セル/マーラー交響曲第6番イ短調悲劇的.交響曲第10番えいへ短調

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セルの卓越した手腕は、このような大曲に対しても遺憾なく発揮されています。本当に不可解な曲ではありますし、演奏するのも至難でしょうが、幾多の演奏を聴いたなかで、唯一意義深く聴けたのがこの演奏でした。実に驚くべきはセルとクリーヴランドの演奏能力で、果たして今のオケでもこのようなレベルで合奏できるか疑問です。あの三楽章の平明な美しさといったら素晴らしいなどというだけではありません。

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