CADAN Art Channelは、一般社団法人 日本現代美術商協会(CADAN)とミューゼオ株式会社による現代アートの番組です。シリーズ「アーティスト・フィーチャー」第2回は松江泰治さんを特集します。
アーティスト・フィーチャー#02 松江泰治|東京都写真美術館 × TARO NASU
松江泰治さんは世界各地の地表を独自の視点で写してきました。作家が撮影時に設けた、画面に地平線や空を含めない、被写体に影が生じない順光で撮影するといったルールは、写真の本質を問い直すような平面性を生み出しています。
東京都写真美術館で開催中の「松江泰治 マキエタCC」では、作家が訪れた世界各地の都市の諸相を克明に写し出した〈CC〉と、実際の都市や自然を撮影した他の作品と同じルールで世界各地の都市や地形の模型を撮影した〈makieta〉という二つのシリーズを、初公開となる新作も交えて紹介しています。
作品制作の手法とコンセプト。スケールとディテールの融合。都市模型の可能性。松江泰治さんの活動について学芸員の伊藤貴弘さんが紹介します。
また、今回は東京の都市模型を被写体とする約20点の写真で構成される松江泰治「makietaTYO」を開催しているTARO NASUとも中継をつなぎます。配信中は視聴者のみなさまからの質問も受け付けます。お見逃しなく!
登壇
伊藤 貴弘
東京都写真美術館学芸員。1986年東京生まれ。武蔵野美術大学美術館・図書館を経て、2013年より東京都写真美術館に学芸員として勤務。主な企画展に「松江泰治 マキエタCC」展(2021-2022年)、「琉球弧の写真」展(2020年)、「写真とファッション―90年代以降の関係性を探る」展(2020年)、「小さいながらもたしかなこと 日本の新進作家 vol. 15」展(2018–2019年)、「長島有里枝 そしてひとつまみの皮肉と、愛を少々。」展(2017年)、「いま、ここにいる―平成をスクロールする 春期」展(2017年)など。
小澤 詩乃
TARO NASU ディレクター
東京都出身、東京大学文学部卒。不動産会社での勤務経験を経て2013年よりTARO NASUに勤務、現在に至る。
アーティスト・フィーチャー#02 松江泰治|東京都写真美術館 × TARO NASU
日時: 2021年12月13日(月) 19:00 − 19:45
定員 : 100 名
視聴料金:無料
参加方法 : WEB会議ツール「Zoom」を使用しオンラインで開催します。参加前に Zoom のインストールをお願いします。
松江泰治 「マキエタCC」
会場:東京都写真美術館 2F 展示室
開催期間:2021年11月9日(火)~2022年1月23日(日)
休館日:毎週月曜日(月曜日が祝休日の場合開館、翌平日休館)、年末年始(12/28-1/4、ただし1/2、1/3は臨時開館)
料金:一般 700(560)円/学生 560(440)円/中高生・65歳以上 350(280)円 ※( )は当館の映画鑑賞券ご提示者、各種カード会員割引料金。各種割引の詳細はご利用案内をご参照ください。各種割引の併用はできません。
松江泰治「makietaTYO」
会場:TARO NASU
開催期間:2021年11月20日(土)~2021年12月25日(土) 11:00-19:00
休廊日: 日月祝
シリーズ「アーティスト・フィーチャー」とは
言うまでもなく現代アートの主役はアーティストです。作品にはアーティストのアイデアと、アーティストと関わりのある文化や歴史、政治、風俗などの要素が織り込まれています。彼ら彼女らは普段どのようなことを考えているのでしょうか。その制作意欲はどこから湧いてくるのでしょうか。シリーズ「アーティスト・フィーチャー」では、スタジオや展覧会の会場を訪れてその活動の全貌を紹介します。
CADAN Art Channelとは
CADAN Art Channelは、一般社団法人 日本現代美術商協会(CADAN: Contemporary Art Dealers Association Nippon)とミューゼオ株式会社による現代アートの番組です。CADANには現在、若手から老舗まで国内47軒のコンテンポラリーアートギャラリーが加盟しています。世代間だけでなくキュレーター、コレクターという垣根も超え、現代アートを取り巻くプレイヤーの方々と「現代アートのいま」をオンラインで配信します。視聴者はその場で質問ができるなどのインタラクティブな仕組みも取り入れています。