったはずですが,ある程度コンスタントにEF-Mマウントのカメラやレンズの新製品が発売されていました。この2年後の2018年10月にはフルサイズの本格的なミラーレス一眼であるEOS Rが新たなRFマウント発売されました。デジタルカメラが売れなくなって久しいい2018年時点で,EF, EF-S, EF-M, RFと4つのマウントを維持するのは大Canonを持ってしても苦しいことと思われました。そのため,EF-Mマウントのカメラやレンズの収束が取り沙汰されることになります。実際,EOS R以降のEF-Mマウント関連の新製品はあまりパッとしません。 個人的には24mmの画角が好物なので,28mmからのズームは今ひとつ使う気になりません。EF-Mマウントのレンズは鏡筒の太さやフィルタ径を全て同じにする,という縛りをCanonが自ら入れているようで,高倍率ズームを15mm (35mm判換算24mm)スタートにするとそのサイズに収まらなかったのかもしれません。 EF-Mの望遠ズームを持っていないため,望遠で撮りたいときにはこのレンズを引っ張り出しています。望遠端で35mm判換算で240mmの画角は十分に望遠レンズとして使えます。もちろんAPS-Cサイズのセンサのためのレンズですからボケはそれなりです。でも望遠端の開放は暗いとはいえそれなりに(レンズの焦点距離相応に)ボケますし,150mmなりの圧縮効果もあります。 そんなわけでこのレンズの出番はあまり多くないのですが,望遠域が欲しいときはEF-M 11-22mmといっしょに持ち出しています。 https://muuseo.com/MOR/items/64 写りは望遠端はやや甘いようにも感じますが,あまり細かいことを気にするようなカメラでもレンズでもないですし,ちゃんと普通に写ることは間違いありません。荷物を少なくしたい出張でカメラが必要なときには重宝しています。 このレンズによる作例を https://mor-s-photo.blogspot.com/search/label/EF-M%2018-150mm%20F3.5-6.3%20IS%20STM においています。 #レンズ #AF #EF-M #Canon #18-150mm #F3.5-6.3 #標準 #望遠 #高倍率 #ズーム #手振れ補正
AFレンズ EF-M CanonMOR
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Pentax K-1 Mark II
2018年4月発売のPentax K-1 Mark IIです。Pentaxでは唯一つのフルサイズセンサーの一眼レフです。手元の個体は,Mark II発売の2年前(2016年4月)に発売されたK-1なのですが,Mark II発売時に期間限定で提供されたアップグレードサービスを利用してMark IIに改修しています。K-1およびK-1 Mark IIの通常モデルでは,カメラの正面から見て向かって左下のエンブレムは「SR」という手振れ補正(shake reduction)のロゴマークが貼られているのですが,K-1からMark IIにアップデートするとこの部分のロゴが「II」というMark IIを表すロゴに変更されて返ってきます(3枚目の写真)。Mark IIの通常モデルでは正面向かって右上に「K-1 ii」というロゴがついているので最初からMark IIであったことがわかります。K-1をアップグレードしてもこの右上部分のロゴはK-1のままなので「II」を表すロゴを別途貼りつけて返却していたようです。標準にはないロゴの組み合わせがちょっとうれしかったりします。 このカメラはお仕事用に導入しました。私の場合,写真を撮ることは仕事ではありませんが,仕事で時々,写真を撮ります。でもって,撮る時は酷使します。そのため,ある程度タフなカメラが必要で,防塵,防滴かつGPS内蔵という仕様は私のお仕事で必要なものを網羅しています。もともとPentaxユーザーだったということもありますが,フルサイズセンサーのK-1は待望のカメラでした。と言ってもPentax Kマウントのフルサイズ対応のレンズは古いものしか持っていなくて,なんとなく新しいレンズを買わないままお仕事のときも古いレンズで済ませています。お仕事で写真を撮る時は(くどいですが写真を撮るお仕事ではありません),レンズ交換をする余裕はありませんので,遠い昔(2001年)に発売されたTamronのSP AF 24-135mm F/3.5-5.6 AD ASPHERICAL [IF] MACROをつけています。防塵,防滴ではないレンズなのでK-1のありがたみは半減しますが,そこんところは気にしないことにしています(色々自己矛盾してます)。 フルサイズ一眼レフとしてはコンパクトで軽い,ということになっていますが,ほぼ1kgでイマドキのミラーレスとは比較にならない大きさ,重さです。Pentaxのデジタル一眼レフのウリの一つにレアルレゾリューションという機能があります。これはセンサーシフト方式の手ブレ補正を採用していることを利用して,センサーを1ピクセルずつずらして4枚連写してそれを合成する,というものです。このようにすることで,疑似的ではありますが,ある特定のセンサー位置でR, G, Bのフィルターを通した像を別々に記録することができます。ベイヤー型センサーの宿命であるセンサー出力を補間(内挿)する演算が不要となって画像の解像感が大幅に改善されます。言ってみれば,疑似Foveonセンサーという感じでしょうか。 レアルレゾリューションでは単純に考えて情報量は4倍になるのですが,(主観的)解像感はその平方根程度に感じられ,たぶん感覚としては2倍の解像感が得られていると感じます。絵画などの美術品の複写では精確な色と高い解像感が得られるためこの機能は極めて有用です。他社のカメラでは,センサーをシフトさせて数枚の像を合成することで解像度(画素数)を高くする,という手法が実装されているものもあります。しかし,個人的には,Pentaxの方法がベイヤー型センサーの本質的な弱点をカバーする方法としてとても合理的であると考えています。ただPentax方式は,見かけ上の画素数に変化はないので地味です。 PentaxはMF時代からフィルムのAF時代,デジタルの時代を通して,マウントを変更していません。そのため,遠い昔のMFレンズをデジタルの一眼レフカメラで普通に使えます。Kマウント以前のM42マウントレンズも純正のマウントアダプタを介せば普通に使えるので,1950年代から現在までの70年ほどの間に作られたM42とPKマウントのあらゆるレンズが使えます。Kマウントレンズのなかでも,電気接点が設けられたAレンズ(KAマウント)以降のレンズは全て自動露出が使えます。ボディ側モーターを使うAFレンズ(KAFマウント)やパワーズームのレンズ(KAF2マウント)にも対応しており,過去の製品と高い互換性があります。 Aレンズ以前,すなわちM42レンズとMレンズ(Kマウント)までは露出モードをマニュアルに設定した上で,絞り開放でピント合わせ,絞りリングを回して絞り込み,グリーンボタンを押すことで絞り込み測光が行われて適正露出になるようにシャッタースピードが調整されます。強制的に中央部重点測光になるのと,なぜか露出がすこしずれるのですが,露出の傾向はある程度一定なので,最初から露出補正を設定しておけばどうにかなります。余分な手間がいろいろ必要ですが,M42マウントから現代のレンズまでが普通に使える,というのはとても素晴らしいことです。 このサイトに挙げている写真のほとんどはK-1 Mark II + D-FA 50mm F2.8 macroで撮影しています。時々,Sigma Macro 70mm F2.8 EX DGを使っています。K-1本体の写真をK-1で撮ることはできませんので,Canon PowerShot G7 Xで撮りました。 #カメラ #レンズ交換式 #一眼レフ #AF #Pentax #K-1 #デジタル #フルサイズ
レンズ交換式カメラ PKAF PentaxMOR