アウト.トゥ.ランチ/エリック.ドルフィー

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透徹した空間
2009年2月17日に日本でレビュー済み
コールマンやアイラーの演奏とは一味違う
骨格のしっかりした構成美。
浮遊するような音空間、
原色にちかい強烈な色彩感覚で一音の無駄もない
音をメンバーそれぞれが
キャンパスに配置している。
しかもメンバーの奏でる音は終始
拮抗しておりその強烈な存在感は損なわれることは
一切ない。これはもう
完璧なモダン・アートと呼ぶほかはない!

リーダーのバスクラ、フルート、アルトサックスは
自在に行き来し、ボビー・ハッチャーソン
のバイブとトニー・ウイリアムスのドラムは
的確なアクセントを配置しシャープに刻み続ける

64年発表当時、「新主流派」と呼ばれた
この作品がどれだけ斬新だったか
計り知れないが今でもその輝きは決して失わない
アヴァンギャルドの金字塔!!

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