金継ぎ - 3 ベロ藍の中鉢
ベロ藍は18世紀初頭、ドイツ・ベルリンの染料業者が偶然に発見した化学的な合成顔料で、
日本には延享4(1747)年に初めて輸入されたと伝えられます。
「プルシアンブルー」とも呼ばれるこの青色顔料は、発見された地名をとって「ベルリン藍」、
訛って「ベロ藍」と呼ばれるようになりました。
それまでにない鮮やかな青の顔料「ベロ藍」
それまで浮世絵に用いられてきた植物系の「つゆ草」や渋い青色の「本藍」ではかなわなかった透明感のある鮮やかな青が表現できるようになりました。
染色に使う藍は植物で、焼物・染付に使う藍は鉱物という違いはあるが、
同じ日本の手仕事の色だからだろうか。
深く豊かな「藍」の色味は、日本的心情の奥底にあるものが揺さぶられる気がします。
金継ぎ/ベロ藍の中鉢 23㎝径 10㎝ 深さ 一層愛着が深まりました。
金継ぎ「直し」 ベロ藍染付 中鉢
明治の伊万里
やはり、どこかの骨董市でしょう
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