牽強付会とは?

自分の都合のいいように、強引に理屈をこじつけること。

RECOMMEND

「You are what you "collect".」現代アート・コレクター深野一朗のコレクション観_image

「You are what you "collect".」現代アート・コレクター深野一朗のコレクション観

現代アートは、時に読み解くことがむずかしい。現在進行形なだけに、美術史におけるはっきりとした評価が定まっていないことも多い。そんなアート作品を購入するコレクターさんは、何をみて、何を決め手にしているのだろう。

そこで現代アート・コレクターの深野一朗さんに、こんな質問をした。

‟身近な方がアート作品の購入を迷っていたら、どんなアドバイスをしますか?”

深野さんは「何もいえません」と笑った。

現代アートとの出会いから、作品購入時のチェックポイントまで、深野さんはなんでも具体的に答えてくれていたので、この反応は少し意外だった。しかし「何もいえない」の先にあったのは、あらゆるジャンルの純粋なコレクターほど、深く共感できるであろう、深野さんのコレクション観だった。

あなたなら、どんなアドバイスをしますか?あなたは、何を集めますか?

変則、逸脱、説明不可能。次の時代をアーティストと創るギャラリーANOMALY_image

変則、逸脱、説明不可能。次の時代をアーティストと創るギャラリーANOMALY

倉庫街だった東品川の天王洲エリアは再開発により、アートの発信地というイメージを定着させつつある。TERRADA Art Complexの4階に、2018年11月、現代アートのギャラリー「ANOMALY」が誕生した。共同代表は山本裕子、浦野むつみ、橋本かがりの3人だ。

興味深い点は、このギャラリーが山本現代、URANO、ハシモトアートオフィスの3ギャラリーの統合により生まれたこと。そしてグランドオープンの展覧会をおこなったのは、3つのギャラリーのいずれにも属していなかったChim↑Pomであったことだろう。

3つのギャラリーが集まって何をはじめるんだ?1992年の伝説の展覧会「ANOMALY」の再来か?

周囲の前のめりな関心をすりぬけ、「ANOMALY」はしなやかな形態で、新たなギャラリーの在り方を目指す。ANOMALYの山本裕子さんと浦野むつみさんに、夫婦で現代アートをコレクションする長谷川一英さんと惠美子さんが話を聞いた。

スター作家を生むギャラリスト。小山登美夫さんの世界の見方、ローカルでの振る舞い方_image

スター作家を生むギャラリスト。小山登美夫さんの世界の見方、ローカルでの振る舞い方

アートに関心のない方でも、一度はその作品をみたことがあるに違いない。そんなスター作家を世に送り出してきた、小山登美夫ギャラリー代表の小山登美夫さん。プライベートでは、頭で理解できないような主題のアートが好きだという。

「言葉で説明できるものなら、絵にしなくていい。言葉で言ってくれればいいと思ってしまうんです」

しかしアート・マーケットの話題になると、マクロとミクロの視点を切り替えながら、世界の動向を明解に言語化して聞かせてくれる。

欧米が主導権を握り、中国が活気づくアート市場で、日本がすべきこととは?ギャラリーが果たすべき役割とは?現代アート・コレクターの笹川直子さんが、話を聞いた。

フランシス真悟は情報飽和の現代アートシーンに一石を投じる_image

フランシス真悟は情報飽和の現代アートシーンに一石を投じる

インターネットでどんな情報だって手に入る今、作品のイメージを見ただけで“何となくわかった気”になってしまうことはないだろうか?そんな現代のアートシーンに一石を投じているのが、アーティストのフランシス真悟さん。

これまでにアメリカやヨーロッパ、日本などで個展を開催し、「抽象と形態:何処までも顕れないもの」、「レイヤー・オブ・ネイチャー」、「Emergence: Art and the Incarnation of Space」など、多様なグループ展に参加。作品はJPモルガン・チェイス・アート・コレクション、森アーツセンターなどに所蔵されている。

彼が2017年より取り組むペインティングシリーズ『Interference』は、見る角度によって色合いが変わる。光によって変化する彼の作品はその時々によって変わる鑑賞者の心を映す鏡のようだ。幼少期からアーティストの両親のもとで育ち、常に芸術とともに生きてきた彼が考える現代アートとは?現代アート・コレクターの笹川直子さんがインタビューした。