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Fujifilm ワイドコンバージョンレンズ(シルバー) WCL-X70 S
Fujifilm X70専用のワイドコンバージョンレンズ(ワイコン)です。X70のレンズは28mm相当の画角ですが,レンズの前部にこのワイコンをつけると21mm相当の画角になります。もうちょっと広い画角が欲しいようなときに便利ですが,取り付け,とりはずしが面倒なので本当に便利なのかよくわかりません。 メーカーの希望小売価格は34,000円+税ですからずいぶんと高価なワイコンです。X70本体の発売時の量販店価格が10万円足らずだったことを考えると,本体価格の40%近いアクセサリーということになります。ところが,X70の修理をどうしようか考えているときに,ヤフオク!でワイコンも含めてX70用のアクセサリがやたらと値崩れしているのを発見したのが運の尽きで,誘惑(誰の?)に負けて調達しました。 このワイコンはアクセサリーとしてはお値段も立派ですが,さすがに作りも立派です。装着してもカメラは自動認識しないのでメニュー画面でワイコンの補正をonにせねばなりません。補正をonにすると歪曲が補正されて普通に写りますしExifにも焦点距離が14mmとして記録されます。onにするのはたぶん忘れませんが,ワイコンを外したときにoffにするのを忘れそうです。offにするのを忘れるとワイコンなしで撮っていて歪曲はないにもかかわらず,それが補正されて歪んでしまうという悲しいことになってしまいます。 ゴム製の花形フードがついていますが,嵌め込むだけの仕様なので,向きがずれるとケラれたりします。ワイコンをX70本体に取り付けたときにどこが上面にくるか目印もないのでフードの取り付けは面倒です。フィルタ径は62mmで手元にあった広角用の薄枠のUVフィルタを取り付けておきました。 ワイコン本体はX70のレンズまわりの化粧リングをはずしてねじ込みます。ワイコンのリアキャップはなぜかゴム製のかぶせ式で,適当に鞄に放り込んでおいたりすると何かの拍子にリアキャップがはずれてレンズに傷をつけてしまいそうで,ちょっと怖いです。ネジが切ってあるならねじ込み式のキャップにしてくれ,といいたい気分はあります。 写りは歪曲の補正をonにしてjpeg撮って出しで使っている分にはまったくなんの問題もなくまっとうです。ワイコンを使ったので画質が低下した,というようなことは等倍で細かいところを見ない限りわからない,というかどのくらい劣化したかは比較対象がないのでまったくわからないのです。見るからにダメになっていればわかるでしょうが,もちろんそんなことはありません。 広角好きな自分としては結構,気に入っているアクセサリーです。 このワイコンを使った作例は https://mor-s-photo.blogspot.com/search/label/WCL-X70 においています。 #X70 #Fujifilm #アクセサリー #ワイド #コンバージョンレンズ #ワイコン #WCL-X70
アクセサリー Fujifilm 4,700円MOR
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Fujifilm X70 専用フード & レザーボトムケース
以前にFujifilm X70の修理をした話をモノ日記に書きました。 https://muuseo.com/MOR/diaries/3 修理をするかどうかグダグダ悩んでいるときに,ヤフオク!でX70の中古が出ているかどうかを横目でチラチラ眺めていたのですが,"X70"をキーワードにして検索するといろいろと関連するアクセサリー類がヒットします。どういうわけかワイドコンバーターレンズ(WCL-X70)の新品が捨て値で大量に出回っていたりしてそれにつられてか中古品も安値で出ています。また,純正のフードも値崩れしているのか妙に安くでています。純正フードの新品の値段はちょっと私には考えられない高価っぷりですが,この値段なら買ってみよう,という気にさせてくれる値段の中古品が目につくようになりました。これは危険信号です。 信号を無視して,せっかく修理を依頼したのだから,と意味不明の言い訳をして,X70の専用アクセサリをヤフオク!でいくつか調達してみました。 1. 専用フード ブラック(LH-X70 B) 10,600円+税 2. レザーボトムケース(BLC-X70) 11,000円+税 手元のX70はシルバーですがアクセサリーの色は何も考えずにヤフオク!にそのとき出品されていて安いものを調達したのでシルバーとブラックが混じっていて出鱈目です。価格はメーカー希望小売価格です。こうやって改めてみてみると純正アクセサリはずいぶんと高価です。X70本体は発売時(2016年1月)の量販店価格が税込96,000円くらいだったようですので上記アクセサリだけで本体価格の20%を超えてます。これらを新品で揃えるというのは私にはちょっと想像もつかないのですが,何故か今頃になって値崩れしているので遅ればせながら調達したというわけです。 X70は逆光に弱いわけではないのでフードはなくても差し支えないのですが,なんとなくフードがないと落ち着かないのでつけてみました。フードの先端にはネジが切られていないし,先端部分が斜めになっているため,フードを取り付けるとフィルタもキャップが取り付けられない,というなんだけイマイチな仕様です。フードの端が斜めになっているために,かぶせ式のキャップも取り付けられません。手元のジャンク箱のなかのキャップを片端から取り付けてみたところ,古いニコンのキャップだけが取り付けできました。 本題とはまったく関係ないのですが,よくみるとこのキャップには"Nippon Kogaku Tokyo"と書かれていてどうやら占領時代のレンズについていたキャップのようです。日本が日本に戻ってからは"Nippon Kogaku Japan"と刻印されますので"Tokyo"の刻印があるレンズは超レアなのです。レンズがレアあならキャップはもっとレアなわけで(多くの人が紛失してしまいますから),一部の熱烈なニコンファン(と富士フィルムのファン)には怒られてしまいそうな使い方です。保護フィルタも付けられない状態でキャップなしで持ち歩くのは怖いのでこれで良しとしています。このキャップのマニア度の高さに気がつく人がいるとは思えないですし。 レザーボトムケースはお値段相応によい作りです。底面の電池とSDカードの蓋の部分も開くようになっていて電池やSDカードの交換のためにわざわざケースをとりはずす必要はありません。特にこれをつけたからといって何かよいことがあるわけでもなく,無駄に重くなるだけなのですが,せっかく調達したのでしばらく使ってみようと思います。 #X70 #Fujifilm #アクセサリー #ケース #フード
アクセサリー Fujifilm 1,800円MOR
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FUJIFILM XQ2
XQ2は2015年2月に発売されて1年半余りでディスコンになった,たぶん富士フィルム最後のコンデジです。レンズ一体型カメラはその後もX70やX100シリーズ,XF10などが発売されていますが,いずれもAPS-Cサイズのセンサーを持つ高級機で,2/3インチの小さなセンサーの本来の意味でのコンデジは実質的にはXQ2が最後だっただろう,という意味です。 富士フィルムお得意のX-transセンサーを積んで小さいけどよく写る高級機,という位置付けで従来機種のXQ1の改良版として発売されました。小さいセンサーといってもコンデジ用センサーとしては大きめの1/1.7インチよりもさらに微妙に大きいセンサーで,かつベイヤー配列ではない富士フィルムの独自設計のセンサーでした。また,広角端でライカ判換算25mm F1.8,望遠端で同100mm F4.9の4倍ズームは明るくてマクロモードでは3cmまで寄れる,という使い勝手の良さもウリで,個人的にはこのスペックはど真ん中に刺さるものでした。とてもコンパクトであるにもかかわらず,外装は質感もよく,プレミアムコンパクトを標榜するに恥ずかしくない仕上がりのコンデジでした。 XQ2の性能も小さな高級機というコンセプトも個人的にはとてもグッとくるものがありました。それで中古を調達したのですが,やはりGPSが搭載されていないことは仕事用としてはとても不便であったこと,コンデジの主流が1インチセンサーに移って,かつ位置情報はスマホと連携する,という方向になったことから,XQ2は自分ではほとんど使わないままにカミさんと娘に貸与して,お仕事用カメラとしてCanon PowerShot G7Xの初代機に乗り換えました。XQ2とG7XではXQ2のほうが少しだけ発売が遅いのですがほぼ同世代といってよいカメラです。XQ2のコンセプトには個人的には大いに共感したものですが,結局,シリーズとして生き残ったのはXQ2よりも高価なG7Xであったことには商品企画の難しさを感じます。 1200万画素のX-transセンサーと富士フィルム独自のアルゴリズムによる色再現はコンデジであっても十分に発揮されていて,というか,それ以前の富士フィルムの技術が凝縮されたようなところがあって,濃い内容のカメラです。XQ2はごちゃごちゃ言わずにjpeg撮って出しで気軽に使うべきカメラだと思います。発色はとても自然で派手でもなく地味でもない絶妙のバランスです。 昼の屋外での風景はとても自然な色合いで写ります。その一方で,センサーが小さいことはいかんともしがたく高感度耐性はあまり高くありません。ISO800でノイズの嵐となります。感じ方は人それぞれですがISO400くらいが常用できる上限だと個人的には思います。ダイナミックレンジも当然あまり広くはなく,すぐに白飛び,黒潰れします。でも,フジの自動露出のアルゴリズムは結構,アグレッシブでギリギリを狙った露出で攻めます。 お仕事のついでに持っていく旅行用カメラとしてこの小ささは捨てがたいものがあります。ただ,現在のスマホのカメラと比較して勝っているかといわれると,かなり厳しいものがありそうです。それがコンデジが淘汰された理由であることはもちろん理解しているのですが,このようなカメラの選択肢がなくなったことは,カメラ好きの一人として寂しく思います。 このカメラによる作例は5, 6枚目に加えて https://mor-s-photo.blogspot.com/search/label/XQ2 に置いています。 #カメラ #レンズ一体型 #AF #FUJINON #Fujifilm #6.4-25.6mm #F1.8-4.9 #標準 #ズーム #デジタル #2/3インチ #手振れ補正
レンズ一体型カメラ Fujifilm 6群7枚MOR
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FUJIFILM X70
あるとき,ふと魔がさしてAPS-Cのコンデジが欲しい病にかかってしまって,そのときにヤフオクで中古を購入したのがFujifilmのX70でした。リコーのGR iiでもよかったのですが,その時点でGRはすでにデジタル機器として相当に古く,PENTAXの一眼レフは持っているので毛色の違うフジを買ってみよう,と自分を納得させて買いました。 X70は2016年2月に発売されてあっという間にディスコンになった謎のコンデジです。35mm版換算で28mm f2.8の単焦点レンズは今でも十分に通用するレンズですし,フジ独特の発色は,ヨドバシカメラなどに置いているデジカメプリンタの自動調整とよく似た雰囲気で派手めです。また1670万画素のX-Trans CMOS IIセンサはフジ独自のセンサで普通のベイヤー型とはちょっと違った雰囲気の絵を吐き出します。 それなりに気に入っていていつもカバンに放り込んでいたのですが,突然AFがエラーで動かなくなってしまいました。修理をするか,別の機種を買うか,X70の中古価格を考えると悩ましいところです。 フジのカメラを新たに買うならば,2018年8月に発売されたXF10は候補なのですが(もうすでに十分昔の機種になってしまいました),XF10が発表された時X70の後継機か,という期待を一瞬だけ抱かせてくれましたが,そうでもないようです。センサは解像度は高くなって2424万画素ですが普通のベイヤータイプのようですし,X70とはちょっと別もののようで値段が安いこと以外あまり欲しい,という動機に欠けます。それなら2019年3月に発売されたGR iiiのほうがちょっと高くても(ちょっとじゃないけど),楽しいかも,と危険なモードに突入しています。 とは言え,無意味に悩んでいる間が楽しいのですが。 このカメラによる作例は https://mor-s-photo.blogspot.com/search/label/X70 に置いています。 #カメラ #レンズ一体型 #AF #FUJINON #Fujifilm #18.5mm #F2.8 #広角 #単焦点 #APS-C #デジタル
レンズ一体型カメラ Fujifilm 5群7枚MOR
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FUJINON L 5cm F2.8
フジフィルムがバルナックライカコピーのレオタックス用に上位機である開放F2のレンズとともに供給した標準レンズです。供給した期間は1957年から1958年とごく短い期間で,F2レンズが5000本程度,F2.8レンズが6000本程度生産されたようです。一方で生産数は1000本程度,と書かれているところもあって実際のところははっきりしません。また,1954年に発売された,と書かれているところもありますので,正確な登場時期もよくわからないのですが,おおよそ1955年前後ということなのでしょう。F2レンズは途中で距離環にピントレバーの追加という小変更がされていますが,F2.8レンズは特に変更はなかったようです。 このレンズはレンジファインダー機用の標準レンズとしては珍しい4群5枚のクセノター型構成で,上位のF2レンズよりもよく写る,という評判で人気があるようです。直進式のヘリコイドではないので,距離環をまわすと絞り環もいっしょに回ってしまうので少し使い勝手が悪いレンズです。しかし,レンジファインダー機で使う場合はピントをあわせるまえに絞りを決めてからでも撮影に不便はないのであまり困らないとも言えます。クセノター型という構成によって鋭いピント面と広いダイナミックレンジを実現しているレンズということのようです。実際,実写してみると,空気感というかその場の雰囲気の描写はかなり優れているように思います。 この個体は絞り羽根がどうやら1枚欠損しているようで絞りを閉じていくと開口部の形状がとてもイビツな形になります。また,距離環もスカスカでグリスがほとんど切れているようです。ちゃんと調整しないとすぐにヘリコイドがかじりついてしまいそうです。いずれにしてもこの個体はかなり状態は悪い,と言わざるを得ません。足りない絞り羽はどうしようもないですから,開放で使うかがっつり絞ってF16で使うか,で騙し騙し使うしかなさそうです。 このレンズによる作例は https://mor-s-photo.blogspot.com/search/label/FUJINON%20L%201%3A2.8%20f%3D5cm に置いています。 #レンズ #MF #FUJINON #L39 #Fujifilm #50mm #F2.8 #標準 #単焦点
MFレンズ L39 FujifilmMOR