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  • 104F 津軽のじょっぱり  「白妙」  川越 秀三さん
津軽のじょっぱり  「白妙」  川越  秀三さん

津軽のじょっぱり  「白妙」  川越 秀三さん

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随分前のことになりましたが、私達夫婦は、川越さんを訪ねたことが有りました。
川越さんと、どの様なめぐりあわせがあったのか? 一向に記憶にありません。が、人生で、逢うべき方には必ず逢えるものなんだな~と嘆じておりました。

青森市の繁華街のお店でお会いした後、お宅にご案内頂きました。

「ユンハンスのスリゲルが好きなんだ」とは聞いておりましたが、

座敷に入ると、とにかく、壁という壁にはビッシリ、ユンハンス・・・だらけ。
壁に掛けきれない分は、家中の押入れという押入れに、ビッチリに積み上げられ、600台だと言う。 

大いに驚き「これ、どうするんですか~」と、呆れ果ててしまった。

その川越さんが、
持参した私のコレクションの写真を見ながら、
当時30代の私の顔を繁々と覗きこんで
「あんたも、道楽者だな~」と、津軽弁で言われた。  
忘れられない。

さて、その後‘76年 赤坂一ッ木通りに、ご子息が洋菓子店を開業。 
チーズケーキが大変美味しく「an an」等の女性誌にたくさん取り上げられ、大評判の店となりました。
2階の喫茶室の漆喰壁には、ユンハンスの逸品が掛けられ、静かに時を刻んでおりました。
  
お嬢様は画家で、当時フランスに留学中とのお話でした。

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