-
A Time for Trumpets:The Battle of the Bulge, December 1944
A Time for Trumpetsは、GMT社の新作(2020年10月発売)バルジゲーム。1944年12月16日から26日までのアルデンヌ地方におけるドイツ軍の反撃を扱っています。 システムは、Bitter Woods(AH社)とWacht am Rhein)に類似したシステムのようです(自分はどちらも知らないのですが)。 本日(R2.11.22)到着したばかりなので、ゲームシステムのことはかけないので、コンポーネントについて軽く記載します。 製品の重量は約3キロ。最近のGMTは、ゲームの箱がしっかりしていてそれ自体重いですが、マップ5枚、カウンターシート12枚(厚め)、ブックレット3冊、チャート10枚も入っているからです。 マップ5枚とはいえ、重なる部分も多く、実質4枚です。カウンターは、標準的なものより2ミリ程度大きく、一回り大きいので、へクスも一回り大きくなっています。12枚中マーカー類は2枚強なので、ほとんどが部隊カウンターです。 ルールブックは50ページ以上あり、難易度は最高9のうちの8です。それでいてプレイヤー数は1人から。 邦訳公開されないかなあ。
作戦戦術級 なし GMTファイトいっぺい
-
SS装甲師団長(Game Journal No75)
SS装甲師団長は、1944年の西部戦線におけるドイツ軍SS装甲師団と連合軍師団との戦いを表すゲームです。 これは、ドイツ装甲師団長(アド・テクノス)をリメイクしたドイツ装甲師団長2(Game Jourmal)の続編です。 この3作共通でいえることですが、部隊の種類により攻撃のタイミングや相性(ある意味当然ですが対戦車砲は装甲に強いとか、歩兵が街に立て篭ると防御力が増すなど)、作戦能力が異なっており、必然的に諸兵科連合を意識するプレイを心がけるようになるということです。部隊の相性とは、あえてわかりやすく言えば軍人将棋みたいなものといえるでしょう(大将は中将より強いがスパイには弱いなど)。それでいて、ルールはシンプルですぐにプレイできます。 自分は名作だと思っていますが、R2.7.23現在、ネット上で検索してもプレイしたという記述が出てきません。手軽なゲームなので、どこかの例会でプレイされ、リプレイ記事が見つかるとは思いますが。
作戦戦術級 あり Game Journal 西部戦線ファイトいっぺい
-
Battle for Stalingrad
Battle for Stalingradは1942年9月中旬から11月初めまでのスターリングラード市街地における戦いをシミュレートしている。 Squad Leaderをデザインしたジョン ヒルによる作戦戦術級の名作。写真は日本のSix Angles版です。 ルールの特徴は、徹底した独ソ両軍の作戦能力の違いをルールで表現していること。例えば砲兵に関し、ソ連軍は視認が必要だが、ドイツ軍は不要とか、ソ連軍はオーバーランできないとか、たくさんあります。 アントニービーバーの「スターリングラード」を読了した段階でプレイしてみました。 史実では最終ターン以後、ルーマニア、イタリア軍戦線(本ゲームの外側)が崩壊し、第6軍は包囲されることになります。
作戦戦術級 あり Six Angles ありファイトいっぺい
-
Roads to Leningrad
Roads to Leningrad(GMT)は、1941年、レニングラード南方における北方軍集団とソ連軍の戦いを扱う作戦戦術級。このゲームは、41年7月と8月における、ソリツイとスタラヤ・ルッサ近郊におけるソ連軍の反撃を描いています。2 In 1のゲームです。ユニットは大隊規模で、デザイナーのVance Von Borries氏の本領が発揮できるスケール。通常の作戦級よりも手順が複雑になっていて、CRTは機動と突撃の二つに分かれています。 これの姉妹編というべきRoads to Moscowは、コマンドマガジンの付録になっています(131号、138号)。こちらも、RTMとほぼ同じシステムが採用されています。コマンドマガジンには、リプレイが掲載されており、少し面倒なルールの理解の手助けをしてくれています。
作戦戦術級 あり GMTファイトいっぺい
-
Demyansk Shield
1941年の攻勢で,ドイツ軍はレニングラードの南約250キロの地点にあるワルダイ高地を占領し,その地に踏みとどまり越年した。ここに進駐したのはドイツ軍の12個師団だったが,戦線が大きくロシア側に食い込んだ形になっていて,その形は半島状になっていた(最短部分で長さ10キロ)。ここは,モスクワとレニングラードを結ぶ要衝地であったため,ロシア軍は,41年の冬から42年の春にかけて,この地域を包囲しようとした。一時包囲は成功したが,のちに奪い返され,42年11月まで戦線は膠着した。42年11月からのソ連軍の冬期攻勢によって,43年2月,ついにドイツ軍はデミヤンスクから撤退した。 本作品は,このようなデミヤンスクを巡る攻防のうち,42年1月から5月にかけてのロシア軍の攻勢を再現します。パウル・カレルの名著「焦土作戦」においては,42年11月からの記述は濃いのですが,42年初頭の攻勢については,あっさりとしかふれられていません。 デザイナーは,Vance Von Borries氏。Brorries氏の作品は,結構細かいルールが多いのですが,これは比較的あっさりしているようです。
作戦戦術級 なし Region Gamesファイトいっぺい
-
ドイツ装甲師団長
ドイツ装甲師団<AD Technos>は,師団の指揮能力にフォーカスを当てた好ゲーム。師団の指揮範囲が広ければ,回復,防御戦術などに有利になる。たとえ個々の中隊の能力に違いが無くても,師団の指揮能力が違えば,戦力差は格段に違ってくることになる。また,このゲームは,兵科による違いにも焦点が当てられ,歩兵なら市街地で有利だとか,偵察が近くにいないと砲兵の能力が十分発揮されないなど,適材適所の配置が必要になってくる。 このゲームは後に,ドイツ装甲師団長2として再販されたが,再販には入っていないフランス軍の部隊とシナリオがある。
作戦戦術級 あり AD Technosファイトいっぺい
-
Decision at Kasserine チュニジア大突破
1943年2月,中部チュニジアにおける枢軸軍の攻勢をあつかったゲーム。1942年11月,エジプトのエル・アラメインで敗れた枢軸軍は,リビアからチュニジア方面に向けて撤退を開始しました。ほぼ同じ頃,北アフリカの反対側,モロッコとアルジェリアでトーチ作戦が発動,米軍が上陸しました。東西から枢軸軍を追い詰める作戦でした。しかし,枢軸軍は,部隊をかき集め,チュニジアで反攻作戦に出ます。このゲームはこの枢軸軍の反攻作戦をシミュレートします。 このゲームは中古で購入しました。古いゲームの問題点は,エラッタが入手しにくいことです。タクテクス誌号に一部のエラッタがあることを発見しましたが,未入手のエラッタもあるようで,ルール解釈上に疑義がいくつかあったり,明らかに間違いでしょうという部分もまだ残っています。ですので,残念なことにプレイ意欲をそいでしまいます。 もともとは3Wという会社のWARGAMERという雑誌の付録だったようですが,日本語版の作成に当たり,デザイナーのVance Von Borries氏にお願いして追加マップと追加シナリオを作ってもらったようです。ボリス氏の作品は,クレタ島降下作戦<AH>,Roads to Leningrad<GMT>,Roads to Moscow<GMT/CMJ>,Demyansk Shield<Legion Games>などいくつか持っていますが,一般の作戦級ゲームより少しルールに歯ごたえがあるものが多いようです。これはまだ初期の頃の作品とあって,まだ単純な方ですが,戦闘解決のチャートが通常戦と機動戦に分かれている点,Roads To・・・シリーズに通じるものがあります。
作戦戦術級 あり 3W/Hobby Japanファイトいっぺい