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Rubellite ルーベライト(1)
一般に紅電気石は赤い色の濃いものほど宝石の価値が高いとされ、アクセサリーなどに広く用いられている。 比重は色の濃さに比例して重くなる。 結晶は針状か表面に沿った条線のある三角柱状をしている。 結晶の角柱は側面が湾曲していて、全体は円柱状になっている。 円柱状になった結晶の上下で光沢が違う場合も多く、上部の方が下部よりも光沢が強い。 紅電気石は熱を加えると赤い色が褪せてしまうが、放射線を当てると元の色に回復する。 結晶に黄色や緑色などが混じっていることもある。この色は結晶の錐体の側面や底面に平行する様に入っている。
Na(Li,Al)3Al6(BO3)3Si6O18(OH,F)4 紅電気石 Madagascar 7~7.5誌稀京兵
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Tourmaline トルマリン(2)
トルマリンの一種。 トルマリンは圧力や摩擦、熱を加えると電気を帯びる石である。 エルバイトはリチウムを主成分としている種類で、宝石質のトルマリンのほとんどはエルバイトである。 様々な色彩があるが、紅色系と緑色系のものがよく知られており、紅色のものはRubellite(紅電気石)と言い、緑色系より高く評価されている。 エルバイトには1つの結晶に2色以上あることが珍しくない。それも柱状の結晶で上下色違いのもの、結晶の表面と中心で色が違うものがある。 表面と中心で色の違うものの結晶を輪切りにすると写真のように内側がピンク色、外側が緑色になっているものがあり、ウォーターメロン・トルマリン(スイカ)と呼ばれる。 結晶は柱を輪切りにする方向に割れやすいため、ウォーターメロン・トルマリンには接着品も多い。 柱面はキチンとした六角ではなく、丸みを持ち、断面は三角形に近い。 これはトルマリンの特徴で、緑柱石や燐灰石と異なる。
Na(Li,Al)3Al6(BO3)3Si6O18(OH,F)4 リチア電気石 エルバイト Elbaite ウォーターメロン•トルマリン誌稀京兵