グレナカートプレイドチェックとは?

グレナカートプレイドチェックは、経緯糸の2本ずつ、または4本ずつ(明るい色と暗い色)を一定間隔で交互に配列し、綾織りや斜子織りで織った格子柄。「グレンプレイド」「グレンチェック」と呼ばれることもある。
グレンとは、スコットランドやアイルランドの峡谷付近のこと。スコットランドのアークハート峡谷で、14世紀にキャロライン夫人によって織られたことからこの名称が付けられたとされる。
また、ウィンザー公(Edward VIII)が、大柄のグレンチェックを好んで服に用いていたことから「プリンス・オブ・ウェールズ・プレイド(Prince of Wales Plaid)」「プリンス・オブ・ウェールズ(Prince of Wales)」の別称もある。
メンズの梳毛スーツの代表的な柄。カジュアルジャケット地には、サマーツイードやハリスツイードジャケットなどにもよく使用される。

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スーツやジャケットの各部の名称を写真付きで解説!この部位は何と呼ぶ?

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伝統と流行が交わるクラシッククロージング。 テーラー 森田智が伝えるレディス オーダースーツの今とこれから

普段着る服や服装にどこか満足していない、もう一歩先に進んでみたいと感じている方、クラシッククロージングの世界をちょっと覗いてみませんか?

「着こなしは少しカジュアルですが、スーツは女性のクラシッククロージングになり得ると思います」というのは、以前【日本の実力派テーラーを巡る】でも取材させていただいたビスポークテーラー SHEETSの森田智さん。ミューゼオではお馴染みのファッションですが、女性にとってはあまり見慣れないかもしれません。

当連載では、クラシッククロージングの中でもレディスのオーダースーツとジャケットにフォーカスし、オーダーの基礎からテーラーの視点ならではのマニアックなコツまで3回(予定)にわけて森田さんに教えてもらいます。

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激動の時代に育まれた1940年代のスーツスタイルとは?

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本連載「紳士服タイムトラベル ー ヴィクトリア朝から1960sまで」ではスーツに焦点を当てながら、当時の服装を愛し、日常的に着用して生活している方々にお話を伺い、紳士服の歴史における代表的な時代を切り取ります。

前回は1930年代について、理髪師の阿部高大さんにその魅力を語って頂きました。そして今回は30年代に並びファンの多い40年代にフォーカスします。お話を聞くのは阿部さんのご友人で、オンライン・ヴィンテージスーツ専門店「Northland Clothes(ノースランドクローズ)」のオーナー北郷真澄(きたごうますみ)さんです。普段着としてヴィンテージスーツを着用し、また販売することを通して北郷さんが発見された40年代のスーツの魅力をご紹介します。

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モッズスタイルを原点に確立された、LID TAILOR(リッドテーラー)根本修流スーツ&ジャケットのスタイルとは。

20年来の仲だという服飾ジャーナリスト倉野路凡さんとLID TAILOR 根本修さん。倉野さん曰く「取材するたびに面白いと感じる」のだとか。今回は根本さん独自のスーツスタイルについてお話を聞くべく西荻窪にあるアトリエへお邪魔してきました。