番外編3 エレック・レコード

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1969年に設立されたレコード会社です。

フォーク系の若手アーティストを世に送り出した点で、URCレコードに近いものがありますが、こちらは最初から既存チャネルで販売するレコード会社でした。
吉田拓郎(当時はよしだたくろう)さんを筆頭に泉谷しげる、古井戸、佐藤公彦(ケメ)、海援隊等を紹介して行きます。
こういった新しいタイプのアーティストを発掘する感性は、大手メーカーの先を行っていたと思います。

URCと比べると、よりヒット狙い重視の商品も少なからず含まれていました。
「主義主張だけでは商売になりにくい」ことを考えれば、レコード・ビジネスとして決して間違ったことではなかったと思います。
残念だったのは、自分たちが発見し、世に送り出したアーティストが、より条件の整ったメジャー・レーベルに次々と鞍替えして行ったことです。

1969年に土居まさるさんの「カレンダー」が発売され、翌70年4月には広島フォーク村(吉田拓郎さんを中心とした、当時の広島のアマチュア・フォーク・グループの総称)としてのオムニバス盤が出ます。ただこれは、自主制作盤をエレックが全国発売したものでした。
画像2&3は吉田拓郎(当時はよしだたくろう)名義の初ソロ・アルバム「青春の詩」(ELEC-2001)です。

ずうとるび、まりちゃんズといった、全く路線の異なるレコードも発売されました。

大瀧詠一さんのナイアガラ・レーベルと契約し、ご自身の「ナイアガラ・ムーン」やシュガー・ベイブ(山下達郎さんや大貫妙子さんが在籍)のアルバムが発売されたのは1975年でした。

手持ちのレコードが少ないため、目録(1976年版を復刻したもの)のデータを掲載致します。

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