角田俊也とは?

1964年神奈川県生まれ。1992年東京藝術大学大学院美術研究科修了。空間と振動の関係に焦点を当てた録音や美術作品の制作を行う。
主な展示に2013年「Luke Fowler & Toshiya Tsunoda」(タカ・イシイ・ギャラリー、東京)、「SOUNDINGS-A CONTEMPORARY SCORE」(ニューヨーク近代美術館、アメリカ)、2012年「きこえないおと(企画:椎木静寧)」(Talion Gallery、東京)、2012年「SIMPLE INTERACTIONS.SOUND ART FROM JAPAN」(Museet For Samtids Kunst、デンマーク)、2008年「21:100:100 One Hundred Sound Works by 100 Artists from 21st Centry」(Gertrude Contemporary Art Space、オーストラリア)、「横浜トリエンナーレ2008(ルーク・ファウラーとの共作)」(横浜)など。主なパフォーマンスに2014年「CONcretism/Sound of the Real」(企画:梅津元)、2013年Rockbund Art Museum、上海、TramVibration Live in Combino (Haco+ToshiyaTsunoda)「Liquid Architecture 14」メルボルンなど。

国内外のレーベルよりフィールド・レコーディング作品をリリース。2019年には90年代の録音をまとめた5枚組CD『Extract from Field Recording Archive』をErstwhile Recordsよりリリース。

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フランシス真悟は情報飽和の現代アートシーンに一石を投じる

インターネットでどんな情報だって手に入る今、作品のイメージを見ただけで“何となくわかった気”になってしまうことはないだろうか?そんな現代のアートシーンに一石を投じているのが、アーティストのフランシス真悟さん。

これまでにアメリカやヨーロッパ、日本などで個展を開催し、「抽象と形態:何処までも顕れないもの」、「レイヤー・オブ・ネイチャー」、「Emergence: Art and the Incarnation of Space」など、多様なグループ展に参加。作品はJPモルガン・チェイス・アート・コレクション、森アーツセンターなどに所蔵されている。

彼が2017年より取り組むペインティングシリーズ『Interference』は、見る角度によって色合いが変わる。光によって変化する彼の作品はその時々によって変わる鑑賞者の心を映す鏡のようだ。幼少期からアーティストの両親のもとで育ち、常に芸術とともに生きてきた彼が考える現代アートとは?現代アート・コレクターの笹川直子さんがインタビューした。

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直近ではMISAKO & ROSENで加賀美健さんとの二人展「Romantic Comedy」を開催。「アクション」「パフォーマンス」といった美術の形式を取り入れた作品を発表した。近年はアートフェアに囚われるコレクターを揶揄する作品を作るなど批評性にも磨きがかかる。そんなCOBRAさんに今後の展望を尋ねると「原点回帰」と語ってくれた。

COBRAさんの「原点」とはどこにあるのだろう。新たなスタートラインに立とうとしているCOBRAさんに、本企画モデレーターでアート コレクターの深野一朗さんが質問をぶつけた。

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金箔、伝統工芸に加えてアート。これだけで、ピリッと張り詰めた緊張感の中での取材をすぐに想像できるだろう。
でもお会いして10分後には笑っていたし、取材開始30分後には、用意していた半分以上の質問は見当違いだったことに気づいた。

裕人礫翔さんは、とてもよく笑うし、笑わせてもくれる。そして想像していた箔工芸とは別の角度から箔を見ている。「伝統工芸」のイメージとはかけ離れた、無限大に広がる箔の世界に彼はいる。

もちろんそうなるまでには、ひたむきに箔工芸と向き合ってきた歴史があった。400年以上紡がれてきた京都の箔工芸から、アーティスト・裕人礫翔という異物が誕生したその軌跡を辿りながら、箔の世界を見てみよう。

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日本にもアートセンターを。石井孝之氏が語る、作家と鑑賞者をつなぐ「シームレス」な構想

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