パイヤールのバッハ、音楽の捧げもの

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ジャン・フランソワ・パイヤールの指揮による演奏で、
バッハ最晩年の名曲「音楽の捧げもの BWV 1079」をリリースしたものである。
録音は1974年12月のものであり、当時としては極めて優秀な音質である。
1970年代は、パイヤールが50代に差し掛かった最も脂がのった時期であり、順次、
バロック音楽の素晴らしい演奏を世に発表してくれた時代であった。
このバッハの曲は、一つのテーマが次々と変奏してゆくスタイルをとったものであり、
バッハの真骨頂である対位法による和声とメロディーのからみ合いを、
素晴らしい構築力によって見事に示した傑作である。

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