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ニミッツの決断
ニミッツの決断は、1942年から1945年の太平洋戦争をソリティアで再現するシミュレーション。手順は複雑ですが、システムの根幹は移動と戦闘を繰り返すオーソドックスなもの。戦闘に関しては、陸海空が参加するので、手順は込み入っていますが、難しいものではありません。 ルールブックは、最初の数ページが総論的なもので、その後は、シークエンスごとに章立てされています。従って、最初の数ページを読んでから、いきなりセットアップし、ルールブックを読みながらプレイを進めることができます。数ターン繰り返せば、ルールを覚えることができます。
戦略級 ソリティア専用 あり 国際通信社/Dan Verssen Games(DVG)ファイトいっぺい
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スターリングラード
エポック社から1982年に発売された青作戦を扱うゲーム。 システムの一番の特徴は、攻撃側が戦闘の損害の大きさを任意に決定できる攻撃命令のルールでしょう。予めドイツ軍は0−5、ソ連軍は0−10の範囲で損害の増分を宣言し、CRTで決まった損害を増やすことができます。このほか、珍しいルールはスタック制限がないこと。とはいっても、極端にスタック枚数を増やしても、戦線が薄くなり、突破されてしまうので、結局は自制することになります。また、ソ連軍は、戦ってみないと戦力が分からないというアントライドシステムを採用しています。最後に、1ターンに3回の移動又は戦闘の機会があるので、攻防ともに予備が重要となるゲームです。 このゲームはしばらく積みゲーでしたが、令和2年のゴールデンウイークに積みゲー消化週間の一作としてソロプレイしてみました。当時の難易度は星5つ(結構難しい方)でしたが、難易度はそう高くはありません。国際通信社から再販されています。
戦略級 あり エポックファイトいっぺい
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Liberty Roads
Liberty Roadsは、1944年6月のオーバーロード作戦以降の西部戦線を扱う好ゲーム。フランス南部も含まれているので、ドラグーン作戦の再現も可能です。上陸地点はノルマンディーという限定が無いので、ブリターニュ地方に上陸を試みることができます(ただし、あまりお勧めではありませんが)。 マップとカウンター、すべてが美しく、師団ユニットに師団マークが描かれている。それだけでもプレイ意欲が掻き立てられるというもの。 だいぶ前にプレイしたので、システムは忘れてしまいましたが、日本語ルールブックで上級編までで15ページなので、プレイしやすいものです。 ネットオークションで時々見かけますが、いい値段がつくので、今でも人気商品だと思われます。 フランスのHexasim社製。同社は、フランスのゲームメーカーであると同時に、他社の販売も行っている会社のよう。フランスの会社らしく、ナポレオニックゲームが多い。
戦略級 あり Hexasim ありファイトいっぺい
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The Mighty Enveavor
The Mighty Endeavorは,Standard Combat Seriesの第17番目の作品。1944年6月のD-Day以降の戦いが再現されています。自分が所持しているものは,改訂バージョンで,ブリターニュ地方とドイツ東部のマップが追加されています。東部戦線マップが追加されたことにより,SPIのBattle for Germanyのように,連合軍と東部ドイツ軍,ソ連軍と西部ドイツ軍を,それぞれ同一プレイヤーが担当し,連合軍とソ連軍のどちらが多くのVPを獲得するかという競争ゲームになっています。 連合軍の上陸は,史実ではノルマンディーでしたが,これ以外の海岸地域に上陸することもできます。しかし,上陸部隊数に制限がかけられるなど,実際にノルマンディー以外に上陸すると,上陸海岸の維持に苦労することでしょう(ソロプレイでも,史実通りノルマンディーに上陸しました)。ノルマンディーを突破しても,十分な補給を受けるためには,速やかに港を確保することが必要になります。港の確保に苦労すれば,ライン川に到達するのも困難になります。ドイツ軍は,8月までに多くの装甲師団が壊滅しますが,補充により12月頃には史実通り反撃が可能となります。 他方の東部戦線,ソ連軍は部隊数が多いものの,3分の1の確率でしか攻勢できないことと,攻撃しても自軍も大きな損害を被るので,思いの外進撃に苦労します。 シンプルなルールで楽しめる一作です。
戦略級 あり Multimanpublishing(The Gamers)ファイトいっぺい