ピボディとは?

英国のタンナーでペボティ(Peabody)とも呼ばれる。高級紳士靴に革を提供するなど品質に評判があったのだが、1990年代に閉鎖したため、未使用の革が流通することはなく貴重。

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EDWARD GREEN(エドワードグリーン)、変わらないロジカルなものづくり

わが国でも三陽山長やRENDOなど、木型にしっかり美意識を込めた既製の紳士靴が近年多くなっています。が、その原点として位置付けられるメーカーはイギリスのEDWARD GREEN(エドワードグリーン)ではないでしょうか。

今回は服飾研究家の飯野高広さんと、そのオーセンティックな美しさに迫っていきます。話題は木型の変遷からペットネームの名付け方まで拡がりました。聞き手はミューゼオ・スクエア編集長の成松です。

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古びた靴に新たな未来を。ロンドンの靴職人たちが魅せる美しき技

イギリスのヴィンテージ事情をレポートしていただく本連載。今回はロンドンに根を張る日本人靴職人に、ヴィンテージシューズの修理を依頼した様子を紹介していただきます。週末ともなればアンティークマーケットが日常的に開かれているロンドン。しかし、意外なことにヴィンテージの洋服を安心して預けられる職人は少ないようです。

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コート解体新書:第一回「ステンカラーコート」当たり前にも色々ある

元来私は寒がりなこともあって、夏よりも冬の方が正直苦手。でも、装いに関しては冬場の方が断然意欲が出てくる。

暑い時季には考えたくもない重ね着が愉しめるからで、中でも一番上に羽織ることになるコートについては、「今日は何を着ようか?」と一人でワクワクすることも多い(笑)。

ただし、地球温暖化による暖冬傾向や保温性の高い下着の進化もあってか、世間では以前に比べてコートへの関心が薄らいでいるような気がしてならない。

と同時に「???」と首をかしげたくなるような、トレンドのみを追っているような浅くて説得力に欠ける解説や情報も多く目にするようになっている。

今日一般的に身に着けている衣服の中では、コートほどその起源が形状や用いる生地にハッキリと残っているものはない。

なのにそれを無視してどうする…… と言いたくもなるのだが、現行の既製品のそれを見るにつけ、これは着る側ではなく作る側、つまりコートのブランドのデザイナーや企画者の知識がかつてほどはなくなっている点のほうにこそ問題の根幹があるのかな? とも感じる。

欧米諸国に比べコートが活躍できる季節が短いわが国では、特にメンズのものは1シーズンで処分されるものではなく、短くても10年長ければ次世代に引き継げるだけの使用に耐えうる堅牢さと普遍性の高さが求められるべきだ。

作る側がもはやその文法を理解できなくなっているとしたら、使う側が理論武装するしかそのようなコートを得られるチャンスは皆無になってしまうだろう。という事で、今回から数回に渡り代表的なコートについて
・起源
・大まかな形状とシルエット
・特徴的なディテール
・生地

などに焦点をあて解説することにしたい。まずは手始めに、日本では気候がら最もポピュラーなコットン系のコートについてお話ししよう!

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チェコの香水瓶と「なくしたくない」から産まれるレトロ・チェコスロバキア

チェドックザッカストアからチェコのガラスとチェコ文化を学ぶ今企画。これまで、ボヘミアガラスやガラスボタンを紹介してきましたが、今回は「チェコの香水瓶」。
店主・谷岡さんによると放っておけば失われてしまうかもしれないチェコの文化のひとつだそう。そして、チェコの若い世代による「復刻」という動きが注目されているようです。チェコの職人技の結晶の香水瓶をご紹介します!