山崎つる子とは?

山崎つる子(やまざき つるこ・1925年生まれ)は、兵庫出身の作家。
1954年に結成された「具体美術協会」の創立メンバーの1人で、1972年の解散まで同協会に在籍した。また、1950年代半ばより作家活動と並行して子どもを対象とした美術教室に携わり、1975年にはアーティスト・ユニオン(AU)結成に参加するなど精力的に活動をしていた。
1950年代後半からは主にキャンバスを支持体とするカラフルな抽象画、1970年代後半からは玩具製品や動物などのモチーフが画面上に繰り返し展開されるシリーズを手がけた。2000年代以降は再びブリキによる作品シリーズを制作。
2019年6月12日、肺炎で逝去した。

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アジアから世界へ。挑戦を続けるオオタファインアーツが見る世界の景色

所属作家に、日本を代表する現代美術家の草間彌生が名前を連ね、シンガポールと上海の海外拠点も順調に力をつけている。

そんなオオタファインアーツの代表が、大田秀則さんだ。自由な空気を求めて現代アートの世界に入ったという。閉塞感を好まない気質が影響しているのか、ギャラリーでは若手のスタッフたちがのびのびと働いている。

オオタファインアーツはどのようなスタンスで作家とつながり、世界のコレクターに作品を届けているのか。現代アートコレクターの神田さんが話を聞いた。

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尖ったセンスを持つアート・コレクター。作品との向き合い方は「第一印象」重視?

センスのあるなしを、語ることは難しい。数値化して比べることもできなければ、その有無を判定する基準もないからだ。しかし世間には「センスがあるね」と言われる人がたしかにいる。現代アート・コレクターの神田さんもその一人だ。

モデレーターの深野は、とあるギャラリーで神田さんを紹介された時、着ていた服のセンスの良さに驚いたという。国内のギャラリーや海外のアートフェアでも、しばしばその姿をみかけ、顔を合わすうちに、こんな興味を抑えられなくなった。

「誰もが知る有名ブランドに身を包めば、間違いはない。けれど神田さんは洋服を、人の基準や世間の評価では選ばない。神田さんはそのセンスで、どんなアートをコレクションしているのだろう」

実は"神田さん"とは、仮の名前だ。

神田さんは、極めて私的な行為として現代アートを蒐集し、ふだんは東京・神田で「普通に会社員をしている」という。今回は名前と顔写真の掲載を伏せることで、インタビューに応じてくれた。

取材の日も、セルリアンブルーのロングシャツに、ネイビーのパンツ。奇抜なところはないのに、ハッとさせられるセンスと品に溢れた装いで現れた。

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質の高い現代アートを購入するために、いますぐ実践できること。

宮津大輔さんは、1994年に草間彌生の作品を購入して以来コレクションを続け、現在はおよそ400点の作品を所有する日本を代表する現代アートコレクターだ。

国際的にも知られたコレクターだが、その紹介にはいつも「サラリーマン・コレクター」という「肩書」がついていた。そこには一般のサラリーマンでありながら極めて質の高いコレクションを形成していることに対する驚きと尊敬の念が込められている。

今ですら「現代アートを買う」という行為はそれほど一般的ではない日本で、四半世紀も前にそれを始めた動機は何か?どうすれば一般人でも宮津さんのような質の高いコレクションを築くことが出来るのか?

前編では「コレクター宮津大輔はいかにして生まれたか」その生い立ちと目利きになるための秘訣を探るべくお話を伺った。

後編となる今回は現代アートをコレクションすることに興味を持った方のために、アートを購入する際の最初のステップから、常に新しい才能を発掘してきた宮津さんがいま注目している作家まで、「現代アートを買う」という行為についてより具体的なノウハウを伺った。(モデレーター 深野一朗)

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理想の滑稽さを求めてテイク40。高田冬彦のストレートな性的表現に潜む不完全性への愛

一度見たら忘れないある意味ショッキングな映像体験。宗教、神話、おとぎ話、ジェンダー、トラウマ、性、BL(ボーイズ・ラブ)など、現代社会が抱えるさまざまなテーマを表現する気鋭の若手アーティスト高田冬彦さん。

彼の作品の特徴はストレートな性的表現に潜む鋭い批評性といえるだろう。普遍的なテーマを独自に分析し大胆に表現。どの作品も緻密に構成されながらもウィットに富んでいてユーモアが効いている。そこには間違いなく揺るぎない1本の軸が通っている。インタビュアーはタグチ・アートコレクションの田口美和さん。高田さんの根本に潜む軸に迫っていく。