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Pentax Mount Adapter K
旭光学の純正マウントアダプタです。通称M42マウントをPentaxはPentax Sマウントと呼んでいるので(スクリューのSらしい),Pentax SマウントレンズをPentax Kマウントボディに装着するためのアダプタ,というのがPentax的に正しい説明です。 PentaxのカメラがスクリューマウントからKマウント(KingのKらしい)に移行した際(1975年)にTakumarレンズユーザーのために用意された純正のアダプタです。M42もPKもフランジバックは同じなのですが,PKの口径はM42より一回り大きいため,カメラの中にこの変換リングを埋め込むようにして装着します。 この変換リングは1975年以来,長らく希望小売価格1000円で販売され続けてきましたが,ついに2007年に価格改定されて3675円になります。21世紀に入っても1000円で売っていたこと自体が奇跡なのですが,価格改定されるという話を聞いたときには,Takumarレンズはおろか,M42マウントのレンズを1本も持っていないくせにヨドバシカメラにすぐさま走りました。その後,少なくとも10年は出番がありませんでしたが,あるとき血迷ってTakumarレンズを調達しようとしたときに,PentaxマウントアダプターKが手元にあることがお買い物のハードルを大幅に下げるという顕著な効果を発揮してくれました。いいんだか悪いんだかまったくわかりませんが。 この変換リングは見た通り非常に華奢で,単体でレンズを支えることはできませんが,うまくカメラのマウント部分と一体化することでカメラのマウントの強度を使うという巧妙な構造になっています。結果として,いったんリングを装着するととりはずのは結構,面倒です。とりはずすときはカメラとリングの間にある小さな切れ目に先が尖ったものを差し入れて板バネを動かしてロックをはずさなくてはなりません。はずれなくなる,ということはないのですが,M42マウントレンズとPKマウントレンズをごちゃ混ぜにしてレンズ交換しながら使う,というような使い方にはむいていません。 #マウントアダプタ #PK #M42 #Pentax #純正
マウントアダプタ M42 to PK PentaxMOR
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W.ROKKOR-QE 35mm F4
1960年頃に登場した,minoltaの一眼レフ用ROKKORレンズの第一世代のレンズです。当時のレンズラインナップのなかで廉価版としての位置付けで,暗い開放F値,簡略化されたレンズ構成,少ない絞り羽根,プリセット絞りとすることでコストを抑えたモデルです。結果として無理のない設計で軽くて小さく,開放からよく写るレンズになっています。といっても開放でF4なのでちゃんと写ってくれないと困るとも言えます。 写真ではわかりにくいかもしれませんが,絞りがF8あたりで星型になります。そのためうまく背景を選ぶと星型の光源ボケが得られます。ただ,それほど寄れるレンズではないので F8あたりで背景をぼかすのはちょっと難しいところもあります。 もともと一眼レフ用のRokkorレンズは叩き売り状態なうえに,廉価版レンズとなれば全く需要がないようで値段もあって無きがごとしです。この個体はAUTO ROKKOR-PF 55mm F1.8をヤフオクで探していたらたまたまこのレンズとセットで出品されていたので,55mm F1.8を入手したらいっしょにくっついてきたという感じです。 安いけれど良いレンズだと思います。ただ,さすがに暗いところでは厳しい場合もあります。フィルム時代よりもISO感度が可変なデジタルカメラになった現在になって本領を発揮しているレンズかもしれません。 このレンズによる作例は https://mor-s-photo.blogspot.com/search/label/W.ROKKOR-QE%2035mm%20F4 に置いています。 #レンズ #MF #W.ROKKOR #SR #Minolta #35mm #F4 #広角 #単焦点
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