ヘンリーマックスウェルとは?

ヘンリーマックスウェル(Henry Maxwell)は、1750年に英国で誕生した英国最古のビスポーク靴ブランド。
初期は乗馬ブーツのビスポークなどを制作していたが、後に紳士革靴なども手がけるようになる。1823年には、イギリス国王のジョージ4世(George IV of the United Kingdom)からロイヤルワラント(英国王室御用達)に認定される。それ以後、ロイヤルファミリーをはじめ英国の上流階級の人々だけを顧客としていたが、後にドレスシューズのビスポークを手掛けるようになる。
現在は、ロンドンのジャーミン・ストリートにあるビスポークの名店、フォスター&サン(FOSTER&SON)の傘下となっている。

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20世紀に作られたヴィンテージシューズに隠された、職人のこだわりと時代の繋がり_image

20世紀に作られたヴィンテージシューズに隠された、職人のこだわりと時代の繋がり

世の中には、「ヴィンテージ」という形容詞を付与されたモノがたくさんある。家具、ワイン、楽器、ジュエリーなどは聞いたことがあると思うが、革靴はどうだろうか?

19世紀後半から20世紀後半に作れられ革靴を「ヴィンテージシューズ」と呼ぶことが多く、英国を中心にコレクションを楽しんでいる人がいる。

今回紹介するコレクション・ダイバーは、ヴィンテージシューズを集めている25歳の渡邉耕希さん。現在、25足以上のヴィンテージシューズを所有しており、その数は今も増え続けている。
しかし、なぜ20代の青年が、50年以上も昔の革靴を集めているのか?

その謎を知りたくて、渡邉さんを尋ねてみた。

「伝説」と称されるシューメーカー、Nikolaus Tuczek(ニコラス・トゥーシェク)。_image

「伝説」と称されるシューメーカー、Nikolaus Tuczek(ニコラス・トゥーシェク)。

John Lobb(ジョンロブ)、George Cleverley(ジョージクレバリー)、Henry Maxwell(ヘンリーマックスウェル)、Peal & Co.(ピール&コー)など、名だたるビスポークシューメーカーを輩出してきた英国。

上記のメーカー製のヴィンテージシューズはコレクターの興味の中心に常にあるものですが、Nikolaus Tuczek(ニコラス・トゥーシェク)製の靴は、その美しさ、作りの細かさ、希少さのため別格の扱いを受け、一生に一足は手に入れたいといわれるほど、コレクターの憧れの的になっています。

今回は伝説のシューメーカー、ニコラス・トゥーシェクの靴の魅力をご紹介します。

ビスポークシューズ「Ann.」――伝統の継承と探求心――_image

ビスポークシューズ「Ann.」――伝統の継承と探求心――

インタビュー第1弾の今回は、ビスポークシューズメーカー「Ann.(アン)」代表、そして靴職人でもある西山氏を訪ねました。

イギリスで修行を積まれ、帰国後は大阪・中崎町に構えたお店で、革靴を受注制作されています。ストイックな職人気質ながら、とても気さくな方です。英国風のお洒落もお似合いでした。インタビューを通して、美しい靴を作るに至るまでのお話、言うなれば「職人、西山彰嘉(あきよし)」の歴史を、その人物像も含めて探っていきたいと思います。

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日本の手製靴の技術を継承する「小笠原シューズ」。時代に媚びない靴作りを貫く

東京の著名な靴店に置かれる紳士靴のビスポークなど最高級品を手がけてきた「小笠原シューズ」。1955年の創業から継承してきた技術から生み出される美しい造形。そして、時代に媚びないディテールからは靴作りへの覚悟と潔さが感じられる。

2012年に代表取締役に就任した根岸さんが大切にする靴作りのこだわり、見据える先について服飾ジャーナリストの飯野高広さんが伺った。

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職人気質、でもフレキシブルな仕立て屋。 ヴォルテラーノ・岡本圭司さんに会いに。

ファッションライター倉野路凡さんが今気になるモノ、従来愛してやまないモノについて綴る連載第3回。今回は都立大学にお店・Vorterano(ヴォルテラーノ)をかまえて服作りをしている岡本圭司さんを訪ねてきました。偶然にも育った地元が同じだという倉野さんと岡本さんの洋服話は弾みます。

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ビスポークシューズ「Andante(アンダンテ)」―整形靴の機能性と造形美の融合―

インタビュー第3弾の今回は、Andante(アンダンテ)代表、靴職人の八巻(やまき)裕介氏を訪ねました。

神戸の整形靴技術者養成校(以下、養成校と記載)を卒業後、より専門性を高める修行を積まれ、現在は京都で、整形靴の技術を駆使したビスポークシューズのお店をされています。

整形靴とは、医学的根拠に基づき、個人の足の形や症状に合わせて作られる靴のことです。医療機関での治療にも取り入れられていて、治療や補助としての意味合いが強いのが、ビスポークシューズとの違いと言えます。オーソぺディックシューズという英語名も定着しているので、一度は耳にしたことのある人も多いのではないでしょうか。

私が初めて八巻さんの靴を拝見したのは、インスタグラムだったのですが、フォルムに惹かれて興味を持った靴が、整形靴の製法で作られたものだと後から知り、正直なところ、とても驚きました。それまで、整形靴にはファッション性を期待できないという偏見があったので、自らの勉強不足を思い知らされました。

今回は、八巻さんが現在の靴作りに至った背景はもちろん、その特徴である技術面も紹介したいと思います。

ビスポークシューズ「Bonta」 ―― the職人、ここにあり ――_image

ビスポークシューズ「Bonta」 ―― the職人、ここにあり ――

インタビュー第2弾の今回は、Bonta代表、靴職人の長谷川一平氏を訪ねました。
イタリアで修行を積まれ、帰国後は東京の靴専門学校ギルドを経て、大阪でビスポークシューズと修理のお店をされています。
私が氏について説明するとき、いつも使う言葉が、「the職人」なのですが、今回のインタビューを通して、そう感じる理由を伝えられたらと考えています。もちろん、技術的な話だけではなく、「職人、長谷川一平」の人となりも探っていきたいと思います。