金銀鉱石 (gold-silver ore) 静狩鉱山 本𨫤露頭 #0266

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切断面の縞状銀黒の内部に銀白色に輝く輝銀鉱粒が目視できる美しい標本です。

静狩鉱山近辺では1890年代に金鉱石が発見されたものの操業に至らず、1918年(大正7年)になって採掘に着手、1933年(昭和8年)8月に住友合資会社の所有する鉱区と併せて静狩金山株式会社が設立されました。1934年(昭和9年)には従業員数425名となり、日量350トン処理の青化精錬所を設け、近接の礼文鉱山も買収し、「金湧く静狩」と称されたといいます。その後1938(昭和13年)には日量1,000トン処理の青化精錬設備の操業を開始、1943年(昭和18年)までには従業員数1,600人に至りましたが、同年発出された金山整備令により閉山となり、戦後再稼行が試みられたものの、結局本格再開されることはありませんでした。

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