パティーヌとは?

パティーヌ(patine)とは、フランス語で「錆(サビ)」の意味。同じ呼び方・意味で「パティーナ(patina)」とも表記されるが、その場合はラテン語で「経年変化の味わい」という意味になる。溶剤、精油、顔料、および染料を塗布しながら、皮革の着色および漂白を行うこと。
また、色を幾重にも重ねて色彩を表現する、伝統的な革の染色技法のことを「パティーヌ仕上げ」と呼ぶ。色を重ねることによってできる透明感のある仕上がりや、使い込まれたような独特な色ムラが魅力。1980年代にフランスの高級紳士靴ブランド「ベルルッティ(Berluti)」により確立された革の着色、染色加工方法と言われている。

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靴を染めるカスタムで「愛でる靴」に。 「カラリスト」という仕事_image

靴を染めるカスタムで「愛でる靴」に。 「カラリスト」という仕事

革製品の色を染め替えし、自分だけの逸品に仕上げることができることを知っているだろうか。「カラリスト」という職人がそれをかなえてくれるのだが、日本には数えるほどしかいない。そんな日本のカラリスト第一人者に聞く、染め替えの魅力、そのこだわりとは?

革製品好き必見! 日本最大級の革の見本市、第99回東京レザーフェア レポート_image

革製品好き必見! 日本最大級の革の見本市、第99回東京レザーフェア レポート

会場中に展示された革、革、革!

日本最大級の革の展示会、東京レザーフェアは今回で99回目を数える老舗イベント。
2018年12月6日〜7日にかけ、東京・浅草 浅草寺から程近い、都立産業貿易センターで行われました。

展示品の数々から見えてくるのは、革産業の現在地、そして未来かもしれません。
ライターのゴトーアツシが現地からお届けします。

幕開けを迎える中国靴 ー名も無きビジネスシューズー_image

幕開けを迎える中国靴 ー名も無きビジネスシューズー

千葉県印西市に店舗を構えるレザーショップ「LEATHER PORT」。

当ショップの代表ブランド「名も無きビジネスシューズ」は、丹念な手作業でしか出現しない優美なフォルム、テーパードされたピッチドヒール、絞り込まれたウエストなど、数多くの美点を備えた「ハンドソーン10分仕立て」の一級品だ。

そんなマスターピースを生み出しているのは、中国南部で活動する名も無き靴職人だという。一体、中国の靴業界では何が起きているのだろうか。

無類の革製品好きであるライターのOyaが「LEATHER PORT」代表、井熊氏に伺ったお話を、前後編に分けてお届けしたい。

前編となる本項では、「名も無きビジネスシューズ」のディティールに迫る。

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立ち見続出の「靴磨き選手権大会」。主催者が語る舞台裏

2019年2月16日に開催される「靴磨き選手権大会」。日本各地に靴磨きの専門店がオープンし、シューシャインを嗜む人が増えている今、なぜエキシビジョンではなく大会を開催したのか?仕掛け人の一人である、田代径大(たしろけいた)さんにお話を伺った。

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繰り返す日々を、おいしいコーヒーからスタートする。お気に入りのお店の味を再現してみる。大好きな料理を極めてみる…そんな風に、小さい幸せをたくさん生み出す台所。思い入れのある道具なら、なおさらその喜びは大きく膨らんで、最良の隠し味になる。
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トラウザーズ解体新書 番外編:「自由」と「端正」を肌で実感できるフェンダールのパンツ

以前、何回かにわたり連載した「トラウザーズ解体新書」。トラウザーズに関わるディテールやその意味を、平易でありながら今日珍しいくらいに細かく、しかも理論的に探究したからだろうか、有難いことに読者は一般の服好きの方だけでなく、プロの作り手の方も多かったようだ。

今回ご紹介するフェンダール(Fendart。フランス語の俗語で「ボトムズ」の意味)のパンツを企画なされているTさんも、そんなお一人。そこでフランス在住の彼が一時帰国したタイミングで色々話を伺うと共に、それを実際に穿いてみた際のレポートを、「トラウザーズ解体新書」の番外編としてお届けしたい。

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古びた靴に新たな未来を。ロンドンの靴職人たちが魅せる美しき技

イギリスのヴィンテージ事情をレポートしていただく本連載。今回はロンドンに根を張る日本人靴職人に、ヴィンテージシューズの修理を依頼した様子を紹介していただきます。週末ともなればアンティークマーケットが日常的に開かれているロンドン。しかし、意外なことにヴィンテージの洋服を安心して預けられる職人は少ないようです。

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熟練シェイパー・小川昌男さんによるサーフボードに込められた40年の技と想い ーサーフボード【orca】制作レポートNO.1ー

LIGHTNING BOLT(ライトニングボルト)とMuuseo Factoryのコラボで生まれた限定のサーフボード【orca】。
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第一回は「OGM Shape」小川昌男さんのシェイピングをご紹介します。中々目にする機会のない貴重なシェイプシーンと、サーフボードに込められた想いをお伝えします。