パフォーミング・アーツとは?

「Performing Arts」のカタカナ表記で、パフォーミング・アート(Performing Art)とも呼ばれる。演劇・ダンス・朗読など、肉体を使って表現される芸術のことで、美術館やギャラリーといった特定の場所にとらわれず、様々な空間で行われる。また、演者と観客の境界が曖昧なことも多いため、観客を巻き込んだ演出も多数存在する。人間はその場にいないと感じられないものや、量産されないものに魅力を感じる傾向があるため、それらのパフォーマンス自体に価値を見出すことが多いとされる。

RECOMMEND

世界各地で作品を制作。若き視覺藝術家 リュウ・ジーホンの現在地_image

世界各地で作品を制作。若き視覺藝術家 リュウ・ジーホンの現在地

日常生活や旅先での出来事を多面的にとらえ、独自の詩的感覚を織り交ぜながら物語を紡ぐ台湾出身の作家、劉致宏(リュウ・ジーホン)。

2016年には台北市立美術館が開催するTaipei Art Awardsを受賞。2020年には台北のメガギャラリー「TKG+」で個展が開催されることが決まっている。彼の作品は絵画にとどまらない。インスタレーション、映像、文字、立体など多岐に渡る。テーマごとにさまざまな素材を用いた展示を見ていると、豊かな感性は単一のメディウムだけでは表せないように思えてくる。物静かな青年はどのように制作に取り組んでいるのか。現代アート・コレクターの神田さんが話を聞いた。

フランシス真悟は情報飽和の現代アートシーンに一石を投じる_image

フランシス真悟は情報飽和の現代アートシーンに一石を投じる

インターネットでどんな情報だって手に入る今、作品のイメージを見ただけで“何となくわかった気”になってしまうことはないだろうか?そんな現代のアートシーンに一石を投じているのが、アーティストのフランシス真悟さん。

これまでにアメリカやヨーロッパ、日本などで個展を開催し、「抽象と形態:何処までも顕れないもの」、「レイヤー・オブ・ネイチャー」、「Emergence: Art and the Incarnation of Space」など、多様なグループ展に参加。作品はJPモルガン・チェイス・アート・コレクション、森アーツセンターなどに所蔵されている。

彼が2017年より取り組むペインティングシリーズ『Interference』は、見る角度によって色合いが変わる。光によって変化する彼の作品はその時々によって変わる鑑賞者の心を映す鏡のようだ。幼少期からアーティストの両親のもとで育ち、常に芸術とともに生きてきた彼が考える現代アートとは?現代アート・コレクターの笹川直子さんがインタビューした。

同時代の作家はライバル。「外向的」アート・コレクター小松隼也さんの当事者目線とは。_image

同時代の作家はライバル。「外向的」アート・コレクター小松隼也さんの当事者目線とは。

100人コレクターがいれば、100通りのコレクションがある。これはコレクションの内容だけでなく、コレクターがコレクションと向き合う時のマインドにも言えることではないだろうか。

たとえば、現代アート・コレクターの小松隼也さん。作品を人知れず黙々と蒐集する愛好家を、仮に「内向的コレクター」と表現するなら、小松さんは「外向的」なコレクターだ。気に入った作品や作家を、積極的に友人知人に紹介する。コレクター仲間を増やしたいのだという。

コレクター仲間が増えるというのは反面、ライバルを増やしかねない行為ではないか。小松さんのオープンなスタイルには、どんな思いが込められているのか。ご自宅でお話をうかがった。

羊文学・塩塚モエカと観る近代日本の前衛写真(前編)_image

羊文学・塩塚モエカと観る近代日本の前衛写真(前編)

東京都写真美術館では、8月21日(日)まで「アヴァンガルド勃興 近代日本の前衛写真」が開催されています。

近代日本写真史における前衛写真は、海外から伝わってきたシュルレアリスムや抽象美術の影響を受け、1930年代から1940年代までの間に全国各地のアマチュア団体を中心に勃興した写真の潮流です。活動期間が短く、またピクトリアリズム写真やリアリズム写真といった潮流の間に位置することでこれまではあまり顧みられていませんでした。しかし、ここ数年福岡や名古屋をはじめとする各地の美術館により研究が進み、海外の展覧会でも展示される機会も増えています。

今回はオルタナティブ・ロックバンド「羊文学」ボーカル・ギターの塩塚モエカさんをお招きし、東京都写真美術館学芸員の藤村里美さんと展示を観ながら言葉を交わしました。新しい表現を模索した作家の足跡を、前衛写真を塩塚さんはどのように観たのでしょうか。

※こちらはTOPMuseum Podcast「#01ゲスト・トーク|塩塚モエカ(ミュージシャン)×藤村里美(学芸員)【アヴァンガルド勃興】(前編)」のトークを編集した記事です。