ミロとは?

ジョアン・ミロ(Joan Miró・1893年生まれ)は、スペイン出身の美術家。
1912年スペイン・バルセロナの美術学校に入学し、1919年パリへ移住し多くの絵を描き始めた。パリではピカソ(Pablo Picasso)など美術家と交流を持つようになり、「シュルレアリスム運動」の主唱者であるアンドレ・ブルトン(André Breton)とも出会う。ブルトンはミロの自由奔放な絵画こそが真のシュルレアリスムであるとして共鳴し、グループに迎え入れられることとなった。
月や星、女性、鳥など身近なモチーフをデフォルメした有機的な形と鮮やかな色彩で表現した、具象と抽象のあいだを描いているような独特な画風が特徴的。
1956年にはイタリア・パルマに大規模なアトリエを構え、作品の規模も大きくなっていった。アトリエでは絵画や版画以外の分野の職人との共同制作も幅広く展開し、陶器、壁画、彫刻などを次々と生み出した。晩年にはコンクリート製の大型彫刻や壁画などのパブリックアートの大作を数多く残した。

RECOMMEND

アンティーク時計をもっと日常に。飾らない実力店ホロル・インターナショナル(Horol International)_image

アンティーク時計をもっと日常に。飾らない実力店ホロル・インターナショナル(Horol International)

代官山と渋谷を結ぶ八幡通りから一本入った閑静な場所に、一軒のアンティークウォッチ店があります。それが創業24年を数える老舗「ホロル・インターナショナル」。接客から時計のメンテナンスまで一貫して対応する、店主の廣江さんに取り扱う商品のこだわりなどを伺いました。

今日の靴が“失ったもの”にもう一度光を当てる。BRASSのオリジナルブランド「CLINCH」_image

今日の靴が“失ったもの”にもう一度光を当てる。BRASSのオリジナルブランド「CLINCH」

革靴やブーツのリペア・メンテナンス・オーダーメイドショップとして国内外で知られる「BRASS」。以前、ミューゼオ・スクエアの記事では、日々のお手入れやスペシャルメンテナンスについて教えていただきました。

今回は、そのBRASSから作り出されるオリジナルブランド「CLINCH(クリンチ)」についてご紹介します。『紳士靴を嗜む』の著者であり服飾ジャーナリストの飯野高広さんが、代表の松浦稔氏にブランドコンセプトから靴づくりのこだわり、見据える先までをインタビュー。さらにアトリエへお邪魔し、製造の裏側も見せていただきました。

元建築士が営むミリタリーウォッチの聖域。アンティーク時計店「Curious Curio(キュリオスキュリオ)」。_image

元建築士が営むミリタリーウォッチの聖域。アンティーク時計店「Curious Curio(キュリオスキュリオ)」。

華やかなトップブランドが軒を連ねる表参道。そこから10分ほど歩いた閑静な住宅街にアンティーク時計店「Curious Curio(キュリオスキュリオ)」はあります。

オーナーの萩原秀樹さんは、建築士からアンティーク時計店に転身した異色の経歴の持ち主。ミリタリーウォッチを中心とする独自のセレクトについて、服飾ジャーナリストの倉野路凡さんがインタビューしました。

観るのと買うのは、世界が違う。笹川直子さんは、現代アートに育てられた_image

観るのと買うのは、世界が違う。笹川直子さんは、現代アートに育てられた

「みんなと同じでは、つまらない。違う道に進んでみたい」

程度の差こそあれ、誰もが抱いたことのある感情ではないだろうか。しかし多くの場合、なんとなく右へならえに甘んじてしまう。実際に、みんなと違う一歩を踏み出せる人は、意外と少ない。その道を30年歩みつづけられる人は、もっと少ない。

笹川直子さんは、「お気楽OLだった」と自身を振り返る1980年代のバブル期に、20歳で現代アートの道に足を踏みいれた。背中を押したのは、”へそ曲がり”な性格と好奇心。周りとは少し違うことがしたかったという。

それから約30年がすぎ、今、笹川さんは会社経営者として忙しい毎日を過ごしている。その生活を送る傍らでは、変わらずにギャラリー通いをつづけ、現代アートのコレクションを楽しんでいるという。へそ曲がりや好奇心だけでは続かなかったであろう、現代アートの魅力とは?笹川さんに話を聞いた。