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竜とそばかすの姫
日本の田舎を静かな色遣いで描き、対照的にネットの中の世界を圧倒的な華やかさと音楽で描写してみせる。が、うーん。「日本の田舎」でのドラマ展開がどうにも「雑」なんだよなぁ。 パンフレットは横長の製本タイプ。表紙に「仮想世界の美女と野獣」たる「竜とそばかすの姫」、一枚めくると高知の美しい風景、その隣はトレーシングペーパーに「仮想世界への招待状」が印刷してあり、さらにめくると「竜」の心の扉の絵。その扉をあけるとストーリー紹介。うーむ。お見事。 ……パンフレットはこんなにも丁寧なのになぁ。
サイバー空間もの 監督 細田守 820円 映画館BLACK
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罪の声
グリコ森永事件をモデルにした小説「罪の声」の実写映画化。2時間ちょっとの制限で、よくまあこの内容を、しかもかなり判りやすくつめこんだものだ。見ごたえあり。あの事件を覚えてるひとなら必見の一本。(※実は、「日本語字幕付き」で鑑賞したので、「わかりやすさ」についてはちょっと過大評価かも) 映画の途中で、新聞記者が「今更この事件を報じるのは、事件のエンタメ化じゃないのか」と自問自答しますが。その通り。この事件はエンタメなんですよ。日本中が夢中になったじゃないか。 それはそれとして。パンフレットは製本タイプ。文字情報びっちり。広告ページ少な目。スタッフキャストは全員掲載。映画同様、限られたスペースにこれでもかと情報満載。いいね。
実写化 監督 土井裕泰 820円 映画館BLACK
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ミッドウェイ
ミッドウェイといやあ、1976年の大作を思い出します(さすがに映画館でみたわけではありませんが)。で、リメイク、というのも違うんでしょうが、エンタメの大御所、ローランド・エメリッヒが作るとこうなるよ、という一本。 あちこち、いろんな人に焦点を当てながら物語が進行するので、「物語を楽しむ映画」としてはどうなんだ、って声もあります。まあエメリッヒ映画に何を期待するかは人それぞれでしょう。ただ、日本を「悪」として描いていないので(ドイツ人監督だしな)、はっきりすっきりしたスジをみたいって人には今一つカモ。 パンフレットですが、表紙も、裏表紙も、見開きも全部急降下爆撃機です。なるほど、この映画の本当の主役はこのドーントレスか。そやって考えると、なるほど「いかにこの飛行機を魅力的に描くか」って点では大成功してるぞ。
太陽の帝国 監督 ローランド・エメリッヒ 820円 映画館BLACK
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フォードvsフェラーリ
原題:Ford v Ferrari 名優二人の掛け合いを楽しむもよし、生まれたてのつるんとしたフォルムから、日々戦闘マシンとして成長するフォードGT40の姿に燃えるもよし。60年代後期のレーシングマシンを画面の隅にみつけては、アレはポルシェ、アレはコルベット、と車知識をひけらかすもよし。万人におすすめの映画。 ただし!ただしただし! タイトルから「敵役がフェラーリ」だと想像して映画館へ行くと、ちょっと肩透かしかも。(いや、たくさん出てはいるんだけど) パンフレットもそう。「絶世の美人」「この映画の仇役」のはずのフェラーリ330P3が、ちょっとしか出てこない。真ん中見開きで載せてもいいくらいのセクシーマシンなのに。
プロジェクトX 監督 ジェームズ・マンゴールド 820円 映画館BLACK
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オール・ユー・ニード・イズ・キル
原題: Edge of Tomorrow、別題: Live Die Repeat トムクルーズがえらいこと上手く「新兵⇒古参」への成長を演じてます。表情ひとつでも物語前半と後半では全然ちがうんですよ。 原作は日本のラノベだそうですが、パンフを見る限り、その空気はこれっぽっちも感じられません。普通のハリウッド映画の枠に収まってる感じ。 そのパンフレット、横長、例のパワードスーツの画像大目。フィギュア作ってる人には嬉しいんじゃないでしょうか。
ぼく、桃太郎のなんなのさ 監督 ダグ・リーマン 820円 映画館BLACK