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FEVER DREAMS PTS 1-4 / JOHNNY MARR
ジョニー•マーには常にスミスとの比較が付き纏っていたと思います。 1987年の脱退以降、プリテンダーズ、ザ•ザ、エレクトロニック、ヒーラーズ、モデスト•マウス、クリブスと渡り歩き、初のソロ作発売まで26年の歳月がかかってしまったのもその呪縛でしょう。 以降はコンスタントに作品を発表し、今作がソロ4作目となりますが、タイトルの通り4部構成になっているため、ここは是非4つに分離された2枚組のアナログ盤を買わねばと思った次第です。 今作には、過去の作品にはないくらいスミスの匂いを感じますし、これまでに渡り歩いたキャリアの走馬灯も見え隠れします。 スミス以外の自分の存在感を探し求め、時を経て、過去も全て肯定した結果が今作であり、必然として集大成のような仕上がりになったのだと思います。 聴き手としても、スミス-モリッシー=ジョニー•マーであることが、一番スッキリと認識できるアルバムではないでしょうか。
LP J 3960円 HMV 2022年6月犬がミケの一族
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アダンの風 / 青葉市子
クラシックギターを弾き語る青葉市子の7作目は、南の島を題材にした架空映画のサウンドトラックというコンセプトのアルバム。 いつもよりギター少なめで、少しアンビエントな雰囲気はコーネリアスなどにも通じる作風で、無駄を極力削ぎ落とした繊細で優しい音楽です。 https://youtu.be/4JprPTHR808
LP あ 3960円 HMV 2022年1月犬がミケの一族