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65/シックスティ・ファイブ
監督 スコット・ベック いやー。こういう「映像はきちんとできてるし、役者も上手いんだけど。でもなぁ」っていう映画を表す言葉ってないもんかね。 なんてーか。完全なダメ映画じゃないあたりがかえってもったいないわけでして。「キャスト4人だけ!」「上映時間93分だけ!」とか、褒められる要素はたくさんあるのになぁ。 まあいいや。 パンフレットは横長。最近はやりのキラキラ表紙。んでも、中身の文章を書いた人も「どうやってイヤミにならんように褒めたもんか」って苦労した文章があちこちに。 えっ!この内容で税込み880円!? たっか……
怪獣映画 監督 スコット・ベック 880円 映画館BLACK
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ゴジラvsコング
邦画の興行収入で上位に入る「キングコング対ゴジラ」のリメイク……、ってわけじゃないそうな。いいなあ、ハリウッドは。つか、こんな大金積んでこんな映画作って、ペイできるのか? さらに、キングギドラもキングコングもメカゴジラも出しちゃった後、このシリーズは続けられるのか? あとはガメラくらいだけど、我が朝でもゴジラとガメラは共演してないからなあ。 パンフレットは製本タイプ。きらきら表紙にフルカラー印刷。お金かかってるけど、うならせるような情報はないかな。いいんだよ。パンフレットで補完しなきゃならんような映画は「娯楽」じゃあないからな。
怪獣映画 監督 アダム・ウィンガード 880円 映画館BLACK
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シン・エヴァンゲリオン劇場版:||
25年にもわたってサブカル界の一大派閥だった「エヴァ」。それを「終わらせる」と聞いて映画館へ。またまたぁ。何年かに一度ちょろっと新作映像を出すだけでグッズがバカ売れするんだから、「終わらせる」なんて無理でしょ。 とか言ってたんですが。 終わりました。 いやぁ。びっくりぽんです。ポスターの「さらば全てのエヴァンゲリオン」はウソじゃなかった。「新劇場版」だけじゃなくて、旧劇も、TV版も、ゲームもパチンコも、いや、それ以前の特撮全てにリスペクトをささげてキレイに物語として完結させてます。脱帽。映画ファンとしては、とあるダメ映画(駄作ベストテンやったら絶対にランクインするような作品)のイメージソングが流れて来たときに「庵野!お前は!あの駄作映画ですら認めるというのか!」と驚いたもんね。まずは劇場へどうぞ。 パンフレット、価格が驚きの1500円! 一冊ずつビニールパックされてます。つまりはATフィールドだ。そのビニールを破ると、その下からエヴァンゲリオンがこちらに手を伸ばしてる絵が見えるという、買った人だけが味わえる憎い演出。中身は声優とスタッフのインタビューだけ。文化人やら知識人の判ったような解説はなし! よし!
怪獣映画 監督 庵野秀明 1500円 映画館BLACK
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ガメラ3 邪神〈イリス〉覚醒
Gamera 3 : Revenge of Iris 平成ガメラの3作目。前2作の評判がよかったんでみにいったんだけど、結局前作からの伏線や関連がいろいろあるんで、これ単体をみただけではいま一つノレなかった記憶が。 今パンフを読み返してみると、政府が「巨大生物対策委員会」を立ち上げたりして、後の「シン・ゴジラ」につながる部分があるね。 そのパンフは右綴じ。普通のつくり。おお、女優がやたらに豪華。「ガメラ3を読み解くためのキーワード」ってページがあったりして、やっぱり映画単体では解釈しにくいんだなぁ、と判ったりする。お、怪獣映画らしい「データ」のページもあるな。ガメラは体長80メートル、体重120トン。えらく軽いな。
怪獣映画 監督 金子修介 500円 映画館BLACK
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ゴジラvsビオランテ
Godzilla vs. Biollante うーん。話の筋は面白いんだ。でも「植物怪獣」なのに、後半うにょうにょどたばた動き回ってて、「結局いつもの怪獣プロレス」になっちゃったような記憶が。 パンフなんかもっと潔くって、表紙がほら、ゴジラをひと呑みにせんとするビオランテ。口があって歯があるぞ。ゴジラの遺伝子を使ったせいなんだが、「植物」じゃないのがもったいない。 あ、これ「平成最初のゴジラ」なんだ。(最後は「シン」かな?)パンフの二枚目に鑑賞記念スタンプのスペースがあるのが面白いね。
怪獣映画 監督 大森一樹 400円 映画館BLACK
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ミスト
The Mist 同じ時期に公開された「クローバーフィールド」と表裏になる作品。原作も違うし、製作者も全く互いのことを知らなかったのに、こんな偶然があるんだな。劇場で続けてみたときには、「本当の絶望とは」と色々考えられて面白かった。 パンフは真ん中折の普通のタイプ。でもどこか漂う昭和臭。あれか、「スリラー」を全面に打ち出してるからか。あと「衝撃のラスト」を煽りすぎ。確かに映画の文法からハズレてて「うわ、こういうオチか!」とは思ったけど。
怪獣映画 監督 フランク・ダラボン 600円 映画館BLACK
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クローバーフィールド/HAKAISHA
原題:Cloverfield 怪獣映画に対する別の角度からのアプローチ。ほとんど同じ時期に「ミスト」というまた別角度からの怪獣映画があるのが面白い。例の「マグロ食ってるゴジラもどき」の失点を回復しようとハリウッドが知恵絞ってた頃なんだろうか。 ただ、公開前は「怪獣映画」とは銘打ってなくて、ネタバレ厳禁だった記憶が。 パンフレットも、「怪獣」の部分はなんとシールで封印されてて、徹底したネタバレ対策が採られてる。これはこれでアリ。
怪獣映画 監督 マット・リーヴス 600円 映画館BLACK
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トレマーズ
原題:Tremors 2020年もまもなくな現代では、こういう映画を撮ろうとしたら、まず「サメ」になっちゃうだろうな。ネタとしては「サルラック(SW)」「サンドワーム(デューン)」の方が早いけど、こいつの特徴は「地中を高速で移動できる」こと。高速すぎて、硬いコンクリにぶつかったら死んじゃうってあたりが馬鹿っぽくて好き。 パンフには、この地中の怪獣(グラボイズ)の姿がわかる写真はゼロ。写真のほとんどが「おびえて足元を見ている人々」。ネタバレに気を使ってると言う無かれ。映画本編だって「本体」は出てこないんだから。それで、あれだけ面白かったんだからたいしたもんだ。
怪獣映画 監督 ロン・アンダーウッド 350円 映画館BLACK
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ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破
EVANGELION:2.0 YOU CAN (NOT) ADVANCE. いい作品だったんだけどなぁ。「シンジ君は何回人生やり直さなきゃいけないんだ」的にナナメに見てた「序」から、「おおぉ。今度のループは違うかも」と思わせた「破」。でも「急」はなく「Q」になっちゃった。 パンフは表紙とウラまで完全封印のネタバレ厳禁仕様。でも、マリとか新型とか出るのって、事前にリークされてなかったっけ? 今や完全にネタバレを防ぎたいなら、それこそガルパンみたいに「公開2週目からパンフ販売」ってしないと。
怪獣映画 監督 庵野秀明 1000円 映画館BLACK
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ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q
EVANGELION:3.0 YOU CAN (NOT) REDO. 元々、特撮ダイスキで映画とりはじめた庵野氏。なのにいつの間にかアニメ界のホープみたいに持ち上げられて、「逃げちゃダメだ」と逃げ回ってました。 が。今、このパンフを見ると「シン」という言葉が出てきて、裏表紙は「実写版巨神兵」。「もういいかげん、やりたいことやるぞー」という宣言だったということがよく判ります。で、この後の「シン・ゴジラ」に結実するわけですね。
怪獣映画 監督 庵野秀明 800円 映画館BLACK