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PRS Custom24 Collina 10top
PRS Custom24 10topになります コイツは中々お目にかかれない一本でしてね コレもウチに来るまで色々あった奴なんですが まず何と言っても ( ФωФ )悪い面構えしてますよねぇ… この色はPRSでもある一時期にしか存在してないobsidianと言うカラーなんですよ 和訳すると黒曜石の事みたいですね うーむ、ますます悪そう お値段は何と89万yen 見て分かる通り表面のフレイムトップは紛う事なき5Aのフレイムメイプル ヤバ過ぎだろお前ってツッコミたくなる程シマジロウと化してます 黒曜石色の虎目って何か爬虫類系のバケモノみたいな色合いになりますね 何で89万もすんの?って話になると思うのですが まずPRSには何段階かグレードが存在します PRS SE PRS CE PRS Core(customシリーズ) 10top artist package private Stock と言う順で値段が上がっていく訳です COREシリーズがPRSのフラッグシップモデルでcustom24とかはここのラインです で、このギターは10topと言う10本あったら一本しかないレベルの美しいトップのギターに与えられるグレードなんですよ まぁどう考えても10本どころか100本に1本もある様には見えないフレイムですけどね( ⌒⃘ཽ⃜ ◞ළ̆◟ ⌒⃘ཽ⃜ )笑 普通にartistpackageクラスのトップ材だと思いますが恐らくそのクラスの材が使われてます 何故ならこのギター、もう一つ特殊な仕様が使われてる貴重な個体でして 何とPRSでは特別仕様でしか殆ど存在しないコリーナ材なんですよ マテリアルの方が ボディ コリーナ ネック コリーナ トップ カーリーメイプル 指板 ハカランダ と言うどう考えてもartistpackage並の超贅沢仕様な奴なんですよね<●><●> 折角だからartistpackageみたいにしちゃえと思って某工房に依頼してハカランダの木製エスカッションに換装してありますが激渋になりました(ちょっと思ってたんと違う) 同じマテリアルでインレイがターコイズ色の特殊モデルが200万で売られてた事があるのでサウンドクオリティは殆どそのレベルの物と変わらないと推測されます そりゃ89万するわな と言ったところ 何故PRSなのか?と言うところなんですが PRSって良くも悪くもPRSの音なんですよ GibsonとFenderの中間の音なんてよく言われてたりもしますが正直どっちもかすりもしてない PRSはPRSの音です 僕はギタリストでは無いので望んだ音さえ曲に使えりゃ何でも良いタイプなんですが 個人的にPRSの特筆すべき点を二つ挙げます ひとつは PRS最大の売りであるプレイアビリティです 兎にも角にもどんな人の手にも馴染むと触れ込みの絶妙なグリップは流石としか言えませんね 太くもなく、かと言って細い訳でも無い そしてマジで弾きやすい笑 普段から毎日ギター弾かない人間にとって弾きやすさってのは本当に重要です( ⌒⃘ཽ⃜ ◞ළ̆◟ ⌒⃘ཽ⃜ ) 二つ目は意外と注目されない所で ドロップチューニングでガッツリ下げても音の粒が消えずにレギュラーで弾いてるかの如くコード感が死なない所なんですよね コレは普通のギターだったら得られない結構デカいアドバンテージだったりします それをいち早く利用したのはUVERWorldでしょうね あの人らはポップでキャッチーなサウンドに聴こえますけど曲の大半がドロップC♯とかだったりしますから アレは両ギターがPRSである恩恵はデカいのではないかと思いますね そしてコリーナである部分のメリットですが 正直な所コリーナタイプのギターを弾く機会がなさ過ぎて「こうゆうもの!」的なイメージは全く無かったのですが事前情報ではマホガニーの上位互換だったりマホガニーとアルダーのいいとこ取りと言った表現がされる物との事 弾いてみた所感なんですが 最初は違和感があるんですけど段々コイツの良さがわかって来ましてね イメージで言うなら 勝手に音出ないギター って感じなんですよ 弾いたら弾いた分だけのレスポンスが返ってくるし、ハイエンドにありがちな自分が上手くなった様な錯覚も全くないと言った自分の実力がモロに反映されるギターと言った感じですね よくシングルのストラトでそんな表現されたりしますがアレともまた違うベクトル Fenderのストラトとかは下手だとすぐバレるって感じなんですがコイツは懐が絶大に広いと言う感覚 無駄なサスティンも無くかと言って何が不足してるのか?と聞かれると何も浮かばない 良い感じの単音のリフをバカみたいに普通に弾くとそのまんまの演奏になりますが、カッコよく鳴いて弾こうとすると驚く程深みのある音色に化けます コイツは凄い それを裏付けてるのは恐らく前述したレスポンスの早さと広さかなと思います 通常のギターがベロシティ5段階位だとするとコイツは10段階まで反応してくれる感覚 ので、コイツは僕の仕事の中でダウンチューニングの楽曲を作る際のレギュラーラインなのは勿論ですが ヴィンテージ臭いGibsonやFender特有のいかにもな音を避けた上で深みのあるソロやリードをバチっと決めたい時の深み要因として重宝してます( ˊ̱˂˃ˋ̱ ) シングルタップはマジで使い物にならないのはPRSの宿命ですが万能タイプとしてではなく一撃必殺戦闘員としてはとっておきの一本です ちなみに1弦ペグ側に気付かぬウチに亀裂が入ってて絶望しましたがESPが綺麗に治してくれました 凄い技術だなぁ #ギター
ギター PRS 89万青森 湊
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ESP Snappar CTM/magenta
記念すべき一本目は当方が最も仕事で重宝しているギター、ESP Snappar CTM/magentaです 色んな経緯があって手に入れたsnapperなのですが 遡る事10数年前 実は僕はダブルカッタウェイギターが物凄く興味なくてレスポール一筋云10年、みたいな程にレスポールしか使って来なかったんですね笑 しかも専門学校時代はボーカル専攻でして、ギターなんて歪みゃなんでも良いみたいな状態からバンドのギターボーカルで食おうとしてた若かりし頃 当然貧乏専門学生なんて金なんてある訳ない そんな理由からレスポールでもGibsonではなくEMG搭載のシェクターのレスポールを買いました アメリカ留学中にギターセンターでたまたま発売されたばかりのUSAカスタムでバカ安かったんですよね ちなみにレスポール好きの癖に何故Gibsonではないのか?Gibsonに憧れはないのか?と言った声が聞こえて来そうですが 勿論憧れましたよ( ˊ̱˂˃ˋ̱ )最初は ところが、専門学校となると色んなギターを持った奴らが全国から集まって来てるのでGibsonを持って来てる友達もチョイチョイいました で、その憧れのGibsonを弾かせて貰った時 ハッキリ言います 「何だこのクソギター…笑」 って感じた程に音が気に入りませんでした笑 ネックもバカみたいに太くて弾きづらいし、フロントも何か鼻が詰まった様な何に使うのかわからん様な音抜けの悪さでしたし とにかくGibsonと言う物は個人的な僕の好みとは全く違うギターなんだと判断してしまった訳です まぁ今思うと個体の問題もあったと思いますが そこからまぁ人生何があるかわからない 気付いたら作曲家なんぞになってまして、EMG積んだシェクターレスポールなんぞでやれる限界はすぐに来てしまったんですね もうシングルがドハマリする様な曲も意地でもレスポールの音をあの手この手で加工して使うと言う修羅みたいな事をやってましたが流石に先輩方に怒られ始め… まぁ後単純にEMGの歪みに流石に飽きたなってのもあったんですが正直EMGって案外万能なんで大概の曲はEMGあれば完全にチグハグな音にならないもんです メタルだけのピックアップじゃないんすよ まぁほんでそろそろ新しいギターを…って考える時に当時の僕はアホofアホだったので次はどんなレスポールをって一瞬考えましたが いや…流石にどうせ買うなら全く真逆のポジションのギターを買おうって思う事に辛うじて成功しました 僕はギターを活かす曲が得意分野なのでギターはレスポールしか使わない癖にサウンドメイクや音抜けと言った所は無駄にこだわる系作家です なので色んなメジャーの曲のギターの聴こえ方や音作りと自分の曲を比較して来たのですが何がこんなに差があるのか当時はサッパリ見当も付きませんでした そこで色んな経験や現場回数をこなした事で1つのヒントをゲットします それは 倍音 です 当時の僕は未だにギターは20万位からは単純に個性の問題はあれど、どれも一緒位だと思ってたので倍音なんて大した重要性は感じた事なかったのです が、MIXダウンと言う作業を本格的に勉強して倍音の重要性を痛感してからは倍音って実は音楽で超重要なんじゃないの?と言う悟りに至ります そこで調べていった結果 倍音が最強レベルのギターのメーカーはどうやらESPだと言う事が判明しました 不思議だったんですよね 僕の通ってた専門学校のギター科の講師の殆どがESPのsnapperを使ってたんです あんなFenderのパクリみたいな形のギターの何が良いんじゃろうか?位の目で見てましたが snapperは業界最強レベルのお仕事ギターって呼ばれてたのは知ってたんです でも、何を持ってそうなのかは考えた事もなかったですね(死ぬ迄レスポールで行こうと思ってたので) そこで実際ESPに行ってsnapperを試奏、及びギターに付いてギッチリ教えて貰おうと思った訳です 僕のギターの知識は指板はローズかメイプル ピックアップはシングルかハム ピックアップはダンカンかEMG もうそんくらいの知識しかなかったですね笑 そこから業務妨害レベルで足蹴無く通い詰め、ESPの人に基礎から工房レベルの知識まである程度全て叩き込んで貰ったんですが その上でsnapperを弾いてみると コレは…凄まじいな と言う感想に至りましたね ESPって値段ボッタクリの頭おかしいメーカーってよく言われてますが、ハッキリ言いますよ ESPの価値が分からない人は単純に耳のレベルと経験値が低いからだと思います 何故なら僕が正にそうだったから笑 別にESPにギターの勉強させて貰ったからESPの洗脳を受けた訳でも忖度してる訳でもないです 今では沢山のハイエンドメーカー弾いて来ましたがそれでも尚ESPは世界トップクラスである理由がわかります ESPの良い所はひと言で言うと 作りの良さと厳選された木材です JAPANメイドの最高峰である事は言うまでもなく、とにかく音が抜けて来ます それは作りの良さでもあり木材の選定が極めてシビアだからだと思いますね 個体差が少ないのもそこに起因してる部分です 僕も居座って色々検証してみたんですよ 同じESPの傘下のグラスルーツ、Edwards、E-ii、ltd、ESPと全部弾き比べて何が違うのか? グラスルーツはまぁ論外として EdwardsとLtdはそこまでの格段の差は無いと思うのですがE-iiとESPはそこまで変わらないのでは?と言う人も結構います 残念ながら 超えられない壁がありますね コレはオケに混ざった時に1番わかるんです 単品だと余程耳が良い人でも違いはわかりません とにかく倍音のレンジが広い そして均等なんですよ E-iiとESPだと値段は倍近くしますが、確かにわかるんですよ そんな倍程の差があるか??って気持ち コレはESPの店員さんも言ってますが この差に倍出す価値を感じれる人だけ買って貰った方が良い と コレは僕の個人的な見解ですが 商業音楽に足突っ込まない人は買う必要は全くないかなと思います…笑( ˊ̱˂˃ˋ̱ ) 逆に商業音楽で絶対的な良い録り音を確保したい人はE-iiは流石にマズいだろ って感じです E-iiがダメって訳じゃなくてE-ii買うくらいならESP買っちゃった方が良いって事です 言うなればお仕事で『なんでこんな音抜け良いんだ…?』って部分を何とかしたいレベルに達しない限りはESPである必要は無いと考えます だから商業音楽でやってない人がESPを叩くのは物凄く理に適ってるなぁと思うばかりです( ˊ̱˂˃ˋ̱ ) ただ、追究してくとあんなに便利なギター出してるメーカーって他に類を見ないと思いますけどね まぁ経歴含めた話だったので前置きが長くなってしまいましたが第一投稿なので勘弁して下さい笑 そこで話は戻りまして 最強のお仕事ギターのsnapper ESPで勉強しながらsnapper弾く前は形が似てるからシェクターとかでもいんじゃね?とか思ってましたが流石に格が違うのは歴然 とは言え、ESPのsnapperは新品価格57万yen プロギタリストでも無い人間がポンと買うのは流石に無理がある金額な訳です(;´༎ຶД༎ຶ`) そこで僕はハードオフ巡りとかが好きなので中古市場に目を向けてみた所 恐ろしい光景を目の当たりにしました そう 某ヤフオクにて snapperが8万yenで売り出されていたのです しかも最上機種のsnapper CTM 更にもう廃版となったmagentaカラー えぇ…?8万ってどゆこと…?? って言う価格崩壊の底知れぬ恐怖と疑いに戸惑いましたがヤフオクは物の価値があまり分からないで出品する売主や業者なんかが散見する事もあるのでマジで何もおかしな商品じゃないのにとんでもない価格でゲット出来てしまう事があります 結局オークション終了から20分オーバーの11万まで競り合いましたが見事に落札 届いたsnapperを開封する時はヒヤヒヤもんでしたが金属系がズタボロだっただけで電装やネック、ボディ等は特に傷や不具合は見られない状態でした それをその日にESPに持ち込んで金属系(ブリッジとペグ以外)と内部の状態が悪そうな所全部取り替えて欲しいと言う事でフルリペア 大体15000円位で全部やって貰いました クラフトマンの方曰く「多分うちの店頭に並んでる新品のsnapperより綺麗かもね」との事 ( ФωФ )美しい… 何つっても、この5Aランクに匹敵する凄まじいキルトの杢目ですよねぇ そもそもmagentaのCTMでキルトのsnapper使ってる人は今でも1人しか外人で見た事ないし、実物見たのもハードオフで一回コッキリ でもここまでエグ目のキルトが入った個体はコイツだけでしたね 何なんだお前は って感じです 何か面構えが弱い感じがしたのでリアハムにゴールドエスカッションを付けてみたら妙に神々しい感じがしてかなり気に入ってます 最近のsnapperはネックが5点止めなんですがコイツは2013年製だかで4点止め また、現行機種はダンカンが載ってるんですがコイツはESPのカスタムラボと言う特殊なピックアップが載っていてダンカンと比べてこちらの方が好きです 忘れてましたがマテリアルの方は ボディがバスウッドにキルトトップ ネックがハードメイプルですね SSHのモロお仕事仕様です 肝心のサウンドの方ですが うーん、もう何でも化けるって感じ 歪ませようと思ったらどこまでも行くし クランチサウンドやらしたらFenderみたいなテイストも楽々作れる クリーンも変な癖がなくて クリーンだよ! ってバカ正直に出てくれる そしてどのベクトルに音作りしようと 例の出過ぎ倍音のお陰でアホみたいに抜ける コレがsnapperが最強のお仕事ギターと言われる所以と言えます 言い換えると音作りの知識とサウンドメイクの能力が無いと本当にただのギターなんですけどね笑 本当ヤフオク様々ですね 新品だったら買うのに時間かかり過ぎて買う気失せてた可能性があります 今ではうちにあるギターは色々出たり入ったりしてますが絶対に音楽やめる日が来ない限り売る事はないであろう一本となってます もうキルトメイプル自体が枯渇してsnapperでもキルトのCTMは無いから希少価値としても高いです #ギター
ギター ESP 11万円青森 湊