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インディ・ジョーンズと運命のダイヤル
Indiana Jones and the Dial of Destiny 齢80で、まだアクションスターをやっちゃうハリソン・フォード。もっとも、高齢化の自虐ネタも取り入れてはいますが、まぁそれにしたって大したもんだ。 「今回でインディは卒業」と本人コメントしてますが。なに、ちゃんと劇中(の最期)で、帽子を手にするシーンを入れてるじゃないか。それに、パンフレットの1ページ目。ほら、かっこつけたインディが「俺の冒険はこれからだ!」みたいな顔してるし(あ、じゃあやっぱりここまで?) そのパンフレット。サイズは普通でも、ページ数多し。これまでのシリーズと「インディがいた20世紀」みたいな文章までいれて、で、全部グラビア紙。うん、情報多くて、読むの楽しいぞ。 最後のページは広告だけど、今までだったら「VHS」とか「ブルーレイ」って単語が出てくるとこに「配信」とくらあ。21世紀だねぇ。
大冒険ファンタジー 監督 ジェームズ・マンゴールド 880円 映画館BLACK
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65/シックスティ・ファイブ
監督 スコット・ベック いやー。こういう「映像はきちんとできてるし、役者も上手いんだけど。でもなぁ」っていう映画を表す言葉ってないもんかね。 なんてーか。完全なダメ映画じゃないあたりがかえってもったいないわけでして。「キャスト4人だけ!」「上映時間93分だけ!」とか、褒められる要素はたくさんあるのになぁ。 まあいいや。 パンフレットは横長。最近はやりのキラキラ表紙。んでも、中身の文章を書いた人も「どうやってイヤミにならんように褒めたもんか」って苦労した文章があちこちに。 えっ!この内容で税込み880円!? たっか……
怪獣映画 監督 スコット・ベック 880円 映画館BLACK
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ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー
The Super Mario Bros. Movie えー。「映画としては物足りないが、『共通体験』としてはもうこれ以上はないくらいに楽しい」ってことで、世界中でヒットしまくってるスーパーマリオです。実は私、ゲームしたことないんで「映画としては」って視線でみてまして。「ここの演出が」「このギミックの説明は」「設定変更の理由は」とか考えてながらの鑑賞でしたが。一緒にみてる子供たちの反応みてたらそんなことどうでもよくなった。子供たちの(そしてゲームをやったことある方々の)脳内で繰り広げてた「物語」を、とんでもなくゴージャスにスクリーンで「体験」。そこに、余計なドラマ一切なし! これでいいのだ。 パンフレットは、アイテムが飛び出すブロックに合わせて正方形。表紙は一見ホログラム紙っぽいけど、たぶん印刷。開いてみると、ありゃ、中身は完全に大人向け。字も小さいし、そも、ルビふってない。あらら。あ、そうか。「子供についてきた大人が買う」ことを想定してるのか。
ミニオン 監督 アーロン・ホーバス 880円 映画館BLACK
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聖闘士星矢 The Beginning
英: Knights of the Zodiac 色々とあるんだが。「星矢」のエポックメイキングな所といったら、やっぱり「聖衣」。だってコレ以降「ヨロイもの」ってジャンルが勃興したくらいなんだから。 なおかつ、圧倒的に楽しいのが「ヨロイは普段は自分のシンボル(星座)の形に組み替えてある」ってとこなんで。ヨロイがただの防具ではなく、着ていない時でさえ自分の分身であるわけで。 で。この映画でその「組み替えパズルとしての聖衣」が再現されてるかってぇと。まぁなんだ。 CGでも何でも使えるだろうになー。原作者の指示なんだってー。 「原作者の指示」ってのは、このパンフレットに書いてあります。パンフレットは普通サイズ。二つ折り。マッケンユーのかっこいい写真、頑張って載せてくれてるけど、「ハリウッドよくあるアクション大作」でしかないわけで。 この感覚はあれだ。ドラゴンポールのハリウッド版と一緒だ。「ダメ映画じゃないんだけど、いや、むしろ面白いかもしれないんだけど、でもコレジャナイ」 もいっちょ。パンフレットからは読み取れないけど、星矢は必殺技を出すときに「ペガサス流星拳!」と叫んだりしてくれません。
実写化 監督 トメック・バギンスキー 880円 映画館BLACK
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長ぐつをはいたネコと9つの命
原題: Puss in Boots: The Last Wish 元々、この映画は「シュレック」からのスピンオフのさらに続編。 そも、そのシュレックが「伝統的な昔話やディズニーに斜め下からツッコミを入れる」という、まぁ「昔話のパロディ」的な作品なわけで。ところがこの、「長靴をはいた猫」って話が、「口先だけで世の中を渡る」話なのに、それをパロディにしちゃったもんだから、「正しいことをする」主人公になっちゃった。 「正しいことをする」熱血主人公に、アントニオ・バンデラスはぴったり。暑苦しいけど。でも、山本耕史はどうだろう? 大元の、昔話の「長靴をはいた猫」なら、そらもう山本耕史は持ってこいなんだが。こういう「正しいことをする熱血」に使ってもなぁって気が。 パンフレットはキラキラ表紙にフルカラーの中身。真ん中見開きは、日本語吹き替えキャストの紹介。ありゃ。てことは、この映画、日本語吹き替えで鑑賞することが前提なのかしら。でもそれにしては、パンフレットは完全に大人向け。「大人も吹替で見てね」の意味か。
動物もの 監督 ジョエル・クローフォード 880円 映画館BLACK
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ジュラシック・ワールド/新たなる支配者
「ジュラ紀だヨ!全員集合」ってなわけで。1993年の「ジュラシック・パーク」以来からの物語の最終章でございます。「ワールド」の美男美女美少女に加えて、「パーク」の3博士が合流。いつも夜逃げすることになる中国人博士も出るし、ラスボスは1作目でデブに密輸缶を渡す変装の下手なチンピラだ。 そんなわけだから、話はまぁ、「いかにして登場人物の人間ドラマを終わらせるか」に終始してます。仕方ない。 なのに。今一つ、パンフレットが「普通」なのが不思議。もっと山盛り人物紹介と恐竜紹介してくれてもいいのに。恐竜なんか見開きの2ページで「はいはい今回出てくる恐竜ちゃんですよー」で紹介終わり。なんだそりゃ。この映画の主人公は恐竜だろ! と、憤ったところで、ああそうか。「人間ドラマを終わらせる」ことがメインなんだから、主役は「人間」なのか、と理解。どっとはらい。
ジュラシックもの 監督 コリン・トレヴォロウ 880円 映画館BLACK
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トップガン マーヴェリック
Top Gun: Maverick トップガンですよトップガン。MA-1とかカワサキニンジャとかトムキャットとかのトップガン。あれから36年ですって! さぞやトムクルーズもジジイに……なってーへんがな。どうなっとんのや!? パンフレットはもうあちこちにトム様。見てこのフライトスーツでガッツポーズ。こんなことできるアラカン(現在59歳とか)がいるのか。ほんとに地球人? で、そうそう。パンフは製本タイプ。ただし、総グラビア紙ではなく、中の方は普通のカラー印刷。そこケチるなよ……もっと、あの飛行機とかあの飛行機とか、山盛り載せるべき写真があるだろう。(どうも、ネタバレ対策のようで、F-18以外の飛行機の写真はほっとんどないわ) ハリウッド俳優はみんなこんなに年とらないのかと思ったけど、劇中に出てくるヴァル・キルマーはちゃんと年相応だ。(おっと、この名前も写真も、パンフには載ってない。ネタバレ対象だったのか) 映画の内容は、飛行機に詳しくない人なら大満足かと。詳しい人でも、ちゃんと目を開いて座っていれば、終盤素敵なボーナスがありますよ。
ひこう少年 監督 ジョセフ・コシンスキー 880円 映画館BLACK
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映画ドラえもん のび太の宇宙小戦争 2021
映画鑑賞後に、原作コミックを(30数年ぶりに)再読。改変部分の多さに驚く。でも、映画は全然不自然じゃなかった。むしろ、「判りやすい」方向に演出されてる。これはかなり「イイ」改変じゃなかろうか。 ネタバレしちゃうと、武田鉄矢の「少年期」は歌われません。でもちゃんと「小戦争」になってた。 パンフレットは組み立て付録やエピソードを追いかけるシールなんかもついてて、「親子で楽しんでください」仕様。
リメイク 監督 山口晋 880円 映画館BLACK
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ナイル殺人事件
原題:Death on the Nile 原作小説から、かなりキャラクターをアレンジ。おかげで、原作読んだことあるひとでも楽しめるはず。ポリコレだのLGBTQだのも、この作品に関しては「見やすく」する方向に働いてるのでOK! パンフレットは変形の小さなサイズ。表紙は凝ってるけど、中身はごく普通のもの。文字情報がメイン。 過去に映像作品になったエルキュールポアロについても記述が嬉しい。
名探偵、皆を集めて「さて」と言い 監督 ケネス・ブラナー 880円 映画館BLACK
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スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム
原題: Spider-Man: No Way Home トムホランド版スパイダーマンの3作目にして(ネタバレ伏字)。なるほど、アニメ版で「マルチバース概念」を無理やり導入したのはこれをやりたかったがためか。にしても、よくまぁ企画通ったなあ。日本でも例がないことはないけど、たいがいそういうのは「お祭り映画」だ。この作品は、ちゃんと一本筋が通った「少年の成長と許しの物語」になってるところがスゴイスゴイ。 そして! このパンフレット! 惜しいかな、真ん中のコラムで(文字による)ネタバレかましてるけど、それ以外はその(ネタバレ)が全く載ってない!!キャストのページにも、本編の写真にも、全くネタバレ載ってない! これは「通常版」だからかしら。豪華版には載ってるのかな。でも、載ってなくて正解だと思う。劇場で鑑賞した人だけが「えっ! おおっ! いけっ! そこだっ! よかったなぁ、今度は届いたなぁ、よかったなぁ」って涙できるのだ。
ヒーロー再編成大作戦 監督 ジョン・ワッツ 880円 映画館BLACK
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マトリックス レボリューションズ
The Matrix Revolutions さて。2時間半かけて延々と「またやらなくちゃならないイイワケ」を並べられてもなぁ、と。 パンフレット、通常版は小さくなって、普通の映画と同じサイズ。オネダンは変わらず。えー。 「特別な映画」っぽくしてくれんかなー。いや、本編がすっかり「普通の映画」になっちゃったから仕方ないのか。
サイバー空間もの ラナ・ウォシャウスキー 880円 映画館BLACK
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007/ノー・タイム・トゥ・ダイ
No Time to Die 前のページの「クーリエ」が「本物のスパイの映画」なら、こっちは「本物のスパイ映画」です。ダニエルボンドはこれが最後ということもあって、ガジェットもボンドカーもキャラクターも全部のせです。全部のせたらおいしくなるか、ってぇと。まぁそれはその。原作はないけど、「007は二度死ぬ(原作小説の方)」を読んでおくと面白いかも。 パンフレットも製本タイプ。写真一杯ながら、ダニエルボンドのハードなイメージを崩してません。見開き2ページで「ダニエル・クエイグだけの作品紹介」があって、ダニエルボンドは「他のボンドとはちょいと違う」ことを謳ってます。
スパイ大作戦 監督 キャリー・ジョージ・フクナガ 880円 映画館BLACK
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クーリエ:最高機密の運び屋
The Courier 007を見ながら、「スパイってのは、もっと地味で目立たなくて、弱そうな人物がやるもんだよな」とかぼやいてる方に向いた映画。なんせ実話ベース。宣伝文句をつけるなら「一人のセールスマンが世界を救った」とでもしましょうか。 「地味」をことさらに強調してるのがパンフレットの表紙。なにせ顔の上半分が写ってない。「顔のない男」こそが本物のスパイだ、と表現してるわけだ。ちょっと薄めだけど、情報量はそこそこ。当時の時代背景や、ソ連の「機関」の制服について解説してるページもある。もとよりネタバレを気にする映画ではないから、鑑賞前にパンフレットを読んでもいいかも。
プロジェクトX 監督 ドミニク・クック 880円 映画館BLACK
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ゴジラvsコング
邦画の興行収入で上位に入る「キングコング対ゴジラ」のリメイク……、ってわけじゃないそうな。いいなあ、ハリウッドは。つか、こんな大金積んでこんな映画作って、ペイできるのか? さらに、キングギドラもキングコングもメカゴジラも出しちゃった後、このシリーズは続けられるのか? あとはガメラくらいだけど、我が朝でもゴジラとガメラは共演してないからなあ。 パンフレットは製本タイプ。きらきら表紙にフルカラー印刷。お金かかってるけど、うならせるような情報はないかな。いいんだよ。パンフレットで補完しなきゃならんような映画は「娯楽」じゃあないからな。
怪獣映画 監督 アダム・ウィンガード 880円 映画館BLACK
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ガールズ&パンツァー 最終章 第3話
ガルパン最終章も折り返し地点。とうとうドラマパートほとんどナシで、つまりは戦車戦だけで50分のドラマを構成しちゃった。それで面白いんだからてぇしたもんだ。 パンフレットは製本タイプ。後半はネタバレですよ。ご注意あれ。 毎回楽しみな裏表紙は、えーと、1976年版の「ミッドウェイ」かな? 毎回音響スタッフをクローズアップしてくれますが、今回はそれに加えて、「色彩設計」に焦点をあてて、3ページにわたって解説してます。読みどころ多し。
スポ根もの 監督 水島努 880円 映画館BLACK