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X-MEN: ファイナル ディシジョン
X-Men: The Last Stand ハリウッドではただいまポリコレ魔人が猛威を振るっていて、どんな映画でも「正しい道を唱えなさい」と圧力をかけてくるわけですが。どうせやるならこの映画のようにエンタメと一体化してほしいわけで。 「多様性」を訴えるにはこのX-MEN、じつにうってつけの素材。常に「私は社会に受け入れられるのか」ってテーマがあるわけで。 そいでもって、孤独をこじらせて暴走したひとに、最後の最後に近づいて触れるのが、ウルヴァリン。なるほど、この映画のシリーズは、このウルヴァリンのためにあったのか。 ただ。パンフレットはそこまで気合入ってない。真ん中折り、ホチキス留め。一応、折込ページもあるし、全ページカラーグラビアではあるけど。もちょっと広く深く作って欲しかった。
X-MEN 監督 ブレット・ラトナー 600円 映画館BLACK
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硫黄島からの手紙
Letters from Iwo Jima 『父親たちの星条旗』とあわせて鑑賞したい一本。圧巻は押し寄せる米艦隊。「海が三分に船七分」がリアルに再現されてます。逃げるところもない狭い島での絶望感といったら。逆に、合衆国側は勝ち戦間違いなし。でも。 パンフレットは製本タイプ。カラーページもあるけど、ちょっとセピア調に振ってます。白黒の役者の写真は迫力満点。 嵐の二宮氏、目力すごい写真を載せてもらってます。クリント・イーストウッドのお眼鏡にかなっただけのことはあるな。
太陽の帝国 監督 クリント・イーストウッド 700円 映画館BLACK
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ウルトラヴァイオレット
Ultraviolet 黒髪ロングなジョボビッチが、赤い衣装や白い衣装や黒い衣装でガンカタする映画。いいから四の五の言わずにジョボ姐さんを拝んどけ! てな声がスクリーンから聞こえてきそう。そして、上映時間が90分!あら素敵。 ただ、パンフレットはちょっと小さ目の横長。紙もグラビア紙じゃなかったりする。フルカラーですらない。もっといい紙といい印刷で魅せてくれてもいいのに。
コスプレショー 監督 カート・ウィマー 700円 映画館BLACK
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ワイルド・スピードX3 TOKYO DRIFT
原題: The Fast and the Furious: Tokyo Drift ワイルドスピードの番外編。「日本が舞台なのに日本人の出演少ないじゃん」。ごもっとも。でも、歌舞伎町でドヤ顔してるのがアジア系外国人ってあたりがまぁリアルっちゃリアル。最初は町中のバトルだったのに、決着つけるのは山道、ってそれ、まんまニチアサの特撮(それもちょっと古いの)。ま、そこもある意味リアル。 パンフレットはちょい薄め。印刷はカラーと白黒半分ずつ。うわ。あのオレンジの車、セブンだったのか。
公道GP 監督 ジャスティン・リン 600円 映画館BLACK
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トゥモロー・ワールド
原題: Children of Men うん、「子供が生まれない世界」って設定そのものにはツッコミ入れるつもりはないんだ。でも、その世界でテロやったり戦争やったりしてる人たちの動機がわからないままエンディングになっちゃって、全然消化不良のまま席を立った記憶がある。テロにしろ政治にしろ戦争にしろ「自分の子供たちによりよい世界を残したい」から命をかけられるわけで。単に破壊工作して何になる。あと、「長回し」がやたら映画ファンにうけてるけど、そんなに重要かな? 長回しすることで、何事かテーマが際立ってたかしら。 パンフレット読んでもそこいらのもやもやは解消されず。「撮影タイヘンだったわー」は書いてあるけど、で、何を見せたかったのはよくわからん。パンフの体裁はごく普通のもの。真ん中折り。真ん中見開きにネタバレ写真あったりする。
社会派(笑) 監督 アルフォンソ・キュアロン 600円 映画館BLACK
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ブラック・ダリア
The Black Dahlia いやー。「思い出せない」に入れてあるけど、正確には「脳が思い出すのを拒否している」んですよ。かなりグログロだったような記憶がある、というか「グログロだったので思い出してはいけない」って情報だけを記憶してます。 ところが、パンフレットを見ても、「グログロ」の記憶は思い出せないんだよな。ということは、このパンフ、ネタバレしてないってことか。むしろスカジョの下着姿を(二枚も)でっかく載せて、惹かれてやってきたスケベをグロ沼に落とそうってんだな。
思い出せない 監督 ブライアン・デ・パルマ 600円 映画館BLACK
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16ブロック
原題: 16 Blocks これ、何かってぇと、クリント・イーストウッドの「ガントレット」なんだよ。ちゃんと覆面バスでの突撃もある。でも、証人役をケーキ屋志望の黒人男性に、刑事をハゲデブビッコに変えて、全然違う映画に仕立ててくれました。常に痛そうなブルース・ウィリスだけど、最後にちょっとだけ笑顔見せます。 パンフレットは小さな正方形。ざらっとした紙と印刷で、とげとげしいニューヨークの空気を再現しているかのよう。
リメイク 監督 リチャード・ドナー 600円 映画館BLACK
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父親たちの星条旗
原題: Flags of Our Fathers 「合衆国側」からの硫黄島攻略戦。勝ったほうは勝ったほうで「万々歳」ではなかった、という話。 この後の「硫黄島からの手紙」と二本で一組の映画。もちろん単体でも面白い。 パンフレットはきっちり製本タイプ。表紙はもちろん、その「写真」。中身も写真と文字情報を静かに情報を伝える構成。「なぜ米軍が硫黄島を欲しがったのか」についてもきっちり書かれてる。 表紙をめくったところに「目次」がある。つまり「読んでください」という、メッセージだな。
太陽の帝国 監督 クリント・イーストウッド 700円 映画館BLACK
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007 カジノ・ロワイヤル
Casino Royale 2006年版。ダニエルクエイグの1作目。007シリーズはシリアスから始まって、だんだん荒唐無稽な秘密道具が目立ち始め、またはっと正気に返ってシリアス路線に戻る、てな振り方を繰り返してきましたが。これはえらいことハードな路線に戻りましたなぁ。秘密道具らしい秘密道具なんか、せいぜい携帯電話? もっとも、冷戦時代から現代の携帯を見たら、やっぱりトンデモ秘密道具かもしれない。 パンフレットは大判。みっちり詰まって「新しいボンドが来たぞー!」と大声で告げてます。ただし、本編が秘密道具も「ボンドガール」も少な目な構成なため、必然的にボンドの写真ばっかり。マッチョなおっさん好きになたまらんかもね。
スパイ大作戦 監督 マーティン・キャンベル 800円 映画館BLACK
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PROMISE
原題: 無極 アジアのトップスターを集めて、ひたすらかっこよく美形に(チャンドンゴン除く)撮った映画。いや、チャンドンゴンだって奇抜な恰好させられてるってだけで、かっこいいんですが。 大作な割に、パンフレットは普通なつくり。真ん中折りのホチキス留め。写真の粒子もちょっと粗目。華やかな武将や傾国の美女が出てくる映画なのに、ちょっともったいない気も。
ジャーンジャーン 監督 陳凱歌 不明 映画館BLACK
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パイレーツ・オブ・カリビアン/デッドマンズ・チェスト
Pirates of the Caribbean: Dead Man's Chest ジャック・スパロウのカリブの海賊、二作目です。大ヒットは約束されてるんでパンフレットも豪華仕様。製本タイプで、何やら手触りのいい紙、フルカラー。中身は美男美女、おちゃらけ(ジョニデ)&モンスター。個人的には船の写真と海の写真も欲しかった(ロングでどっちの船か一発で見分けたい)。まあそれはそれ。ヒットが約束された(二回目)作品のパンフレットはこうだ、というのを堪能してください。
ヨーホーヨーホー 監督 ゴア・ヴァービンスキー 700円 映画館BLACK
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ミッション:インポッシブル3
Mission: Impossible III なんだな。このシリーズ見てていつも思うんだが、あの顔を丸ごと作っちゃう変装マスク、あれさえあれば他の細かいスパイ道具だの無茶な殺陣だの全然いらんな。(同類:X-MENのミスティーク)あ、この「III」にそのマスクが出たかどうかは記憶にない。 それはともかく、パンフレットは総グラビア紙。きれいなつやつやインクで、ひたすらトムクルーズ推し。悪役とヒロインは見開きにひとまとめ。表紙と裏表紙は折込になってるけど、開いても閉じてもトム・クルーズ。いや、トム様を堪能する映画なんで、それで問題なっしん。
スパイ大作戦 監督 J・J・エイブラムス 600円 映画館BLACK
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博士の愛した数式
寺尾聰=マッドサイエンティストを決定づけちゃった一本。ただし、この映画では別に狂ってない。暴れたり大声出したりもしない。もちろん人類を滅ぼしたり救ったりしない。静かに数学の面白さを伝えてます。 原作より踏み込んだ描写もあるけど、それはこの話の面白さを邪魔してはいない。何年かに一度見直したい作品。 パンフレットも、艶消しの紙と印刷、淡い色調のイラストを使って「静か」な構成。原作との違いを、オイラーの公式になぞらえた解説なんて読んでて「おお!」と声が出ちゃうほど面白かった。
実写化 監督 小泉堯史 700円 映画館BLACK
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Vフォー・ヴェンデッタ
原題: V for Vendetta エージェント・スミス役のヒューゴ・ウィービングが主演ってんで見に行ったんだが、仮面つけてて誰だかわかんなかった件。ストーリーもピンとこなかった。パンフレットに「読み解くキーワード」のページがあるし、どうも予習が必要だったらしい。 そのパンフ、ちょっと版は小さいけど、製本タイプでえらいこと文字情報が多い。うん、やっぱり勉強しないと面白くないんだろう。
実写化 監督 ジェームズ・マクティーグ 700円 映画館BLACK
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スーパーマン リターンズ
Superman Returns ブライアン・シンガー監督、ブランドン・ラウス主演版。ブランドン・ラウスがスーパーマンになったのはこの一作だけ。この後、例のDC大再編成に巻き込まれて、また「1から」作り直されることになっちゃった。 ストーリーは、ちょっと切ない、大人向け。うーん。話の設定が「久しぶりに地球に帰ってきたスーパーマン」だから仕方ないけど、新体制一作目なんだから、もちょっとすっきりサワヤカでもよかったのでは? と思わないでもない。 パンフレットはちょっといい紙、フルカラー。表紙に「S」の字が押してある。 本編には重大なネタバレ厳禁項目がある。パンフレットではバラしてない。よしよし。個人的には過去作(1978年版とか)にも触れてほしかったけど、まあそれは蛇足か。
DC 監督 ブライアン・シンガー 700円 映画館BLACK